チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ちいさな後悔

2020年11月29日 10時53分50秒 | 日記

人には気づかれないのだが「ホンの小さな後悔」が寝つきを悪くする

その時は「宇宙の根源様ありがとうございます」と唱えている間にいつの間にか眠りに入る

この言葉がチャ子ちゃん先生のおまじない

 

所でほんの些細な後悔というのは、いう必要のない一言であったり、「ありがとう」と言いながらも相手の目を見ていなかったな、と後悔したり、つい荒い言葉で応対したな、ああ一言ねぎらいを忘れたな、あの人にはこの人が合わなかった一緒に呼ぶべきではなかったな、扉をガチャンと閉めてしまったな、などささやかな行動や言動

 

反省ではなく後悔だから厄介

あるとき自信たっぷりな男が「僕は反省はするけど後悔は一度もしたことがない」と胸を張っていた姿を思い出す。そのときチャ子ちゃん先生

「反省はサルでもできるよ」とまぜっかえして周囲のひんしゅくを浴びた(そのころテレビでサルまわしが「ハンセイ」というと、サルが手を机に置き頭を下げる姿がよく放映されていた)でもひそかにウインクを返した男たちもいたので、その時は自分の言動に後悔も反省もはしなかった

だいたい「秀才」と言われている人は反省も後悔はもしない。しかし心がすぐ折れて自殺に走る。自分より劣っている人はみんな馬鹿としか見ない、ただし自分より優れた人を見ると絶対服従になる。そういいう男いっぱい見てきたな(これは余談)

 

自分自身の言動や態度に後悔という想いを持つようになったのは、自分の意識が内側に向き始めたころからだと思う

自分の意識が内側に入ると、相手の魂のことが気になってくる。そうすると相手の魂を傷つけることは避けたいと思うのだ。その前に自分自身の魂をいつもきれいにしていたい。そのきれいさを保つことが日常の言動であったり、行動であったり、食べ物であったりする

 

面白いことに魂をきれいにしたいと思っていると、相手の魂がまだ汚れている人に対しても寛容になる

わざわざあなたのここを直すといいよなんて言わなくなる。相手の治癒能力に任せる

 

だからこそ些細な言動に後悔するようになるのかもしれない

 

昨夜は自分の気働きのない行動に対して後悔が強く寝付けなかったけど、おまじないのおかげで今朝はすっきり目覚めた

後悔は次の意識上昇の始まりと思って過ごしている

 

 

 

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嘘は大きいほどだまされる

2020年11月28日 10時16分50秒 | 日記

人類は始まりから嘘がまかり通っていると思う

エデンの園で起きたアダムとイブの話、蛇に嘘つかれて楽園を追われる二人

岩戸に入った天照をいかにももっと違う神様がいらっしゃるように見せて岩戸から引っ張り出す

世界人類の5%の人が大ウソついて95%の人をだまし働かせお金を巻き上げ、巻き上げられた方は、それが自分の人生だと信じ込んで「苦」を生きることを選ぶ

いままさに「苦」はないのだと気づいた人たちの手によって、世界がひっくり変わりそうな事態になっている

 

大きな嘘が少しずつはがれているのが現状で、コロナ検査のからくりも多くの方が気づいている

嘘に規制された日々を送って「苦」を乗り越えたときはじめて大人になると教えられたのも嘘

「苦」は初めから無い

「若い時の苦労は買ってでもしろ」

と教えられた人も多い。それは苦ではなく「体験」と置き換えたほうがいいと思う

体験をたくさんすることで知恵が生まれるから

 

常識がひっくり返るのが今この時代と言われている

この常識というのは「嘘」がなくなることだと理解したほうが混乱しない

チャ子ちゃん先生は「常識がひっくり返るんだ」と多くの知識者に教えられた

2020年は大変なことになり今までの常識は通用しないという有識者もいた

 

どういうことになるのかと思っていたら、なんだ嘘がなくなることなんだ!

着物が教えてくれた「この世には遊びに来た」という心構えでこれから生きて行けるのだ

宇宙から見ると地球は遊園地だという、ある人に言わせると地球に生まれたい魂が列をなして順番を待っているのだと

 

こういう楽しい地球に住んでいながら嘘におびえて怖がって楽しい日々を暗く過ごすことは意味がない

5%の人たちが自分たちの欲のために地球に住む人たちの明るさを奪い取るなんてなんて図々しい

パラダイスとして人気のあるこの美しい地球に生まれたことに感謝し、楽しく過ごす人たちが増えれば、5%の人たちの居場所もなくなり、着服したお金も投げ出して地球住人たちに富の分配をするかもしれない

聞くところによると5%の人たちが着服している富をすべての地球に住む人たちに分配すると一人一億円になるのだそうな、こんなの配ったらお金ってどうでもいい、みんな楽しく過ごすことに専念しようとならない?

「嘘つきは泥棒の始まり」と言われたけどまさしく富泥棒が世界を支配していたのだ

 

大ウソに騙された目を真実に向けさせることが今アメリカでおこなっわれている

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着物が繋ぐもの 390

2020年11月27日 18時11分20秒 | 日記

女子会

本日は昔のスタッフのお招きで楽しい時間を過ごした

着物を通して時間を共有した人達。つまり同じ飯を食った仲間

一人は山縣かほりさん、365日着物に手を着て不動産や投資のプロなのだが、其れ以上に着物業界を元気付けたいといろんなイヴェントを立ち上げてくれている

「中谷比佐子の着物組」というムックを朝日新聞社から出版したとき、かほりさんの頭のきれ、人に接するおもてなしの心を見て「編集長」を命じあれこれ面倒見てもらった

執筆はチャ子ちゃん先生が全面的にするとしても、カメラマン、モデル、ヘアーメイク撮影場所の設定、レイアウト整理、お金の出入りなどなど、すべて完璧にやってくれた。徹夜もいやの顔せずみんなのお世話をしていた

その後は「着物を着て歌舞伎を見る会」などを立ち上げ、多くの女性たちの楽しみを着物に向かせる努力をしていた

そして今なお着物を365日着続けて30年になるという

 

本日はかほりさんの手料理をいただきながら、皇居や国会議事堂を眼下に見下ろして抱腹絶倒の時間を共有した

フルコースのお料理で食器も素晴らしいけど(多くがご実家の物だそう))お味がもう玄人。出される品の一つひとつの味がいい。おいしい美味しいとお腹が膨れていく

 

もう一人の元スタッフは狩谷久美子さん、実家はかの有名な高級きものの販売を手掛け、店の全国展開の先駆者を父に持つ。チャ子ちゃん先生は狩谷社長に可愛がっていただき、いいインタビューをいつもさせていただいた。そのころご自宅に伺うと少女の久美子さんがいて「きれいなお嬢様ですね」というとお父上は目を細めて、「いつか鍛えてくださいよ」とよくおっしゃった

 

その後狩谷社長もなくなりご縁が切れたのだがある日「旅立ちの祝い衣」展示会をしている会場に久美子さんが現れ

「父が着物のことは中谷さんのところで勉強するように」と言っていたので、本格的に鍛えてくださいと飛び込んできた

そして後に二子多摩川に呉服屋を開き多くのお客様に愛されている

 

二人ともにチャ子ちゃん先生が選んだ着物を身に付けて出迎えてくれた

胸が熱くなる

 

食後はさすが人を美しくする仕事をしているだけあって、いかに常に美しくいきていられるかに熱の入った体験談が続く

フアンデーションの色、塗り方、細胞の活性化を図るなどなど話題は尽きず、爆笑の連続。満腹のお腹の消化が進みデザートにも手が伸びる

 

こうやって着物文化がちゃんとつながっていることに嬉しい一日を送る。感謝しかない

 

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人生は時間

2020年11月26日 10時14分19秒 | 日記

真髄は一つだと思う

今日は三の酉

江戸じゅうは大賑わいの時期なのだが

昭和の時代は三の酉まである年は「火事」が多いと言われていた

寒いし火鉢などの炭を使っていたので「火の用心」が出来ないと火事になりやすかった、風もぴゅーぴゅー

 

新宿に住んでいるので花園神社に行く

帰りには「おたこう」というおでん屋によって温まり「アゲイン」というバーで大騒ぎして帰る。二の酉しかない年は大騒ぎはない

 

そしていつも思っていた

ご本殿に近づくには多くの参道がある

表の参道は長い、横から、裏からの参道は短い

表の参道には見世物小屋が在ったりで店が並ぶ、裏の参道は暗くて何もない、脇の参道にも出店は並ぶが小屋はない

 

早くご本殿に近づくには裏街道だ「暗闇」

 

生き方もこれと似てるなと考える

ご本殿に近づくまでいろんなことを体験し見聞きしてエッコらショッとお賽銭箱の前に立つとありがたさが身にしむ

 

事の神髄にたどり着くというのもこれと同じかなと感じる

中にはご神殿にいきなりヘリコプターで降り立つ人もいるだろう

参道に入る前の道のりの過ごし方もいろいろ

 

山にぼるのも5合目までは車でという人も増えているが

下からてくてく上ることでいろんな景色と出会い一緒にいる人と感動を共有できる

近道を探す面白さは遠回りを経験した後でないとその醍醐味は味わえない

 

結果を焦る人が多いのでこんなことを考えてみた

結果あり

の過ごし方よりその道中の楽しみ方に重きを置きたいし置いてきた

結果は死の床についた時にわかるのであって、そんなに簡単に人生って結果は出ない

 

人生は時間だよ

一か月秒単位の自分の過ごし方を見てきて思う

自分自身の中の時間が一番正確、それを理解すると時間に余裕が出来、更に時間に無駄がない

エレベータを待つことも、バスを待つことも、電車を待つことも、会議の始まりを待つこともとにかくいっさい「待つ時間」が無くなる

 

時間がたっぷりあるので心がいつも落ち着き自分を俯瞰して眺められる

21日間、秒単位でご自分を追ってみると面白い明日が来る

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着物が繋ぐもの 389

2020年11月25日 10時38分04秒 | 日記

昭和20年から私たちは「嘘」の世界にどっぷりはまっていたということが、この度のアメリカ大統領の選挙で理解できた

ありがたいことに

着物のことを追求し始めて「何か変」ということがたびたび起きた

東京の染織地図が一気に変わったのは「朝鮮戦争」だった

狭山地方はお茶畑にあふれていたが、その地方は養蚕の産地でもあった

村山大島は東京っ子の蚕が活躍していたのだ

初めて八王子の養蚕農家を取材した昭和30年代はあちこちに桑畑が在り、養蚕農家の作った繭を信州飯田の製糸会社に届けるトラックに乗って、ずっと桑畑を見ながらドライブした

その後40年代になるとその桑畑のほとんどは花畑に変ぼう、飯田界隈はリンゴ畑になった

 

絹にかかわる多くの人達が着物のもとである蚕の飼育を絶やさないようにとかなり頑張っていたのだが、農地に農薬を使うようになって次々に桑畑は閉鎖されてしまった

 

あの朝鮮戦争が盛んな時が蚕の受難の始まりで、ま夜中に立つ軍用機の音に蚕はおびえて繭を作らなくなったと聞いた

東京の蚕は朝鮮戦争の犠牲になった

村山大島の生産も廃れ八王子のウール生産や浴衣の生産も年々少なくなり、ほとんどは石油繊維にとって代わった

 

そういう東京の絹が無くなるのを憂いて、チャ子ちゃん先生無謀にも東京の絹50反を購入し「旅立ちの祝い衣」という企画を立て、東京友禅の作家たち20人に2枚ずつ中には三枚の方もいて、西行の「願わくば花の下にてーー」という歌をテーマに染めていただいた

新宿高野のギャラリーで企画発表をしたら連日満員、朝日,毎日、東京新聞に取り上げていただき、おかげで着物も8割売れて大きな赤字を背負うこともなかった

 

面白かったのは某国営放送、若い担当者は大喜びで取材をしたが「旅立ちというのが死に装束」ということで上司が激しく反対して没になった。すまなさそうな顔をして謝りに来た

しかしその方のおばあさまが「私の旅立ち用」にと求めてくださった

 

友人のお母さまが亡くなったとき、お棺の上に旅立ちの祝い衣をふわりと載せて、その日が満月の夜で、集まった方が西行の歌を詠んだ

 

国産の絹をみんなが身にまとうのも50年代が最後だったのかもしれない

着物のもとは農業、農業の変わり方が着物の世界にいち早く変ぼうをきたした

「何か変」という感情が日々強くなってこんにちがある

 

日本は自然との共存共栄に戻れるだろうか

日本人ほど自然とともに生き、自然を敬愛した民族はいないのだけど

アメリカの大統領選挙が世界をひっくり返し、「嘘」の通用しない世の中に代わっていく気がする

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着物が繋ぐもの 388

2020年11月24日 08時34分57秒 | 日記

着物を着て「ほっつき歩いている」毎日だが、今の季節はありがたい

いまさらながら絹の暖かさ抗菌性に感動している

GO TO政策で旅がとても安くなっている。大分までのの往復が一泊して26000円、しかもお小遣いまで出る

父の命日でお墓参りに行く

大分にいる姪が両親のお墓参りしてくれるので、お礼も兼ねて彼女を慰労する目的もある

 

関アジや関サバ、城下カレイなど大分でしか美味しく食べられない店をいつも案内してくれる

叔母の懐も理解して料亭ではなく漁師が経営している店を探して新鮮でしかも手ごろな値段のところをいつも探してくれている

 

今回はその場所が母がよく通った和装小物屋さんの店の傍「ゑり次」さんがある

食事が終わって早速店に行くと、なんとわが秋桜舎の最初のスタッフの一人だったこの店の娘が、たまたま久しぶりに帰ってきたところに出くわした

キャーキャー言って再会を喜ぶ

 

母はこの店で小物を揃え、特に半襟をよく買っていた。戦争前からこの店はこの場所にあった。先代はもうとっくになくなっているが息子夫婦が繋ぎ、今またその息子も後を継いでいる

「そうすると私は三代お付き合いしているのねえ」と感慨深い

 

チャ子ちゃん先生の半襟の90%はこの店の物。店には四季折々どころか24節気の半襟を揃えていた。父の仕事柄頂き物が多い家だったので、母はそのお返しに半襟を用意していた

白い半襟は礼装用にとかちょっと余所行きという時にかけるので、白い半襟は重宝だったみたい、差し挙げたお相手には喜ばれていたようだ

私もそれに倣って変わった半襟があるとつい購入してしまう癖がある。そのためこの肉体を脱ぐまで、半襟を購入する必要はないであろう

 

そう思いながらも

「半襟見せて」

「最近は絹の質が落ちているからおすすめできないね」

横から奥方が

「バイアス襟というのがあるのよ」

「みせてみせて」

後ろにしわが寄らないようになっているので今は人気だという

バイアス襟芯というのを作って使っていたことはあるけど、バイアス襟は見るのは初めて

「なるほどね、でも絹ではないのね、絹は伸びないものね」

 

化学繊維というのはいろんな表情を見せてくれるのだと思った

化学繊維にかぶれるチャ子ちゃん先生は断念、代わりに、この店にしかない白の博多献上の伊達締めをゲットしてご満悦

和装小物だけで商いが成り立っていることのすごさに感動する

それは品選びだと思う、目利きの品選びそれに店主の品の良さ、ほっとする空間づくり、理想の和装小物屋さんだな

おしゃべりしている間にも、「晒ください」「足袋ください」「帯枕ください」と単品購入のお客様が後を絶たない

 

最後に洋服をかっこよく着ている元スタッフに「きちんと着物の仕事しなさい」と偉そうに余分なことを言ったら

「今朝ふと中谷さんのことを思い出して、私もぼつぼつ着物のこと本格的に仕事にしよう、と思ってここに来たらびっくり会えるんですもの」

「それはあなたの考えが正解という証よ」

姪に渡した「きもの解体新書」を取り上げて

「ほらこの本読んで勉強しなさい」と押し付ける

 

この品が良く美しい和装小物の店は永久に存在してほしい

 

 

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家族が人間関係の基礎

2020年11月22日 16時17分28秒 | 日記

本日チャこちゃん先生が講師の「和文化継承家養成講座」第二期が終了

敗戦を9歳で迎えたチャ子ちゃん先生、戦前、戦中、戦後という風を身に受けている

しかし明治時代の親は幼い子には世の中の動きは教えない

小学校に上がるまでは蝶よ花よとお姫様のごとく扱われたが、小学校も二年生になると「畳のヘリは踏むな、目上の人にきちんと挨拶せよ、頭はこうして下げるものだ、父親が箸をつけるまでは食べてはいけない、兄の部屋にはみだりに入らない」などなど縛りが多くなり、姉にまで行儀作法を強制されるようになった

一つ嬉しいのは私を外して夜の団らんをしていた中に入れてもらえるようになったこと

 

大人の話は分からないことも多いけど、その話の輪にいるということだけが何か嬉しい

それでも時間が来ると「さあヒサちゃんはお眠の時間です」といわれ、これからもっと楽しそうなのに輪から外される

それでも今でも耳に残っている言葉がずいぶんある

というより今頃新たにおもだす

小さい時のしつけはその人が大きくなって生きて行く

 

日本人の子育てというのは「待つ」ということが基本だったのかもしれない

そういう教育を受けたことに感謝して

少しずつ思い出しながらいいことは伝えていきたい

それが「和文化継承家養成講座」

 

 

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説教を食らう

2020年11月15日 21時52分40秒 | 日記

この年になって説教食らうのは幸せものだ

3か月ぶりに友人の所へ

「比佐子さんマスクしなさい」

「呼吸困難になるのよ」

「全世界でマスクをきちんとしている国は死者が少ないとテレヴィで言っていたわ、何千人と亡くなってるのよ」

「お正月お餅をのどに詰めらせて亡くなった方は10万人ですって」

「コロナで死にたくないでしょう?」

「癌でなくなる人の方が多いよね」

「まとにかくマスクはしなさい」

「はい」

 

「それから○○さんには注意しなさい、あなたを利用するだけだもの」

「利用されるうちが華ね」

「利用されてもいいけどきちんと稼がせてもらっていないでしょう?大体あなたは脇が甘い、だから騙されるのよ、今度も見ていて心配」

「どういうところが心配なの?」

「いいように使われて騙されそうだから」

「ハイそうならないように気を付けます」

 

「もうひとつ注意をしておくわ」

「へっ まだあるの?」

「そう、あなたは自分がどんな人間かわかっていないっ!」

友の声がだんだん大きくなる、テーブルをポンとたたいて

「あなたはこんなすごい本を書ける人なのよ」

とそばに置いてあったチャ子ちゃん先生の「着物解体新書」をスーと差し出す

「だから?」

「自分を軽んじている、自分の才能に感謝していない、自分に誇りを持っていない、誰にも書けないものを書いているのに自信を持っていない」

「そんなの持ってなんぼのもの?」

「そういうと思った!!だから自分の価値に見合った稼ぎ方が出来ていないのよ、私はそういうあなたを見ていて悔しい」

「ありがとーーー」チャ子やん先生の声が沈む

 

「この前あなたがNHKのニュースに出ていたのよね、久しぶりにあなたのりりしい姿を見て嬉しかった」

「あああれ」

「心から愛を持って着物のことを語っていたわ、あの姿が本当の比佐子さんなのよ、堂々と軽やかに自信ある姿」

「着物のことを話しているとそうなるんだ」

「私が言いたいのは、あの姿をいつも持っていなさい!ということなのよ、日常にも」

友の声が高くなり、うっすら目に涙、それを見て小さい声で

「わかった、ありがとう」

 

「朝から鳥の手羽と朝鮮人参を煮込んだスープを作っておいたので食事にしよう?」

友の説教が心にしみた新月の夜

 

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着物が繋ぐもの 387

2020年11月11日 12時44分50秒 | 日記

着物の着方がやっと合格点になっている

すべて決まるふふふ嬉しい

合格点に達するのに何十年かかったんだ?

結城紬はすぐ体になじみ着崩れもせず愛(う)いやつ、こっちらは初心者向きなのだわ。しかし値段が初心者ではない

昭和初期まで多くの人が普段着に着ていたのもうなずける

 

そういう意味ではやはり紬は早く合格点になる

小紋も江戸竺仙の小紋は着崩れない、生地が扱いやすいし肌になじむ

一越ちりめんとかお召も割と早くに合格点に達した

 

難しいのは綸子や羽二重、体に添うようで離れる、胸元に膨らみが出て太って見えたりする

しかし巷はこの綸子や羽二重の生地の着物を売りたがる

着る人の体つきと素材をもっと見極める番頭さんが欲しい

とにかく売ること利益を上げることに集中した販売が多いので、高そうに見える着物が王者になる

 

染の着物が氾濫するとどうしても帯は袋帯だ

このセットにしたらお金もとれる。間違ってるよね

一番難しい着物と帯のセットを購入して途方に暮れている人も多い

 

浴衣が入門という人も多いが、浴衣はむつかしい。昨今は浴衣はワンピース感覚になったので、それはそれでいいかもしれない。浴衣を美しくしなやかにそして色気のある歩き方が出来たら一級品

 

昔ウールにアンサンブル(着物と羽織り)や村山大島のアンサンブルが、着物着始めの人たちの着物として大繁盛をした

着物の取材を始めたころは、花柳界の人たちの旅行着になっていた

お座敷着から一気に少女になって可愛かったな

チャ子ちゃん先生は生意気にもアンサンブルが苦手で、すぐ結城を着た。そのおかげで「きものって簡単に着られる」と思ってしまった。着物をなめたね

 

染の着物を着始めたらそうはいかなかった、イヤー厄介だった、でももう大丈夫、やっとだよ

 

そしてここんとこ何とか合格点。バンザイ

 

合格点に達したのはお腹に肉がついたせいもある。帯の位置が安定したという見方もあるかも

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ずーーとトンネルの中にいた

2020年11月10日 09時06分38秒 | 日記

長いトンネルの中を歩いていて、明かりが見え始めたとき隣にいる人の顔が想像とはまるで違う

光がトンネルの中を差し込んだ時周りにいる人の「あらあなたそんな顔だったのね」「あらやはりあなたは想像通りだった」と周りにいる人の区別が始まっている

 

この度のアメリカの大統領選挙で人々のいろんな顔があぶりだされて興味深い

トンネルから出てきて「へー」とか「ほー」「やっぱりね」「えっあなたがそんな考え?」とかいやいやなかなか

おかげで世界史の勉強もできたし、文明の移り変わりの理解もできた

アメリカには二つの白人社会が存在するということも

一つは金と権力と我欲で世界の人々を従わせ、自分たちの王国を作り、白人以外は奴隷とみる。片方は自分が住んでるこの国をもっと豊かにしたい、だからそれぞれの国はそれぞれに豊かになるのがいい、だから武器生産や細菌兵器などで人を苦しめるのはやめよう、それぞれが自立すべきだ

 

この図式がはっきりしたのがこの度の大統領選挙、あちらの国の憲法を読むと、大統領選はまだ正式に終わっていない、かの国は州が単位なので、12月14日が本当の大統領選挙(詳しく知りたい方はアメリカ合衆国憲法規定をお読みくださいませ)民衆は国が豊かになることを選んでいるが、片方は利権を死守、その利権で生活をしてた人達がやはりトンネルの中がいいと結束している

こういう中で日本がどうなるのかを考えさせられる

日本の政界やマスコミは利権と権力がはく奪されるのが怖い、トンネルの中が安全と考えているだろう

 

驚きだ! たかが一国の大統領選挙でここまで世界の構図が分かるなんて、人の考えが分かり、その人の生き方まで知る

さかのぼると明治維新もこの構図の中にあるような、私は何と無知だったのだろう。特に敗戦以降この図式は顕著になり、みんな利権欲しさに権力を持つ人になびいた、その結果が今の日本

きっと心ある方は警鐘を鳴らしておられたのだろう

みんな暗闇にいたので餌をくれる人がいいと思っていた

 

着物を通してというより蚕が道案内してくれる日本は「愛」がすべてしかも「無条件の愛」

多分日本人は心の奥で「愛と光」をたたえ世界の「和」を尊ぶ気持ちでいる人が多いと思う

 

地球自体の波動が高まり我欲の人は生きにくい世の中になってくる

日本から「愛」を発信しましょう 今こそあなた自身の中にある宝を輝かせるチャンスですね

日本の文明に感謝

「見ざる言わざる聞かざる」そんな状態では日本が悲しむ

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