松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

20,2,8公開研究会終わる

2008-02-11 12:07:43 | Weblog
授業者はもちろんのことですが、下働き(見えにくいが大変重要な仕事)をしていただいた級外の職員の方、保護者のボランティアの方ほんとうにお疲れ様でした。
 授業づくり、子どもづくり、指導案、紀要、講師の送迎、講師の接待、研究会の諸準備、研究会当日の運営、片付け、ビデオ撮影、写真撮影、お花等の環境美化、終了後のアンケートの整理等・・・・いっぱいありました。このどれもが職員や保護者の方が一つになって、協力してやっていただきました。お陰で子どもたちの力が十二分に発揮できる素晴らしい公開研究会ができました。ありがとうございました。
             今回の公開をり返って

○ 講師と先生方の御努力と奮闘により、国語の授業のし方が、抽象的(研究以前 の国語の授業)から具体的になったことにより、教師も子どももどのように授業 をつくるのかが明確になってきました。そのことにより、子どもの学びが向上し てきました。これは、授業者本人がいちばんよく分かっていることだと思いま  す。他校の参観者の方も、子どもたちが凄いと褒めていただいていることからも わかります。
○ 同時に他教科の学びもよくなってきました。問題を追求すること、人の話を聴 く、話す、反応すること、丁寧に物事をすること等です。(しかし、国語の学び を他教科に生かすことを意識して授業している教師の場合です)
○ 合唱、オペレッタ、器械体操、絵画等の表現する学びにおいて、教師の教える 技術、題材を選択する力等が向上したことにより、全員の子どもの表現が著しく よくなったことが言えます。そのことは、子どもの心の成長にも大きく関係して います。
○ 清掃、あいさつ、体育館への入退場、各種の行事などもほんとうに真面目に誠 実に取り組む子どもが増えてきました。
○ 研究の成果は、参観者のアンケートを見ていただければ一目瞭然です。つぶさ にアンケートを読んで分析してください。

    今回の講師の教えやその介入をどのように捉えたらよいか

 私は、この間(5日~7日)の指導は、子どもの可能性をどこまで出させるか、出すことができるのかのなりふり構わずの指導であったと思います。それだけに、私たちには理解の及ばないような出来事がありました。
① 文章を切ることの要求→切りすぎることによって教材の何を教えようとしてい るかが不明になること
② 歌唱等で子どもの声を引き出す指揮の要求→指揮をやめて、子どもが自分から 歌い出す、動き出すことの要求
③ 伴奏者の交代、演技種目の急な変更、新しい歌の要求
④ やってみなければ分からない、そして柔軟に変えていく
 この①~④はかなりの性急な要求があり、短い時間に様々なものを変えたり、取 り込んだりして、仕上げようとしました。そのことが私も先生方も一番苦労され たことだと思います。それは、同時に子どもにとっても同じだと思います。
  しかし、学ぶべきことは、私には山ほどありました。
1 子どもの発達をどこまでも追い求めること
2 形でなく過程を大切にすること
3 まず、試してみること、そして修正すること
4 質の高い内容を入れること
5 あきらめないこと
 などです。これからは、このような教えをもう少し時間をかけながらじっくりと実践していけばよいのではないかと思います。ただし、期限を決めてかからなければ、何をやってもいつまでもできないということにならないようにしなければなりません。
            最後に残るのは教師

○ 大槻先生の全体会での言葉の中で「教師のリーダー性は、子どもの幸せにつな がる」がありました。これは、ほんとうに感じることです。学級の崩壊やいじめ が起きたり、学級の秩序の維持ができなくなる場合は、必ず教師のリーダー性に 問題があるからです。当然、日々の授業や学級づくりは、教師のリーダー性は欠 かせないものです。このことは、舞台芸術を主宰している松尾交子さんのアンケ ートを読んでもわかります。松尾さんは、いつも人間を相手にしのぎをけずるよ うな仕事をされている方ですから説得力があります。
○ 今回の研究会を通して、教師の理想を私は次のように感じました。「パワーが あって、他から学ぶ謙虚な姿勢のある教師」です。人間は100%の人はいませ ん。「パワーがあるが他から学ばない。(独善的)教師」「子どもを優しくする が、子どもを強くしたり、高いところへ導くパワーに欠ける教師」大別すると2 つなるように思います。自分のよさや欠点にしっかり気づいて仕事ができるよう にしたいものです。

             さて、今後はどうする

 宮坂先生の光明小の課題として次のように言われています。「つめこみの授業で育ってきた教師や子どもが、古い構えや行動習慣を、発達を前提とする新しい授業習慣に変化させる、長い道程に踏み出すかどうかとういことだと思います。」
 私は、このときに「つめこみの授業」「古い構えや行動習慣」とは、いったいどういうことかが具体的に理解できたいないとダメだと思います。そのことについては校内研修でしっかりと話し合いましょう。