次回に続くと 書いた以上、妙な責任みたいなモノを感じるので、呟いてみます。
最近のワタシは、へんてこな病気に?取り付かれております。多分患者様の数は、ワタシ以外にもいるのではないかしら。
季節は3月。啓蟄。
陽当たりの良い場所では、一気に梅の花が咲き始めています。
庭先の福寿草の花や、レンゲの花は同じ場所に、咲いております。律儀な花です。律儀な花はきっと、根っこが強い。そんな花の季節。
他の地方とか、都会では何て呼ばれているのかは判りませんが、祖谷では昔から、今の季節のココロの不安定さを、
『木の芽おこし』
と 言います。祖谷弁で言うと
『あそこのネエサンは、また調子悪いんじゃと~しよないわの~木の芽おこしの時期には気をつけな、しよないわの~』
みたいな 感じです。
祖谷は人口の割に、精神疾患の患者様の数が多いです。
こんなに空気の綺麗な場所で?
こんなに水の安全な場所で?
と都会暮らしの方は疑問に思われると思いますが、
精神疾患の方々の中には、都会に出て、就職して 人間関係で挫折し、祖谷に帰り、そのまま調子を崩されたままの方もいます。
短期うつを発症し、亡くなる方も多いです。
ニセ保健師の私から見ると、処方箋のまま出された大量のクスリによる副作用も、要因の一つではないかと、思います。
去年、後輩が亡くなりました。ええ奴でした。
時々、IP電話で思い出したように、電話がかかっていました。話の殆んどが、自分のカラダだったり、家族の話だったり、とにかく他愛ない内容でした。
一生懸命に気合いを入れて、インスタントラーメンを作り、
『イタダキマース!!』
の途端にIP電話が鳴り、出るとその後輩。
「ラーメンが伸びるから、切るよ~!」
なんて、言える筈もなく、伸びていく麺を見ながら、ひたすら奴の話を聞く。
とにかく、私は、その電話がいつ最期の会話になっても、自分自身が後悔したくないから、電話に付き合っておりました。
彼の死を聞いた時の私の一声は、
『よかったなあ~楽になれたなぁ~』
そんな木の芽おこしの季節。退職、転勤、部署移動、転職、お引っ越し。
社会はバタバタと動く。
次回に 続く。
かしこ
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