チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 116

2019年03月19日 13時39分08秒 | 日記
「骨格着付け」
「骨盤着付け」
というような名称を作り出したチャコちゃん先生
芸者さんや能の着付けその他僧侶や神官などの着付けを軒並み取材して撮影をしていた時
「ああ着物は骨できるものなんだと納得」した

着るときも脱ぐときも人は骨を意識しているかどうかで肢体の美しさが決まる
骨を注意深く動かしてきた着付けを3年もすれば贅肉は落ちていくしまずつかない
20年365日に着物を着続けたことは着物の知識もさることながら
自分自身の肉体のこと
自分自身の心のありようもすべて骨を意識することが大事なことだと認識した

江戸から明治にかけて多くの異国の文化人が日本に寄留した
その多くの人たちは感想文を書物に表しているがすべての異国人が
日本の女性の優しさ、美しさ、凛とし姿、惹きつけられる笑顔、優雅な身のこなしを褒め称えている
自分たちは新しい文明を教えるために来たけど逆に彼女たちに文化を教わったという感想が多い

その頃の写真や絵画を見ても日本の女たちは雅で美しい
書物の中には
貧乏な長屋に住んでいる女たちも自分の生き方に誇りを持っているのか姿勢がいいし粗末なものを着ていても清潔で品が良い
どんな小さな家にもまた庭もない家でも生花を飾る心の余裕がありしかも目が合うとニコニコしてくれる
誰も知らなかったこの小さな島国ほど文化が発達し神の御心のままに生きている人達が多い

この時代は男も女も着物を着ている
着物に着られて居るのではなく着物を着ている
よくよく研究すると彼女たちはまず骨盤を意識している
湯文字をつけるのは当たり前でこれは骨盤の安定になる
湯文字という言葉は御所言葉なので一般の人は使わない腰巻きと云ったしかも「お」をつけて「お腰」と呼んでいる
いかに骨盤を大事にしたかそれが伺える

なにせ女の骨盤の中には子宮と卵巣腸の一部が収まっているのだ
大事な生命を育てるところでもある
その場所を常に安定させ湿度を保ち意識することで健康の基本を手に入れることができる

骨盤を安定させれば自然に背骨は真っ直ぐになる猫背とは無縁
長時間座っていても骨盤を安定させることに注意していれば横隔膜も広がるので呼吸が深くなる

骨盤の次に着物を着る上で注意するのが肩甲骨
帯を締める紐を結ぶ皆この肩甲骨を寄せたり開いたりすることで横隔膜が広がり下腹に力が入って贅肉のつけ入るところがなくなる

更に襟合わせは鎖骨だ
顔ノカタチと鎖骨は連動していてそこに襟あわせのコツが有る

骨を意識さえすれば着物の着付けは簡単!

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