草花好きのひとりごと

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さくらそうの栽培方法を考える4~用土とゴロ土

2009-12-03 | さくらそうの栽培方法を考える
用土について
さくらそうを栽培する用土は、他の多くの草花と同じように、赤玉土(小粒)と腐葉土または堆肥を 6:4 や 7:3 などの割合で混ぜ合わせたものや、草花用の培養土などでもよく育ちます。

軽石や砂(桐生砂、富士砂など)、くん炭などを混ぜて水はけの良い用土とする場合もありますが、これらは上記の基本的な用土では根腐れしてしまうような場合に用いると効果的かもしれません。
軽石や砂は1~3割程度、くん炭は5パーセント程度の量を混ぜることが多いようです。
また、5号鉢や6号鉢といったある程度の大きさの鉢ならば、赤玉土を小粒から中粒に変えてみても、似たような効果があるかと思います。

用土は早めに用意しておくに越したことはありませんが、買ってきてすぐに使っても、さくらそうの生育には特に影響は無いように感じます。
植え付け作業中に用土を切らしてしまうと、作業の効率が悪くなるため、少し多めに用意しておくと良いでしょう。
後で増し土に使うほか、他の草花用としても使えます。

ゴロ土について
園芸関係の書籍や雑誌などを見ると、まず鉢底にゴロ土を入れた上に用土を入れ、植物を植えつける方法がよく掲載されています。
これは、鉢底付近に水が溜まることを防ぎ、鉢内の土の水はけを良くすることを目的としていると思われます。

私も大粒の軽石や、粒の大きさごとに選別されていない桐生砂や富士砂などをふるいにかけて残った粒の大きなものなどを使っていた事がありますが、一年間さくらそうを栽培した用土を再利用するときに用土とゴロ土の分別が面倒だったため、最近は使っていません。
ゴロ土の使用時、不使用時を比較してみても、開花や翌年の芽の様子に目立った違いはありませんでした。

ゴロ土のもう一つの目的として、鉢の深さの調整があります。
5号以上の鉢では、さくらそうの根が伸びている深さに対して鉢の深さがやや深すぎるように感じられることがあります。
そうした場合には、ゴロ土を入れることで、用土の深さと量を調節できます。

ただ、根の成長は品種の違いや生育状態による差が大きいようで、ゴロ土無しの5号鉢の鉢底近くまで根がびっしりと生えていることもあります。
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