秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷晩夏点描 暮らしの晩夏

2013年08月02日 | Weblog

作文   小学四年生 樹

ぼくはこの夏休みに、徳島のつるぎ山におじいちゃん、おばあちゃんと一緒に登りました
おじいちゃんはほんとは下から歩いて登ったほうがいいのだけれど、ぼくがお山に登るのは
初めてだから、リフトでお山の中程まで乗ってそこから歩くことにしました。

リフトはちょっと怖かったけど、いろいろな花がたくさんあり、遠くの景色も見えて
とても良かったです。

西島という所でリフトを降りて、それから1時間ほど歩いてつるぎ山の頂上に着きました
頂上はちょっと霧が巻いて見えないところもあったけれど、350度ぐるりと見渡せて
すばらしかったです、ほんとにお山がたくさんあり山また山が連なっていました。

眺めを楽しんだあと頂上からちょっと下りた所につるぎ山頂上ヒュッテという小屋があり
中に入ると食堂とみやげ売り場がありました。
ぼくはばあちゃんにおねだりして、記念にリュックに付けるキーホルダー、お姉ちゃんに
クリスタルを買ってもらいました。弟のウーティーはまだ3歳だから、帰りに妖怪屋敷で
うーちゃんの喜びそうなものを選びます。

夏休みになって、ぼくみたいな小学生やぼくより小さな子もお父さん、お母さんなんかに
連れられてたくさん登っていました。大人も子供もあまりに多いのにびっくりしました
こんな山奥に何時間もかけて登りに来る人がいるなんてぼくは知りませんでした。
おじいちゃんに聞くと、つるぎ山は日本百名山の一つだから全国から登りに来るんだそうです。

登る道すじに木の皮がくるりとはがれて枯れそうになったものや花の周りを網で囲ったり
その網にくっつけて丸太にすき間が出来たような階段を作ってそこを人が通るようにしていました。

おじいちゃんに何でこんなに網で囲ったり、階段をつけたり、木の皮がはがれているの?
ふしぎだなあと云いました。

おじいちゃんが話してくれたのは、つるぎ山はずーと前まではこんなことしなくても花も
綺麗にたくさん咲いていたし、木も皮がはがれることもなく元気な木だったそうです。

それが10数年ぐらい前から、だんだん動物の鹿が増え始めて、鹿が今まで食べていた食べ物が
減って無くなりだして鹿も生きるために今まで食べなかった食べ物を仕方なく食べるように
なったそうです。

これは、つるぎ山だけではなく、ぼくが頂上から眺めたたくさんの遠くの山々も同じように
鹿の被害があるそうです。また山のふもとに住んでいる人たちの畑の農作物や植林した杉などの
木も被害にあっているそうです。

人々はこれを鹿の食害と云っているそうです、日本全国の山々や麓の畑などに広がっていて
いま、大きな問題になっていて、どうやって被害を防ごうかと人々は頭を悩ませていることを
聞いて、ぼくはびっくりしてしまいました。

おじいちゃんはいろいろと説明してくれましたが、小さいぼくには良くわかりませんでしたが
人々が、鹿の食害、鹿の食害と云って、ほんとに鹿を悪者のように云いよるけど
鹿が悪いわけではないと、じいちゃんは云います。

じいちゃんはほんとに悪いのは人間だそうです、人間に危害を加えると云って日本オオカミを
絶滅してしまいました、オオカミは鹿の天敵でもあって、鹿を増やしたり、減らしたりして
適当な数に調整する役目をしていたそうです。

鹿は天敵のオオカミが居なくなったのでだんだん数が増えるようになりました、そして食べ物が
少なくなり、里に降りてきて畑などの農作物を荒らすようになり、今まで住んでいたところも
人間に追われたりしながらも数を増やして被害が大きくなったそうです。

だから人間が一番悪いのだそうです、動植物の生存のバランスを崩したのは人間だと
じいちゃんは云います、ぼくはこんなに難しいことはさっぱり判りませんがじいちゃんが
悲しそうな顔をしたので、ほんとうだろうとぼくは思います

つるぎ山登山やお泊りした「いやはっけい」でじいちゃんのお友達のおじさん、おばさんに
バーベキューやそうめん流しをしてもらいいっぱい、いっぱい、楽しい思い出を作りました
                                                                               おわり
















































































































































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