草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

さくらそうの栽培方法を考える3~芽の選び方

2009-12-02 | さくらそうの栽培方法を考える
開花時の草姿や鉢全体での見た目も重視されるさくらそうですので、開花観賞用の鉢と小芽育成用の鉢を分けて栽培する方が多いと思います。
逆にそれらを全く気にしない、また芽を分けずに植える方もおられるとは思いますが、今回は一つずつ分けた芽の選び方を考えてみます。

鉢から取り出したさくらそうの株は、前年植えつけた芽が付いていた根茎や根が枯れており、その先に伸びた根茎に大小の芽がいくつかできています。
ときには1芽しかないこともありますが、概ね4~5芽程度、多い場合は7~8芽に増えていることもあります。

その中で最も大きな芽を一番芽、それよりも小さいものを二番芽、三番芽・・・などと呼ぶ場合があります。
芽が増殖しやすく花が咲きやすい品種では、三番芽でもよく咲くこともありますが、全般的に一番芽は花が咲く確率が高く、二番芽、三番芽と小さくなるにつれて開花率は低くなり、咲いた場合でも花数が少なくなる傾向が見られます。

葉が出ている時期に積極的に肥培して葉を大きく成長させると、翌年の芽が大きくなりやすいように感じます。
そうした鉢の三番芽やそれ以降の芽も大きく育ち、同品種で施肥量が少なかったり成長が悪かったりした鉢の一番芽よりも大きいという場合があります。
そうなると芽が大きい方が花が咲くだろうという見分け方は通用せず、単純に大きさだけで選んで植えつけると、花が咲かない芽が混ざっていた、という失敗の原因となりかねません。

かくいう私もそうした芽の選び間違いを毎年しています・・・

また、大きな花が咲く品種の芽はさぞかし大きいのだろうと考えてしまいがちですが、それが意外と小さかったり、野生種に近い小輪の花が咲く品種の芽がずいぶん大きかったりすることもあります。
コメント

さくらそうの開花観賞用の棚

2009-12-02 | さくらそう栽培記録〜2011年
さくらそうの一つの花、もしくは一株や一鉢の姿を鑑賞するのであれば、特に観賞用の棚などは必要なさそうです。
しかし、花の色や形が様々な品種を集め、その違いを見比べたり、それらの鉢を並べた様子を眺めるためには、棚が欲しくなります。

私もアルミ製の棚や棚板、ブロックなどを用いて簡単に作りましたが、美しさに欠ける感じですので、来年の開花時期に間に合わせるという訳ではなく少し先の予定ですが、何らかの棚を作ろうかと考え始めています。

古くから伝わるものとして、幅一間(約1.8m)の場所で、屋根と障子やよしずなどで風雨と直射日光を避け、5段の棚を設置して三十数鉢並べるというものがあります(花壇とも呼ばれます)。
現代の展示会などで見られる展示方法の多くは、これをもとに幅と場合によっては棚の段数を拡張したものとも言えるでしょう。

個人で作るには、棚を製作することを考えても、栽培できる鉢数から考えても、古くから伝えられている花壇の1.8m程度の幅というのが、丁度良いところなのかもしれません。
その程度ならば、棚全体を見渡せる位置に立っても、ある程度は花の形や咲き方の違いまで見えますし、各品種1鉢とすれば三十数品種並べられるわけで、花形や色の違いを十分楽しめる数だと思います。

ただ、さくらそうの開花時期だけとは言え、庭の中に約一坪の場所を確保するのは容易ではありません。
そこで小さくすることが考えられますが、棚は5段あったほうが見映えがしそうなので奥行きはそのまま、幅は1段に7鉢前後並べられて1.8mですから、5鉢にして1.2~1.3mとするのが手頃かもしれません。
1.8mの棚の1、3、5段目に7鉢、2、4段目に6鉢を並べる例に倣えば、5、4、5、4、5として23鉢、やや窮屈ですが1つずつ増やせば28鉢置けることになります。

開花時期の早いものと遅いもので入れ替えが必要ですし、棚に並べられる状態の鉢がどのくらいできるのか、ということを考えると、私の場合はさらに小さい棚にした方が良いのかもしれないな、とも思っています。
コメント