秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(雨の一日)

2010年07月12日 | Weblog

「まっこと、日に日によう降るの~雨も、どこでこんなに作りよるんだろのうや~」
と近所のおばさんが言った。
本日も、雨の日曜日。止むかな?と思わせて、いきなり叩きつけるように降りだす。
まるで、癇癪持ちのジイサンみたい?
ヒストリーの、オバサンみたい?
まるで、わたしみたい!

こんな雨の日には、吐息を白い薔薇に変えて、部屋中に飾りましょう。貴方を思いながら~♪
すんません。名曲をパクってみました。
こんな雨の日には、草刈りも出来ない。女性らしく、お片付けをしました。
三年半、ずっと箱にしまったままの、主人の衣類を、少しずつ片付けよう!
美人薄命の宿命が、真実ならば、私は長生きは出来ない!
このまま、家中に、主人のものを置いていたら、娘達が私の死後、何日も片付けに費やしてしまう……優しく、美しかった母親を思い出しながら、辛いつら~い、日々が続くのだ!
だいたい、想像はつく。会話も、想像がつく。
「なあ、なあ、母ちゃんて、なんで元気な間に、片付けせんかったんだろうなあ~」
「父ちゃんの、服は捨てられんかっても、倉庫のガラクタ位、捨てとったらよかったのに~」
「母ちゃんが、捨てるはずないで~」
「いつかは使える!何かにはなる!置いても、邪魔にはならん!って、いっつも言よったでえ~」

という事で、まずは、倉庫から、事業仕分けだ!
湿気で固くなった、木の引き出しを開けて、中を覗く。
番線?紙ヤスリ~ネジ、なんかの線?
コンポの部品?金属の錆びた部品…
明日は、不燃物の収集日!今日こそ、処分しなければ!


しばし、流れる時間…。流れた?だけの時間。早い話が、結局、何も捨てられずに、引き出しの取っ手の、拭き掃除だけみたいな、片付けが終了しました。〈いつかは使える!〉
〈何かには使える!〉
娘達よ、ゴメンなさいね。私が死んだら、全ての片付け、委託します。覚悟しておいてね。早い話が、銭になる物は、なーんにもありません♪
分別作業に、かなり苦労すると思います。
頑張って下さい。

〈捨てる〉
を意識して、半日を過ごしながらふと、若い頃の苦い思い出が、浮かんだ。
昔、昔、
大失恋をした数日後、彼から頂いた、大切にしていた、手作りの木の写真たてを、こんな雨の日だった。私は、橋から投げ捨てたんだ。大泣きしながら、手紙とか手作りのネックレスを、投げ捨てたんだ。ん~、懐かしい、感情のままに生きていた、あのゴテゴテの、まっしぐらな、乙女心♪あの時の舞台の橋は、今ではボロボロに朽ち果て、渡れるのは、猿の大群のみ!

なぜか、今では
なんにも捨てられないコッテンコッテンの、オバサンになりました。

テレビでは、選挙速報が、流れる。祖谷川の濁流の音が、最近の生活音になった。
行儀の良い、国民を貫くのは、大変だ。敵は、巨大な、人間の組織集団か?
祖谷を思いながら、アメリカで暮らしていらっしゃる方々も、安心してね。
祖谷は、相変わらず、まったりと、ここに居ます。芋掘りの、季節です。草刈りの季節です。
政権なんかより、老犬の最近の下痢が、心配な、私の近況報告でした。
『グウワン~!』











コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 奥祖谷夏点描 | トップ | 奥祖谷夏点描 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事