秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ( お仕事の独り事・限定なし⑤)

2017年03月08日 | Weblog


休日は引きこもる回数が、増えた。
コタツの上は、隙間なく本の山。
「祖谷を美しく描写したい病」
に取り付かれております。
で、コタツとほぼ同化しながら、読書三昧。

何もしなくても、当然お腹は空いてくる。
本と本の隙間に、僅かな餌に近い量の食事を置く。
からし明太子が食べたくて、昨日帰り道のコンビニで、購入して置いた。
「食べたいものだけが食べられる」
独り暮らしの特権だ。

食べたくない時は、無理に食べない。無理に食べたものは、身には付かない。
で、明太子をごはんの上にのせて、至福の時間を過ごす。
暫し、噛む。噛むことは健康の原点。
……ん…?
……ん…?

舌の上に引っ掛かる感。
引っ掛かった物を取り出す。
また噛む。
引っ掛かる。

取り出す。
辛子明太子に絡み付くように、混入されていた欠片。
白いお皿に取り出して、数を確認する。
一センチ位の爪楊枝ほどのものが、3本。

「あなたは何ですか~」
と聞きながら、ジーと観察してみるが、判らない。
とりあえず、販売元に報告してあげないと、今後の商品管理に、影響を及ぼすことになる。

『もしもし~斯く斯く然々○△○ですが~』
と説明すると、
相手の対応はめちゃくちゃ速いっ!!
「大変申し訳ございません。今から確認に向かいます!!」
『えぇ~?今からですか~!!』
「はい、そうです」
※真面目そうなオジサンの声。
『今からって、ここがどこかわかりますか!?』
「どちらでしょうか?」
『徳島県の三好市ですよ!?』
※相手は何かを見ながら、確認している様子だった。

「三好市…三好市ですね」
『三好市の中心から車で1時間かかるんですよ!!あのね、雪も降っているんですよ~来れますか?
無理だと思いますよ。山奥ですよ~普通じゃないんですよ』

「お客様、わたくしどもとしましては、この様な時の対応が会社で決まっておりまして、行って直接確認することになっておりまして…」
『会社の決まりかも知れませんが、私はこの異物を見て頂きたいだけなので、封筒で送ります』
「いえ、それでは申し訳ないので…」

『いえ、いえ、こんな切れ端を見る為に、来て頂くほうが、最、申し訳ないですから、送りますね』
「それでは、お言葉に甘えさせて頂きまして、その様にさせて頂きます。商品のラベルも一緒に送って頂ければ宜しいかと…
誠にお手数をお掛け致します。」

○△○△○△
電話を切ってから、台所の三角コーナーに捨てたラベルのフィルムを丁寧に広げ、拭いて、ヘンテコな欠片と共に同封した。
欠片はワタシの体内から出たのではないのか?
欠片はワタシの歯茎から出たのではないのか?
様々な状況を想定したが、当てはまらなかった。

そんな 雪の舞う寒い1日でした。
頑張れ、コンビニ店員!
ワタシはあんな高い声で、『いらっしゃいませー』が絶対に言えませんっ!

続く





























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