チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

真綿を入れた布団

2014年11月28日 15時40分42秒 | 日記
ここ三年寝具の全てを絹にしている
シーツ

敷き布団
掛け布団
もちろん寝間着も

其の結果は風邪を引いても一晩で治り
しかも熟睡
起きたい時間に自然に目が覚める

すべてお蚕様が保護して下さっていると思い感謝

布団の上掛けは早くから絹にしていた
40年も着物とお付き合いをしていると
着古した長襦袢とか裏生地、そして行き場のない着物がたまる
そう言う着物や長襦袢を
座布団にしたり寝間着にまたはシーツにと
繰り回しをしてきた

寝心地はすこぶる良かったが残念ながら布団の綿が「綿まわた」だった

所が今から4年前岡谷のある企業が
真綿を引っ張って布団わたにするのではなく
長繊維のシルクを切断せずそのまま「わた」に加工をする技術を開発
ソレが布団わたとして大活躍

チャコちゃん先生すっかり其の「わた」にはまっていて
きものをつぶしてはお布団にしている
着物一反でセミダブルのお布団ができるので助かる

今日できあがったのが写真のソレ
これから寒くなるので
この布団の中に潜るのがたのしみたのしみ
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長襦袢に凝る

2014年11月27日 11時41分18秒 | 日記
一時チャコちゃん先生は長襦袢分限者だった
着物一枚に長襦袢一枚と言う時代があり
流石に今はそんな馬鹿なことはやっていられない経済状況だ

今は亡き新派の名優花柳章太郎さんの舞台上の長襦袢を取材したことがある
役柄に応じた着物がアリ、其の着物に応じた長襦袢が組み合わされていた
もちろん其の長襦袢は正規の形のものばかりではなく
二部式アリ
袖だけの付け替えアリ
裾の付け替え

結局舞台では袖口・振・裾に長襦袢の存在がある
其の存在をより印象を膨らませるのが
着る人のセンスだ

なるほど
とうなる

そして二部式を作ってみたりしたが
この二部式チャコちゃん先生はこなせない
旨く着られない

ウエストあたりでごろつく形は当時若かった身体には沿わなかった
着物に合わせるだけではなく
その人の体つきや年齢で長襦袢の寸法や形も違うことが解る

長襦袢は思いの外表から目立つ
袖口の汚れには十分注意しないとここの汚れは致命的
袖口をいつも「衿元」で拭く習慣を持ちたいと思う

昔の人は裾もきれやすいので
おはしよりのある長襦袢を仕立てて
裾がきれたら其の部分を切り取って裾を伸ばしていた
それもこれも「お針」ができた頃のお話しーーー
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着肉

2014年11月26日 11時54分16秒 | 日記
最近激しく思う
着物を着るのにどうして補整が必要なのか?
着物姿を美しく見せるのには
「絶対寸胴!」と叫ぶ人が多い

電信柱にきものを着せてどうすると思いたい

自分の身体を信頼したい
着物姿を美しく見せたいなら順序が逆でしょう?
着肉ではなく自分自身の素の形を綺麗にする事が先決

ソレには「食」の思想は欠かせない
江戸時代までは一日2食であったと聞く
今は全く食べ過ぎだ
そうすると内臓負担が増えて消化が間に合わず
贅肉が増える

既に肉がついているところに更に「補整」という着肉をつけてどうする
ホントウにおかしい

出るわ出るわ着肉材料
自分の身体をどうしたいのだろうか
體に対して失礼だとも思う

着肉をつけると
本来の身体は自分の守るべき物がなくなって
「どうでもいいや」とすねてしまい働かなくなるのではないかしらん
自分の身体にもっと目を向けることで
着物姿は撚り美しくなると思う

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食糧危機

2014年11月25日 11時34分03秒 | 日記
いまに食べるものがなくなる
と言って国は私たちに危機感を植え付けている
其の一方で「不食」者が増えて
チャコちゃん先生が調べたところによると日本には4万人もの不食生活者がいるらしい

この調査は3年前なのでもっと多くなっているもしれない
不食ができる科学的根拠はわかりやすい
不食をすることで細胞が逆に活性化する

これはチャコちゃん先生経験がある

インドの伝承医学に「アーユルヴェーダー」がある
そのなかで腸を綺麗にする方法として「パンチャカルマ」がある

チャコちゃん先生いまから20年前心身がぼろぼろになって居た時期があり
そこで出合ったのがTM瞑想
さらに進んで身体の中の全てを美しくする方法として
パンチャカルマを何と3年間で10回受けた

其の結果見事に立ち直り健康も取り戻した
その頃から朝食は抜くか軽め
手足のむくみがなくなり頭がさえて集中力がました
其のお陰で三年間に7冊の本を出すことができた

この三年間は朝食をとっていない
そのとき
「ひょっとして人は食べずに生きられるのではないか」
「食べなければ力がつかないというのは迷信かもしれない」
「栄養学というのは洗脳学かもしれない」

そうおもうと結局日本の国産食料品だけで人はいきられるのではないか
輸入頼りの政策もおかしいのかもしれない
私たちは自分の国にできた者を身体の中に入れるのが一番自然だ

と言うわけで食糧危機は来ない
そうやって危機を仰ぐ人たちの背後を研究しなければーーー

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またわれ

2014年11月22日 11時53分40秒 | 日記
いきなりまたわれと書くと吃驚
着物を着る女性にたいして福音
とにかく洋物を身につける事で
着崩れの原因になるのが
この「またわれ」その不安を防ぐ

紳士用の「すててこ」と同じ原理であるが
もう少し色っぽくデザイン
しかも真冬は
紅絹と紅花染めを用意し
下半身の冷えの解消に役立ってもらっている

踊りをなさる方には馴染みがあると思うが
着物を普通に着る方には珍しいかもしれない

素材はもちろん絹
肌がすべすべになることも請け合い

着物を長く着ると
色々とアイデイアが浮かぶ

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大麻と智頭町

2014年11月19日 13時25分26秒 | 日記
智頭町で大麻の栽培を始めた上野さん
あっという間に土地を広げ
壮大な夢を胸に描いて日々仕事に励んでいる
ソレはこの土地できちんと根を生やし
循環の生活をしていこうという心構え

大麻栽培と養蚕を描いている
其の地を訪ねてきた
大きな夢を一緒に観ることが出来たらどんなに幸せかと思う

日本人が縄文の時代から培ってきた
大麻の栽培と養蚕そして機織り
できたらこの地で再興し日本国中に其の夢を広げていくことができたら
どんなに日本はすばらしくなるか

と言うより本来の日本に立ち返ることができる

来年は上野さんの仕事をきちんと取材をし
そして養蚕の神髄を究めている志村さんももう一度取材をし
「きものという農業」の読篇を書きたいと思った

そう思うだけでわくわくする
本当につないでいかなければならない仕事だもの

チャコちゃん先生本気ダセ!
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杉原千畝さん

2014年11月18日 10時48分42秒 | 日記
私たちはきちんと知らなければならない
ナチス・ドイツから残虐な迫害を受けていたユダヤ人6000人の命を救った人の名を
日本人外交官「杉原千畝」スギハラチウネさん

杉原さんは第二次世界大戦中、リトアニアに駐在していた
ポーランドから生きるためにリトアニアに避難し
そこから日本に渡ってアメリカや他の欧州に亡命したいユダヤ人が大勢いた

しかし日本は日独伊三国同盟をしていたので
ドイツが迫害するユダヤ人をかばうわけにはいかない
領事館を取り巻いた6000人ものユダヤ人が
杉原さんにビザ申請をする

其のビザを発行するかどうかで彼らの生死が分かれる
杉原さんは寝ずにもんもんと
「命を繋ぐのか国の命に従うのか」と悩む

そして自分の命をかけてビザを発行する
当然杉原さんは外務省の閑職においやられ退職勧告を受ける


そう言う杉原さんの一生を一人芝居で皆に知らせているのが
「水澤心吾」さんもう200回近くの公演となった
先日内幸町ホールで拝見したけど感動的
しかも
命が確実に繋がっているビデオもあって一人の勇気ある日本人を誇りに思う

かなりまえ
チャコちゃん先生はロンドンにダイヤモンドの取材に行った
ダイヤモンドはユダヤ人のシンジケートが押さえていて
其の界に潜り込むことは困難

しかし着物を着ていたチャコちゃん先生
黒い帽子を被ったユダヤ人に
「スギハラのお陰で私たちは生きて仕事をしている是非お入りなさい」
といわれ色ん物を見せていただいた
ホントウに有り難かった
しかし不覚にもこの頃のチャコちゃん先生「ミスタースギハラ」を知らなかった

1月22日 杉並公会堂 19時30分 前売り3000円、当日3500円
申し込み三五館 03-3226-0035(鈴木さん)
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桑茶の威力

2014年11月15日 09時44分34秒 | 日記
20年前からのお付き合い俣木くん
彼の若かりし頃は
喘息とアトピーに悩まされホントウに可愛そうだった
遊びに来る度に
「いたい?血が出てるね大変ね」
という言葉がツイ出てしまっていた

所が5年前
「比佐子さんコンサートに来ない?」
と誘われ久し振りにお会いしたら顔がつるりと美しい
「綺麗になったね、良かったね、直ったのねアトピー」
「うんお陰でね好いものにであったの」
「そうよかった!」

他の方も大勢いらしたので突っ込みのチャコちゃん先生
詳しく聞くのを遠慮した

そして今年になって
「比佐子さんボク着物デビューをしたい一式揃えて」
と言う電話をいただき久し振りにゆっくりと話す
なんと
「ボク桑茶で直ったんだよ」
「桑茶は好いときいているけど飲むと苦いしね」
「イヤソレが凄く飲みやすいの、京都の大學で作ってるの比佐子さんところでもあつかったら?」
「うんそうしよう」

毎日お茶代わりに飲んで4ヶ月で完治したのだそうだ
しかも喘息も軽くなり
ソレが原因で結婚を諦めていたが今年の春いい方に巡り会い結婚
二重の喜び

今日は七五三
彼に一気にできた七歳の娘とお宮参りに行くので着物を着ていくと大はりきり
桑も蚕も彼に幸せを送ったのだと
チャコちゃん先生嬉しくて涙が出た
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お酉さま

2014年11月14日 11時09分45秒 | 日記
酉は五行では「金」と見なしますね
昔の人の
こう言う引っかけで良い運を呼び込むと言う考え方がすばらしい
金を集めるには「熊手が必要」

お酉さまには熊手が絶対条件
其の熊手にお目出度い物ばかり沢山集めて
熊手市が軒を並べる

そこで購入者と売り手の駆け引きが始まり
ソレを眺めるのも
お酉さまにお詣りする醍醐味

粋な方は
さんざん値切って
値切った分をご祝儀でわたす
そう言う江戸人もまだ数は少ないけどいる

江戸の祝儀袋がシンプルであるのも
この気質だからこそ

チャコちゃん先生も昔日本橋の旦那衆と熊手を値切り
値切った分を祝儀袋に入れてわたすという気分を味わったことがある
双方共にゲームだからいい気分だったねえ

お酉さまでもう一つの習慣は
日めくりカレンダーを購入すること
新しい年が待ち遠しくなる感じ
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裏に凝る

2014年11月13日 10時05分37秒 | 日記
昔から粋人は着る物の裏に凝ったものだ
青年実業家があの懐かしい赤坂プリンスで闊歩していた頃
背広や(この言い方は古い)コートの裏にエルメスのスカーフをつけて
わざと裏を見せながら脱ぎ着をしていた景色
よく見たな

其の様子を見たチョット頭の弱い女は直ぐポーとなって
一緒にお部屋に行く様子も見てきた

裏に凝るというのは本来は日本人の着物の道楽者がやっていた
アソビニンの裏はほとんど春画
其の春画を描いていた画人はその後日本画界の重鎮になっている
今に残る明治大正昭和の初期に活躍した日本画家の多くは
この春画で髪の毛一本一本の描写を練習している

そう言うオタカラをチャコちゃん先生は見たことがある
何十年も前だがテレヴィの番組で其の裏の春画を紹介したら
麻布警察がすっ飛んできて
その頃は生番組だったのでチャコちゃん先生番組が終わった後厳しくせめられた

しかし出所は一切口を閉ざして「家にありました」と言いつのってましたね
そのとき長襦袢の小紋柄で「四十八手」というセックス描写の物も紹介し
ソレを見ていた著名な男優が売ってほしいと言うので
没収されたら叶わないと思いトイレに行ってからだにまきつけて隠した

今やもっとひどい下品なことがテレヴィで放映されている

と言うわけでチャコちゃん先生が着物の裏地に凝るのはこの頃から
今は春夏秋冬の草花の柄が多い
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