前号と同様に「幼稚園とはどんなところなのか」私なりにまとめてみました。このことにより幼稚園の理解をいっそう深めていただければと思います。読んでいただき、感想や御意見などなどありましたらお寄せください。
3 プールに入るための第一歩は、水遊びから
プール開きがあり、いよいよ夏の到来です。子どもにとって、夏のご馳走は何と言っても「水」です。夏になると自然に水遊びが多くなります。水鉄砲、シャボン玉、ホースを使って水まきです。先生もこの時期をとらえて園庭で子どもたちに水をかけたりします。子どもたちは、「キャーキャー」と叫びながら逃げ回りますが、面白くてまたホースから出る水を浴びにきます。洗剤を使って泡遊びをしたり、シャボン玉遊びもします。これらは、またプール指導の導入にもなります。子どもたちは、いきなり大きなプールに入ると恐がる子どももいます。スイミングスクールなどに通っている子どもは平気で水に顔をつけたり、泳いだりすることができますが、経験のない子どもには目に水がかかっただけでも大泣きしてしまいます。だから先生は細心の神経をつかって、子どもたちが恐怖心を抱かないように、徐々に水慣れができるように工夫するのです。このようにして、小さいうちから、水に慣れさせておくと、子どもも幼稚園でプールに入ることが楽しくなっていくのです。
プール指導は着替えからはじまります。服を脱いで水着を着て、服を片付けます。日常の着替えができる子どもは苦労はしませんが、着替えができないでプールが嫌いになってしまう子どももいます。また、着替えが遅いとプールに入る時間も少なくってしまいます。身の回りの生活習慣が自分でできる子どもは活発な子どもが多く、水に慣れるのも早くて、すぐに泳げるようになります。こういった指導の中でも基本的な習慣ができるかできないかで差がついてきます。家庭においても、できるだけ、着替え等の躾をお願いしたいです。
水遊びは全身運動ですから、体力がつき、身体にいいものです。機会があればたくさん経験させてあげたいです。