チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

そうですね

2013年05月30日 09時29分01秒 | 日記
ずっとずーーーーと氣になっている言葉
インタビュアーに質問されている運動選手
必ず答えるまえに
「そうですねえ」
という前置き

みんなそう
いままでイチローだけが
「ソレハですね」「ハイ」「ありがとうございます」「うーーん」
と語呂が多い

聞いていてご覧よ必ず「そうですね」と来る
ほかに言葉をしらないのかしら

と思っていたら80歳でエベレスト登頂登山に成功した三浦雄一郎さんも
記者の質問に
「そうですね」
うーーん

分かるのだけどココは年配者の模範を示してほしかったな

日本語はたくさん語呂があるその場その場に応じて表現を違えるから
その人の心の中をかいま観ることも可能
最近は本屋に行くと日本語をどう話すかというホンがあふれている
ということはきちんとした日本語を話したいと思っている人が多いのではないかしら

それにしても
スポーツ選手の「そうですね」という受け答え
一工夫ほしいとこだわ
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蚕が来た

2013年05月29日 09時05分50秒 | 日記
いろんな種類の蚕を育ててみたいと東京農工大の横山先生に連絡とったら
5種類の蚕をお持ちいただいた
黄色、笹色、ピンク、そして定番の白の繭がもうまもなくできる
横山先生は100種類以上の蚕を学校で飼育していらっしゃる
何回もお邪魔しているが

「うあおーーーー」
と思わず声が上がるくらいに蚕の集団に出会う
隣の建物が馬場で蚕と話し合った後は今度は馬の方に行く
馬がこれまた可愛い
時々競走馬としても出て行くので調教も怠りなし

見渡すと一面に桑畑、麦畑、野菜畑
昔は大麻も植えていたらしいがーー

横山先生はいま「桑蚕」の飼育もなさっていて
前にその繭から引いた糸を見せていただいた
ぬめっとした感じでいながらしなやか

もともと桑の害虫として存在していた桑の蚕を人間が自分の飼いやすいように
長い年月改良して今の家蚕が出来上がっている
ですから羽があっても飛べない
なんとなんと人間の身勝手さ

そんな話のあとチャコちゃん先生の桑畑(五本しかない笑)をのぞいたら

あっと驚く桑蚕の赤ちゃん見つけた!

育って欲しいと葉っぱの陰に移したのだけど

さて
6月の7日のナイトコスモスは
此の横山先生をお迎えして蚕の話をしていただくことに決定
きものをお召しでのご登場とか
その頃は此の蚕のいくつかは繭を作っているかもしれない
お楽しみ

6月7日(金曜日)
18時30分からーー20時 お食事付き 
会費は3150円
会場は秋櫻舎 食事の用意の都合上お電話を下さいませ 03-5350-4261
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文楽の千秋楽

2013年05月28日 09時05分16秒 | 日記
今年は竹本義太夫300回忌記念だとかで
曽根先心中・心中天の網島の二大心中物が東京国立小劇場で演じられた
共に近松門左衛門の代表作
両方共に郭に通い詰めた商人と遊女の恋の成就のための心中

曽根先心中は吉田簑助師匠とその大大弟子桐竹勘十郎
此の二人の曽根先心中は何回も観ているが毎回美しさが研ぎ澄まされていき
息を止めてみるほどに集中してしまう
形の美しさもさることながら
はっきり人形が意志を持って演じていた
鶴沢寛治さんの太三味線も人間業ではない
ということで堪能

そして夜の部心中天綱島は小春役は桐竹勘十郎、治兵衛役が吉田玉女
お二人とも立て役つまり男役の名手だし
特に玉女さんは武将がお得意芸なので世話物をどう演じるのだろうと興味があった

満席の中やっと取れたと電話をいただき観てきた

話はそれるが
文楽にいらっしゃるお客さまその人らしい個性を持った着物姿の方が多い
その姿を見るのも楽しみ

まず売店に顔を出し知り合いの店主に
「またきたよ」とご挨拶
 
一部は病上がりの竹本住太夫さんの元気な姿に接して安堵

さてお二人
絡み合うのが最後の道行きなのだが
まだお二人の息はかたいなあと思った
勘十郎さんの小春は可愛いし色気がある
でも何だか足りない

そう思っていると文雀さんが治兵衛女房おさんを演じてその自然体の中にハッキリと人形の意志を感じた
動きがもう形を越えて自然体
勘十郎さんに何か足りないと思ったのはこれだな

その話を売店の女主にしたら
「ナカタニサン厳しいんだから新聞では褒めていたんですよ」
「でも今後が楽しみよアノ新カップル」
「そうですね」

久し振りに満足な5月の文楽公演


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流鏑馬

2013年05月27日 09時18分52秒 | 日記
出雲大社「平成の式年遷宮」のお参りをしてきた
お参りがまず一番だけど
今回は献納流鏑馬の応援
それと小田温泉名物女将にお会いする
ですからこの3つが出雲行きへの目的

小田温泉では仲間がすでに6人夕餉の膳を囲んでいた
チャコちゃん先生達3人は「つれづれ」を終わらせて最終便に飛び乗ったので
宿に着いたのは9時
andこの日は満月
空港に迎えにいらしていただいた若旦那の説明で月と共に小田温泉に
此の出雲の満月はオレンジ色に輝くことを初めて知った

出来上がっている人たちにあわせようとぱくつくチャコちゃん先生組
更に盛り上がりはセキドのハッピバースデーのケーキならず出雲の果物
笑顔笑顔の夜が更けていく
アルカリ成分の温泉に浸かりお肌つるつるで寝床に入る

さて本番の出雲詣で
「初詣の時より人出が多い」
というくらいにひとひとひと
老若男女みんな浮き浮きと歩いている
参道に入るとちょうど流鏑馬出場の方達が馬の点検中
そこに今回目的の懇意にしている弁護士さんの姿を見つけ
チャコちゃん先生思わず
「せんせーーー」と声楽でならした声を掛ける

「おおー」と馬場から参道近くまでいらして
「今日ね埼玉から馬が到着したんだけどどうもまだ気があわなくてね」

K弁護士の今までの2頭の馬は福島の相馬に寄付したので
新しい馬となれるのに時間がかかっているという話は前にもお聞きしていた

「流鏑馬たのしみにしています」
と全員で本殿へ
本殿のかつおに素材はいくつかは東北から届いていて
あの3/11の日乾かしていた木材が海に流れ出て其れを決死の思いで引き上げてくださったひとがいた
今本殿の屋根の上で燦然と輝く
そう言う話は地元の裕子女将さんが解説して下さる

名物の割り子蕎麦で腹ごしらえをし
流鏑馬の会場へと赴く
本日は7人の射手
そのうち女性騎士はふたり
このうちの一人の射手は見事な腕前で此の女が当てた的が
木っ端微塵に綺麗な音を立てて割れた胸が空くようであった思わず
「女の時代だ」

流鏑馬に登場する馬は日本の馬でなくてはならず
日本の馬は胴長短足頭が大きい
「日本人まんま」
といって一同大喜び
元々は流鏑馬とは言わず「矢射馬」と言ったとか

さて我がK先生はしんがりを務める副大將
ちなみに初手は世界的なデザイナーのご長男Mさん
Mさんは母やご家族のみている前では的を外したが
我がK先生は3つの標的全部命中

馬もK先生もチョットしょぼくれていた感じであったが
本番ではきちんと息が合ったらしい
終わった後
「センセイーーーすばらしかったーー」
とまたソプラノで声を発したらにこにこ笑って手をふっていた
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比佐子つれづれ

2013年05月25日 08時45分24秒 | 日記
今日は寒いですね袷でチョウドイイかと思いきや手を通してみるともわーとして不快
日本の季節は本当に微妙だなとつくづく思う
第四土曜日なので「比佐子つれづれ」の日
此の会をはじめて40年近くになる

きもののことをお話ししたくって
という軽い気持ちで市ヶ谷に事務所を持っている頃から始めた
当初は中谷の事務所に間借りをしている形であったが
そのうち同じビルの中に「秋櫻舎」という会社を立ち上げ
只きものの本を作ったり
きものの企画をしたりするだけでなく
「きものを通して」日本を知っていきたいというので始めた

毎回何をテーマにしようかと思っているうち
私自身がきもののこともっと知りたいと思うようになり
「着付けかた」ひとつとってみても
どうしてこう言う着付けをするのかを探っていくと日本が見える

そんなことで続いてきたのだろう推理する面白さかな

お集まりの皆さんに教えていただく事も多い
何しろ当時はまだチャコちゃん先生若いし知らないことばかり
年配の方が見えて色々お話を伺う

今でも20代から80代までいろんな年齢の方が集まっている
どんな仕事より此の会を最優先してきたので続いているのかもしれない
今日もつれづれが終わったら出雲に行く

「つれづれやめて朝から出雲に来れば良いのに」
と出雲の方に云われたがやはりチャコちゃん先生の中では違う

13時30分から15時30分 会費3150円 お茶付き
今年は「色」がテーマです
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伊集院 静

2013年05月24日 08時59分04秒 | 日記
ここのところまとまった時間飛行機などに拘束される日が続いている
羽田で又地方の空港で本を一冊購入するのが癖
そして一冊読み切る

「オトコの大人の流儀」というタイトルと
その本が17万部も売れているという宣伝文句に
どんなことを書いているのか氣になって読んだ

内容は
大人のオトコが少なくなったのだな
と改めて認識させられた

つい最近オトコが幼稚になっているという話題で盛り上がっていたので
世間的にグッドタイミングな本でもある
其れと同時に
此の何十万人かの男達が
「やはり大人になりたい」
という願望を持っていると言うことだ

ビジネスマン向けの礼儀作法の本もたくさん出ているが
其れを女が書いていることに問題があるといつも思っていた
しかもハウツーものなので表面的なことしか理解できないから
そう言う本を読んでいる事がマイナスになっていることが多い

伊集院さんの本はチャコちゃん先生自身が「なぎさホテル」に良く宿泊していたので
同名の彼の小説を読んだことがある
基本的に小説を読まない人なので
その後は彼の文章に接していない

しかし今回
いろんな経験を積んでオトコになった彼の考え方は
よき時代の男の姿を彷彿できた

お金でお金を稼ぎ其れが良しという時代が続いているが
そしてそう言う人がヒーロー
口先で耳に聞こえの良いことを言う人がエライ
そう言う風潮はなにか不安

人間はこつこつ仕事をしながら
何かを積み上げる作業していくことが人間の本業だと思っているので
伊集院さんの此の本に同感



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嘘つき襦袢

2013年05月23日 09時27分34秒 | 日記
まあこの形の襦袢は昔の人が普段着に愛用していたのだが
現実に着てみると裾までないは半襦袢なので
やはり裾の滑りが悪い
特にきものを紬にすると裾が旨く捌けない
長襦袢の実力に今更ながら頭が下がる

オトコのきものも此の半襦袢を身につけることが多い
昔は家庭着としてきものがあったので
半襦袢を身につけるというのは当たり前の事だったのだろう

今此の半襦袢を「嘘つき」と呼ぶ人が多い
現代はこの形が簡単だから此の嘘つき襦袢を広げることで
きもの人口が増えるかもしれないと思う人が多いようだ

初めから此の嘘つきを売り込まれるお客様も居る

どんな世界にも通じることだが
正道をきちんと覚えて
自分流に壊していくという姿勢がほしい
そうしないとすべてが壊れてしまう

これはきものだけに言えることでは無いと思う

「嘘つき襦袢」を只敬遠しているのではなく
本筋があっての嘘なのだと言うことを知っていたいと思って作ってみた
そして着てみた歩いてみた
12時間着けてみてやはり長襦袢はきものに必要な物だと言うことが
しっかり分かったわけよね

チャコちゃん先生自分が納得しないことは言わない主義だもん

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化粧しない歴90年

2013年05月22日 09時39分36秒 | 日記
姉一番上の姉は今90歳
一人で何処にでも行き未だ現役の茶道の指導者
先日二人で能登島で行われる茶会に出席
当然同じ宿

「若くて健康なのは毎日お茶を飲んでるからかしら?」
「うーーんそうかな」
「去年より若く感じるけど?」
「ああ髪の毛が黒くなったからね」
「ああそういえば頭頂の髪が黒くなったわねどうして?」
「頭使ってるからよ」

「どんな頭の使い方でそうなるの?」
「そりゃあいろんナコトに興味を持ってるからよ」
只興味を持ってるだけではなく
一つのことが気になったらそれがドウしてそこに存在するのかという根本を知ろうと努力すると
当然頭もつかうだからではないかという

お茶の世界もいろんな流派があり
其れがどうして一つになれないのかを考えて
まずは見てみようと違う流派のお家元に教えを請う

姉は今の流派ではかなりの高弟なのだがそんなのおかまいない
なんと言って80年近くの茶道行者なので
もう何でも許されるのかもしれない

「それにしても元気で若いわね」
「其れと化粧をしないからかもね」
そうだ口紅以外の化粧道具を持っていたことがない
真ん中の姉も化粧をしないので一緒に旅行をするとチャコちゃん先生準備に一番時間がかかる
だからといって何も言わない人はひとという考え

化粧をしないから昔の顔と変わらないので若く見えるのかもしれないという
肌も美しい年相応のくすみモない
しわやたるみは年相応

化粧をしないと言うことを考えさせられる旅でもあった
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今日は小満

2013年05月21日 08時51分36秒 | 日記
「青嵐」とか「萬緑」とかとにもかくにも緑が美しい
こういうときチャコちゃん先生薄い緑のきものを着る
それも「臭木」で染めた物
緑か蒼かどちらだとも思える淡緑

自然の濃い緑の中で人間が着る緑は遠慮したい
でも緑の力を身に纏いたいだから少し控えめのみどり
そう言う気持ちになるほど此の季節の緑は生き生きとしてパワーあふれる

濃い緑のきものを着るときはまだ背景に全く緑がない季節にする
こんなこと真剣に考えなくても良いのだけど
今までの良き日本人が残してくれた色の文化は大切に繋いで行きたいと思うから

暦の中に「みどりの日」というのがあったが
色のない冬からうっすらの緑が生まれると
人々は何だか心が浮き立ってくる
花の後の緑はことのほか美しい

又この時期は青嵐(せいらん)というくらい風も強い
風に吹かれた葉っぱが裏返って葉っぱの裏の白が銀色に映るのも又趣がある

小満は「これから夏に向かう用意ができたかい?」
と教えてくれる時期のようにも思う
衣替えそして洗濯片付け整理と急ごう
植えた苗もぐんぐん育つ
暫く安定する季節に人々は一気に働いて夏を待つ

こんな習慣も又復活してきた感じがする
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ツイ説教しちゃった

2013年05月20日 08時43分56秒 | 日記
いきなり家を出てしまった30代の女房
話を聞いてほしいというので時間をとった
ところが護衛に彼女より少し若い男の子二人を連れてきた

お茶を出し茶菓子を出して
とりあえず
「あなたの話を聞きましょう」
途中でオトコノコが口を挟む
「お黙りなさい!いまは彼女の話を聞いている!」
しかし傍でボリボリ食べているオトコノコ

こうだったああだっただからこうした
「周りの人がもう離婚しかないね早く家を出てしまいなさい」

「ではそう言う人が今あなたを受け入れているわけ?」
皮肉っぽく聞くチャコちゃん先生

最近多い
「あの人がこう言ったから私やっんです」
だから自分の責任ではないーーとでも言いたいらしい

さて話を一部始終聞いて
「これからどうするの?」
「仲間と何かあたらしいことをしようとイメージしています」
「なぬーー?」
これから始まったチャコちゃん先生の説教
あげくに護衛のオトコノコたちにもその説教は及ぶ

あーーやだやだ

しかし又優しく
「次の生活を決めないままに衝動的に出てきたわけね」
手助けする仲間がいると言うけど
同じような考えを持つ人たちの中に入ってどういう人生設計ができるのか
「夫」という柱があったから周りもささえようとしていたかもしれない
と今度はやさしくこんこんと解く

「もう十分やりました」
その人なりの言葉だと思うけど
これから続く長い一生
あの人が、この人がと人との間を只揺れる生活だけはしないように注意し
腹を据えて毎日をきちんと送ってね

って締めくくったけどーー
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