学習発表会の演技で留意すること 2011-02-03 18:30:06 | Weblog 今、多くの学校で学習発表会が開催されています。参観して気づいたことを記してみます。 ○ できるだけ、一つの主題にしたいです。いろいろなものを矢継ぎ早にやることは子どもが育ちません。教師の指導も目的を持ってできなくなります。 ○ 小道具を持たせる前に、自分の声と体で思いっきり表現させるようにしたいです。その後に小道具を使うとよいでしょう。私個人的には、あまり小道 具を使わないほうが好きです。小道具でごまかすような演技はダメです。 ○ 台詞は「ゆっくり、はっきり、大きな声」でやらせたいです。動作も同じです。多くの参観者は、初めて見るものです。演技者は何回も練習をして、どんな物語なのか理解していますが、初めて見る人には何だか分からないところがでてくるからです。また参観者の中には高齢の方もいると思います。 ○ 身体表現は、同じパターンの繰り返し(例 両手を広げて回す、腕を組んで考える、そうだと手を打つなどの動作)が多い。もっといろいろな動作で気持ちを表現する方法を学ばせたいです。 ○ ステージ上に出ているのは、全員演技をしなくてはいけません。台詞を言っている人だけが演技をしているのをよく見かけます。そして、その周りの人は知らん振りというのをよく見かけますが、必ず、台詞を言う人、動作をする人に対応して他の人も動くことが大切です。 ○ 多くの学校では、他学年の演技を見て学ぶことをしません。これでは、演技が上手くなりません。学校全体のレベルも向上しません。教師も子どもも他学年の演技から学ぶべきです。なかには本番まで見せないという教師がいますが、そんな演技はたいしたものではありません。 ○ 入退場やステージ上での移動は、をもっと丁寧に静かにやりたいです。ドタバタと入場して、また、ドタバタと退場するのでは、中身の演技もダメになります。入退場が整然とできる学級や学年は自然と中身もよいものになります。 ○ 演技の終始に、「気をつけ、礼」と号令をかけるところがありますが、これもあまりいただけません。雰囲気が固くなります。せっかく演技した余韻が消えてしまいます。 ○ ステージやフロアーを上手に使いたいです。また演技者の立ち位置も工夫したいです。できるだけ平板でなく立体的にしたほうが見る人も演技者も楽しめるし、やりやすいからです。 ○ 指導は最後まで流してからではだめ、そのときどきに止めて指導したいです。 ○ 歌の伴奏や指揮は教師がやり、子どもの声を引き出していきたいです。「子ども主体」を勘違いしている場合があります。 ○ 教師のセンスがものをいうものです。日ごろから教師は高い芸術にふれることが大切だと思います。