チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

門松のアレコレ

2014年12月27日 11時34分57秒 | 日記
やはり十二社の「頭」の門松が東京中で一番気品がある
竹三本の太さが均一され迎えの松の枝振りも良い
さらに竹の頂上を斜めに切り落とし
小さな切り口を開けて竹全体がにこにこ笑っている姿を現している

最近は竹の頂上を丸くするのが流行
なぜなら怪我をしないようにと言う配慮だそうな
其れをやってしまうと門松の笑いをとってしまう
何が本当なのかが消えていく

門松は人が幸せになるためのものだが
そこに「神」が降りてこなければ意味がない
「歳神様」をお出迎えし
竹のように真っ直ぐ
松のように永遠の緑を言祝ぐ生命の尊さ
梅は二季にわたって咲き形が良く香りも良い
春をいち早く知らせる伝道者

この三つの特徴を生かして清く造るのが門松
チャコちゃん先生ご贔屓の「十二社の頭」の手による門松は
とてもとても貴くて凜としている
生きている間に
この「頭」の門松のに合う家に住みたい

この梅の作り方に毎年頭が下がる
この「梅」だけは「頭」の手による
日本人で良かった!と感じる瞬間
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門松が並ぶ

2014年12月24日 11時15分28秒 | 日記
チャコちゃん先生の事務所の氏神様
十二社熊野神社境内で事始めの12月13日から門松作りが始まっている
今年もチョコチョコ通っては其の仕事ぶりに見とれている
とにかく仕切っている鳶の頭が粋で格好いい
無口なのも好い

一昨年は毎日通っては珈琲など差し入れをしていたので
最後の日は口を利いてくれたばかりではなく
日めくりまで戴いた

今年はなかなか顔を合わせないが
「今年はいそがしいのかね」と仲間に漏らしていたとかで
チャコちゃん先生有頂天になった

しかしこの手作りの門松
古式に則ってやっているので其の手作業は大変
今年はいつもの年より寒いので寒風にさらされ寒そうだ
でもしっかりとした美しい門松が次々にできあがっていく

25日までは境内に整列されているが
クリスマスが終わると出陣だ

このあたりのホテルやデパート企業がお得意様だ
デパートやホテルは深夜に飾り付けをする
其の作業を一度は見たいと思うがまだ実行できていない

竹の先は斜めに切って小さな穴が開いている
それは笑っている顔を表しているのだそうだ
結び目は梅の花それで松竹梅がそろう

なんと美しい
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上から下まで塩漬け繭

2014年12月22日 14時42分54秒 | 日記
絶対的に美しい糸
其れは塩漬け繭から引いた糸
半衿から腰紐まで
すべてすべて贅沢に塩漬け繭の糸を使った着物、袴、帯

徐の着付けをさせていただいたのだが
手の気持ちよさ
心の豊かさ
昔の殿様はきっとこの心地よさに身をゆだねていたのだろうと思う

人が
着るものの心地よさを失ってどれくらいになるのであろう
縫い針も塩漬けの糸
そうすると糸にもつれはなく
するすると布を通していく

蚕が人間にくれた唯一の美しい糸
蚕が糸を吐いたままの状態で布を織った時代が
確実に日本にあった

私たちはそれを博物館やk銃火で見ることはできても
実の纏うというところまでは距離が長い

その距離を一挙にちぢめて
始めてのきものでデヴューがなんと全身蚕が吐いた状態の糸のきもの

生きているうちに身にまといたいなあ
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始まったよ・お正月準備

2014年12月19日 13時22分35秒 | 日記
近くの十二社熊野神社では
12月13日の「事始め」の日から
鳶の人たちの手によって「門松」造りが始まった

先ず切りおこした竹が若い衆達の手によって運び込まれまれた
これから門松の高さによって竹が切りそろえられていく
毎日作業が続いていて
毎日その様子を見に行くのがチャコちゃん先生の楽しみ

「写真撮っていいですか?」
「いいよ」
今や堂々とカメラを向けている

日本にしかないこういう手作業の動きは
見ていても気持ちがよくリズム感にあふれている
しかもこういう作業についている人たちはどうしてこうもスリムで
清潔感にあふれているのだろう

いかにも男の仕事という風情だ
最近こういう男の仕事ぶりを見ることが少なく
この時期チャコちゃん先生はウキウキしている

どこの竹を引いてくるのかは内緒らしいが
皆太さが統一されているということは
育てるときから注意をしていることになる

門松を立てる会社や店が少なくなったけど
ここ十二社付近のホテルや大手企業は毎年この神社境内で誕生する門松に支えられている
いかにもすがすがしい
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美しい道具は美しいものを産む

2014年12月18日 17時13分47秒 | 日記
職人達の道具を見るのが好き
良い仕事をする人は必ず自分で道具も作っている
それがまた誠に美しい

身の回りを美しくして仕事をしている人は
やはり仕事に無駄がない

これは自分の机周りを整理することと似ている感じがする

チャコちゃん先生は
何かちぐはぐ運が落ちてきたなと思うときは
必ず机周りを整理する
そうすると気分も穏やかになるがいい話も来る

取材で色んな職人と所に足を運ぶが
道具の美しい人
道具をきちんと整理している人は
ほんとうに良い仕事をするとつくづく思う

さあアツくえを片付けよう
だって今日は何となく優れないんだもの
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アア無知なチャコちゃん先生

2014年12月17日 15時27分50秒 | 日記
昔から最後は無撚糸の糸で着物を作るというのが
チャコちゃん先生の目標であった

無撚糸というのは撚りをかけていない糸出ぬのを織ったもので
江戸時代までは高貴な方々の布地としては当然のことであった
しかも
チャコちゃん先生其れを手で触って体感をしている
そのため着心地がさも良さそうな無撚糸の着物を
此の世を去るまでに是非身につけたいと思っていた

無撚糸の糸が先ず取れない
例え取れたとしても其の糸の織手がいない
織れたとしても仕立てる人が大変な技術を有するし
縫い糸はどうするの?
と言うと頃まで考えて諦め状態ではあった

所が本日志村明さんが
無撚糸で織り上げました
問とも簡単にチャコちゃん先生の目の前にひらりと置いた

「えっ無撚糸?これが」
興奮気味のチャコちゃん先生
「糸が弱いでしょう?」
「どうして?蚕は糸を吐くとき無撚糸ですよそれを糸にとるだけですよ」
「ハッ撚りを掛けないと糸が切れるでしょう?」
「いえセリシンと一緒に糸を吐いているので丈夫です」
???・
頭真っ白のチャコちゃん先生
セリシンは膠質ごわごわしている
しかも生糸は断面が丸いので撚りを掛けないとひらったくならず織りにくい

「いえ糸は平面です。ですから無撚糸で強いのです」
きゃーーーー
チャコちゃん先生今までウソ書いてきた
穴を掘って身を隠したい

「明治以来そのように教えられているんです先生だけではありません」
志村さんもなにかおかしいと思って糸の神髄に迫ったら
今日のような結論になったと言う

ショックだが美しい布を見せてもらった
江戸時代まではこの布だった
食の見直しが盛んだが「衣」のほうも根本を見直さなければならない時代になって居る
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きものの下着ーまたわれ

2014年12月16日 13時02分40秒 | 日記
いきなり寒くなった昨今
通年だとまたわれは年が明けてから愛用をするのだが
今年は早くも活躍

そのものずばりの「またわれ」
つまり大小の便をしやすくかんがえたもの
殿方の「すててこ」と形は似ている
其れをあえて紅花染めにし下半身を温めることにした

左右と裾を分けて用を足す着物の構図上
西洋式下帛きは裾が着崩れやすい
それにはこのまたわれは百万の力を発する

日本舞踊をなさる方にはなじみは深いが
チャコちゃん先生の所は其れを更に使い勝手を良くしている
そのためこの冷たい冬には手放せないのだ

きものにはやはり着物にそう下着を着けるべきだと思う
其れが美しい着方であり
立ち居振る舞いの一歩では無いかと思う
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政治は経糸と緯糸

2014年12月15日 10時28分38秒 | 日記
古き時代カタカムナという本ガあった
そこには良き政治として
経糸と緯糸の力を調和させるという下りがある
つまり
経糸は政治を司る側
緯糸は国民だ

経糸は方向をハッキリさせ
いつも力をはっていなければならない
しかも色は一つ多くて二色だ
しかし緯糸は色んな種類の糸と色が混ざり合い
其れが一枚の布として存在する

布は経糸が大事
政治もそうだとカタカムナもいうが
そののちの聖徳太子も
17条の憲法の中で経糸は政治緯糸は国民と言っている

昨日の選挙結果
よく分からない二色の経糸がどんな布を織りたいのだろうか
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不在投票

2014年12月12日 15時36分57秒 | 日記
本日不在投票をしてきた
裁判官云々というのはいつものことながらよく分からない
20歳で投票権をいただいて棄権したことはない
しかし白紙投票したのは今回で二度目

政党はともかく小選挙区は入れたい人が一人もいない

「与える政治」という理想の形が
この日本にいつ定着するのだろう

最近はマスコミの報道に首をかしげることばかり
有識者と言われる人たちの言葉も鵜呑みにできない
何が真実かが解らないことが多い

誰の言葉が正しいか
其れは自分でしっかりと見極めるしかない
見極める目を持つためには
いつも丁寧に物事を見なくてはいけない

何事も正面から丁寧に見ることの大切さを
選挙の度に思い知る
日本語を丁寧に話す政治家の何と少ないこと!
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ノーベル賞受賞者夫人たちの着物姿

2014年12月11日 10時47分42秒 | 日記
ステキだった!
豪華できらびやかな晩餐会
その中でひときわ目を引いたのが
日本のノーベル賞受賞者の夫人達がお召しの着物姿
ゴールドで決めたと仰って居たが
室内装飾の中でお品良く浮き上がっていた

身贔屓かもしれないけどステキに輝いている着物姿

日本で初めてノーベル賞を受賞した湯川博士の奥様の振り袖姿は衝撃的
白黒写真でしか見たことがないが
美しい

ここ一番で「きもの」を着られる我が民族は何と幸せ
それぞれの国の方々のイヴニングドレスもすばらしいが
着物は他を圧する豪華さと華やぎがある
やはり晴れ着は着物に限る

今朝は顔が緩みっぱなしで奥方達の着物姿に見入っていた
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