前略。
つららが賑やかに 水滴に返っております。青天ですが、ピリッと痛い冬本番。
皆様、無事にお歳を重ねておりますか?
人並みに風邪をこじらせて、新年のご挨拶も遅くなりました事と、年末に書いた大凧のニワトリの顔が
オソロシク真面目に怒っている絵になってしまった事をお詫び申し上げながらの、初エッセイとなりました。
合併して、合併させられて?合併を選択して?
11年が過ぎようとしています。
仕事を終え、帰り道。西祖谷を過ぎると、真っ暗な道が数キロ続きます。
外灯も少なく、吹雪の日は、全く視界が悪くて、この道の先に 集落が存在するの?
と 地元民以外なら、多分引き返すのではないかと 思います。
※(吹雪に来る、観光客もいないと思いますが)
人口が減り、家の灯りも点らなくなり、
なんか、深々とした墓場に向かって帰っているように、思う時があります。
明日が変わる!!
のスローガン選挙から、四年が経とうとしています。
この市の借金は少なくなったらしい。
でも、ピンとこない。
なんか、ピンとこない。
明日は特に変わった感もなく、
祖谷の村人の暮らし事情が、少しは楽になった感もなく、高齢者や、障害者家族は、各自で身を守らなければならない。
四季を通してスギシバは振り、スギシバは溝を埋め、雪はアイスバーンとなり、明日は変わらなかった。
全てが日本政府の取り組みの基に決められ、都会も地方も同じだなんて!?オカシクないの。
地方に住まない代議士が、地方分権を推進し、地方だってピンからキリまであるのに、同じ尺度で決められる。
あ~ワタシがもっと賢かったら、めちゃくちゃかっこよい専門用語を並べるのだけれど、ゴメンなさーい。学校では、放課後のことしか、頭になかったでした。
で、地方で最も大切な福祉問題ね。社会福祉協議会は、公務員に準拠していますが、雇用形態も処遇内容も、それぞれ市によって違います。
正規職員、非正規職員、パート職員。
日本全体が、増える人件費を削減する為に、労働内容は変わらないのに、非正規職員を増やしてきました。
その取り組みは、小さな小さなこの村でも、着実に推進されてきました。やる気とか、実績とか、評価とか、利用者の満足度とか
全く全く関係なく、非正規職員の処遇は悪くて、この小さな小さな村で、
長期雇用を推進されたら、若い子育て世代には、いつまでたっても、仕事が回ってこない。
ワタシが退職者なら、すぐにパートにして頂いて、若い者に枠を譲ります。
と言うか、地域福祉の未来の為に、人を育てます。
私利私欲だけを考えていては、衰退するよ~
手遅れみたいな 感じがします。
イケイケギャルのAちゃんが、この春、祖谷を去ります。非正規職員で十年余り。
娘さんの高校進学で、関西に行きます。形は夫婦別居ですが、ココロは共に淡路島~みたいな。
社会福祉士とケアマネージャーを取得し、誰よりもこの村の福祉の未来を案じながら、奮闘しまくった十年余り。
利用者やその家族の皆様の記憶には、キッチリと残ったと思います。Aちゃん、お疲れ様でした。
……また 一人 去る。
必要だった人が、去る。
正規職員だったら、留まったと私は思うが、この市も特に素晴らしくもなく
大切なことに蓋をしたまま、何がなんとかの世界大会なん!?と 思う。
1月から、また愚痴ってしまいました。ゴメンなさいね。
寒い日が続きます。
どうぞお身体、ご自愛下さいませ。スッピンの星のキレイな山里から
草 々