秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(突風と彼岸と感謝と一輪車)

2013年03月19日 | Weblog
いつもの、前略です。
軽く軽~く、10年以上それ以上の?昔。村の駐在所の前に、一台の白い車が止まり
運転手が警察屋さんに車のボンネットを見せながら、叫んでおりました。

『誰ぞが、オラの車になんぞ、振り掛けとんじゃ~!見てくれるかえ!!!』
運転手は、かなりお顔を真面目に引き攣りながら、ボンネットを指さしておりました。

……
……
あれが、
(黄砂)
の始まりでした
正確に言えば、大量の黄砂でした

あの頃の村民は、黄砂の正体、つまり黄砂を知りませんでした。

そんな黄砂も 今では当たり前に、中国からの嬉しくない、献上品ならね、嫌上品となりました。

日々の祖谷暮らし。日本列島に突風が吹いた月曜日。お彼岸。
大きな声では言いませんが、我が家のうし女こたつ女?の2名。今だに
『お彼岸には親戚の人が帰るから、帰ってきなよ~』
と母が申しますと、必ずこう、聞き返してきます。
「お彼岸…?って、法事なん…?お坊さんとか?来るん?」
……
……
『なんべん言わすんな~たいがいに法事とお彼岸の違いを理解せえよっ!
お彼岸の度に、祖谷の檀家をお坊さん廻りよったら、お坊さん過労死するわっ!
ただでさえ、顔色悪いまま、走りよんのにっ!』
とココロで叫びながら、優しく法事ではないことを、諭す母ちゃん。
うし女達の脳には、親戚が集まると、イコール法事とプリントされてるみたいだ。
そんな…お彼岸月曜日。

飛来してくるのは、黄砂だけではない。
祖谷山の路面には、至る所に、スギシバがバッサバッサと、飛来してきている。
巨大なスギシバになると、車体の底や、タイヤに引っ掛かります。

新車の車体の底が、傷つきます。
スギシバを避けながら、時には車から降りて、倒れた杉の木を持ち上げたり
石を持ち上げたり、都会では想定されないような、場面に出くわします。
(根性)
のない女子なら、住みにくい場所かも知れません。

元管理人が、無造作に置いていた、一輪車が突風で道路に少々飛び出していました。
降りしきる雨の中、片付けてあげた、ワタシってええ奴…独り言を言った
『ちゃんと片付けせえよ~!ほんまに!もうぅ!!!』

突風の後は
雨も上がり、川に霧もかかり、優しい自然の表情が 返ってきた。

ガソリン代のかかる場所。
道路事情が、保証されない場所
※治安は99パーセント~?
墓掃除に行くまでに、道と格闘する?場所。
救急車より、速い時速で走れる村民。
通行止めには、快く協力する、柔軟な村民。
赤ちゃんを見たら、囲んで珍しがる?村民。
この、のどかなる暮らし。まずは、ご先祖様にみんなで
彼岸の 合掌。

草 々







































































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