万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国政府の9月9日への対応は万全なのか?

2017年09月08日 16時30分31秒 | 国際政治
幹事長代行に辻元氏=民進
 明日9月9日は、北朝鮮情勢において最も危機が高まる日とされております。何故ならば、この日は、北朝鮮の建国記念日に当たるからです。昨年の9月9日に北朝鮮は核実験を実施しており、今年も金正恩委員長が、核実験、あるいは、ICBMの発射実験を試みるならば、アメリカによる軍事制裁もあり得る展開となりましょう。

 朝鮮半島有事の可能性が高まる中、国際社会にあって、日本国政府は、各国要人を前にして積極的に北朝鮮に対する圧力強化の説得に当たっていますが、国内対策は十分なのでしょうか。仮に、有事ともなりますと、懸念されるのは、日本国内にネットワークを張り巡らしている朝鮮総連、並びに、その関連団体や北朝鮮出身者の動きです。二重国籍問題は、蓮舫前民主党幹事長の一件で注目を集めましたが、北朝鮮では、日本国に在住している自国民の離籍を許していないとされており、仮に、日本国籍を有する北朝鮮出身者が存在していた場合、二重国籍となっている可能性があります。また、直接、あるいは、中国や韓国経由で日本国に潜入した密入国者や工作員も相当数に上るはずです。となりますと、現在、数十万の北朝鮮籍を有する人が日本国内に居住していると予測され、いざ有事となれば、母国のために活動する可能性も否定できません。これらの人々は、北朝鮮の命令に従う義務を負っていますし、祖国の親族等が人質にとられているとすればなおさらのことです。

 しかも、皇室、創価学会、統一教会、ソフトバンクなど、日本国の政治、経済、社会等に亘って相当の影響力を持つ団体や組織までもが、北朝鮮との親密な関係を指摘されております。否、日本の国と国民を護ることを使命とする政治家の中からも、日本国を裏切る者が現れかねないのです。民進党では、辻本清美議員が幹事長代行を務めると報じられておりますが、辻本氏もよく知られた親北政治家の一人ですので、現下の国際情勢に鑑みますと、民進党の政治感覚は麻痺しているとしか言いようがありません。あるいは、北朝鮮有利に日本国の政局を運ぶために、敢えて人事刷新を機に党内組織を親北派で固めたのでしょうか。そうであるとしますと、民進党の支持率回復の見込みはゼロに近くなります。

 今日の戦争はハイブリット型に変化したと指摘されるように、正規の軍隊による戦闘が行われるのと並行して、国内では、工作員等が、相手国の戦争遂行能力を削ぐためにテロや内部破壊、世論誘導などを行うものです。一般の国家であれば、重要施設に対する警備体制を強化し、朝鮮総連等の活動の監視を強め、さらに、万が一の備え速やかな復旧手続きを整えるなど、テロ対策に最善を尽くすはずなのですが、昨今の政治家たちを眺めてみますと、心もとないとしか言いようがありません。9月9日を明日に控え、日本国政府が、既にあらゆる手段を以って、国内のテロを想定した万全の体制を整えていると信じたいところです。

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コメント (8)
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