チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

まいった

2009年05月31日 17時28分49秒 | 日記
午前中薄日が差していたので
白いパンツをはいてレッスンに出かけた
ウエストが窮屈と思って我慢していたが
ゴホン
とせきをしたら留め金がプツンとはずれ
あわやという騒ぎ
片手でウエストの布を引き上げつつ教室に行く

「体の線をしっかり出した衣装着ないといつまでたっても上達しないわ」
と先輩のモロズミさんに厳しき忠告を受けていたが
こんなことになろうなんて

原因は黒砂糖入りのミルクテイが犯人
これすこぶるうまい
しかしウエストには栄養が付きすぎたようだ


エミさんから
「大根と玄米黒酢と蜂蜜を混ぜて出来たエキスを飲むと」
腹でっぱりが収まるという
プチンと外れた留め金のお陰で
「やってみようかな」
という気分に

体をむき出しにした衣装で鏡の前に立つと
なんだかなんだかーーーなんだか
周りは若手で贅肉全くない人たちだから
そばで大きな毬が弾んでいるような姿

仲間の一人
「首ガ伸びていて背筋もピンとして美しくて見とれちゃった」
泣けますね、この友情!

しばらく黒砂糖入りミルクテイもやめよう
と鏡の前では決心したはずなのに
京王デパートの前にきたら
8階に上がって黒砂糖を購入しているチャコちゃん先生

アッいけない
と思ったが地下に行って
蜂蜜と大根を購入
玄米黒酢は先般宮崎で買っているので
早速作ってみた

3日置いてから実験したらいいらしい
ウフフフフ
この白パンツがゆるゆるになるといいなあ
だって15年前のエルメスだもん
ついでに言えばサイズ36

自慢してるかな?




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生美川

2009年05月30日 18時00分44秒 | 日記
サチコさんと冷やし中華を食べようと
渋谷並木橋のそばにある
町の中華やにはいる

二十四節気ときものの本の中で
彼女のことを窓に足を上げてーーと
行儀の悪さを言い募ったので
「悪かったわね」
「いやあれ私の得意技だから」
と全然気にしていなくてホッ

冷やし中華ぐらいはおごらなくちゃあ
と小さな店に入ると
昔仲間のデザイナーがやはり冷やし中華を食べている
とそこへ
「あーらいるのね」
と独特の声がするので
開け放たれた入り口を見ると
なま美川
其のデザイナーの隣に座る

あそうか
あの衣装は彼女のデザインであったか

しかししかし美しい
「お先に」
と挨拶すると
「あーらかえるの?」

外に出て
「きれいね」
「ウン肌の美しい男ね」
「男かな」
「おとこよケンイチだもん」
「そうか」

男の名前を使っているのは偉い
とへんなところで感心する二人
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半襟

2009年05月29日 20時00分46秒 | 日記
ここのところ気温の低い雨の日が続く
もう絽の長襦袢を着ていたのに
慌てて単の長襦袢を取り出し
半襟をつける

この場合着る着物は
雨なので大島の単
そうすると半襟は楊柳
この楊柳という半襟は
とても付けづらい

何十年とつけているのに
うまく行かないことが多い
基本的に針仕事がだめなだけだとも思うが

昨日日本和裁会の総会に出てみて
きものを着るということは
いったい何人の手を煩わせているのだろうか
アレコレ想像してみた

和裁士の心配は
多くの企業が海外に縫製を依頼していること
それがいつまで続くのかーー
きものは日本人しか着ないのだから
日本人の手で最後まで仕上げたらいい
と私は思う
それが筋でしょうに

チャコちゃん先生は
半襟をつけるだけしか出来ないが
針を持つことは
お洒落に着る人の基本とも思っている

姑にきものを縫ってもらっていたが
半襟だけは自分でつけたものの方が
着やすい

きものも日本人の手による縫製の方が絶対着易い筈
和裁士の皆さんもう少しの辛抱
海外縫製は少なくなり
皆さんの生活をおぼやかすことはなくなると
チャ子ちゃん先生は信じている
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左前

2009年05月28日 11時10分36秒 | 日記
もうビックリ
何か歩きにくいと思ったところ
あろうことか
裾除けを左前につけていた
きものと長襦袢は右前
器用なこと

それは
階段を上るときに気がつきましたのよ
足が上がりにくい
まあ左足はここのところ調子が悪いからと
そのためかと思いきや

トイレに行ったとき
おわかりでしょう?
裾が開かない

原因は
古い裾よけには力布ではなくひもが付いていて
其のひもを扱っているときに
どうも間違ったらしい
着替える寸前まで
洋服を着ていたので
合せ方の手順が着物と逆になったのでしょうかね

驚きましたわ
そn
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生クリーム

2009年05月27日 09時40分54秒 | 日記
カステラ系のケーキは頂くけど
生クリーム系は全く口にしない
ところが友人のケーキやさん
「比佐子さん一度家の生クーリムたべてみて」
とショートケーキを頂いた

恐る恐る上にある生クリームを口にしたら
なんと!!!
まろやかでおいしい

「ショートケーキってこんなにおいしいのね」
「そうよ生クリームに段階があってうちは一番高くて上等使っているから」
そうなんだ
とすると安もんの生クリームが初体験でそれでケーキ嫌いになったか

さっそくセキドの誕生日のケーキを注文
イチゴも吟味してあっておいしいのなんの

長い付き合いなのに
この味を知らなかった ごめん

「カナチャン早くここでウエデイングケーキ作ってもらいましょう」
と話題はそこへ行く

しかしおいしい
東京會舘に行けば味わえるが
直接注文 トウドウプランニング FAX-03-5620-1048
ただし生クリーム物は地方発送はムリ

なんでも始めにいい物を口にしないとダメ
それはきものもそう
いい材料を使い
心こめてつくるものほど美しいし長持ちもする
ものづくりの心はみんな一緒ね
それと
食わず嫌いもモッタイナイ
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ホーホー蛍来い

2009年05月25日 11時25分05秒 | 日記
一年に一回行うつれづれ旅行
今回は一日目は
秋山眞和の綾の手工房
藍染の実演を見せていただき
一瞬に変わる色に全員引き込まれる

30年前
四国の藍染工房に取材に行ったとき
「女は入ってはいけんのじゃあ」
と外からの取材

江戸の藍染工房も同じであった
隔世の感深し

綾の食卓で蛍狩り
源氏ボタルはゆーらゆーらと大きい
神様は不思議な虫をプレゼントしてくれたものだ

数年前十日町の山奥で
樹木から降ってくるような蛍を眺めたが
それは源氏ボタルの半分くらいしかない
ヒメボタル
町の人は平家ボタルと呼んでいた

まるでクリスマスツリーのような華やかさであった
其の感動を
滝沢晃さんに染めてもらった着物がある
そうだ着なくちゃあ
この蛍は7月まで生存

蛍は
蛍雪(けいせつ)、蛍火(ほたるび)とはかないもののたとえとなる
事ほど左様に
「蛍の光 窓の雪」
はどんな明かりの中でも学問を続けるという苦学のイメージ
蛍火は小さく残った火
名残の恋の表現に良く使われる

さて迷句を一つ
「己が火を冷ますがごとき蛍飛ぶ」
「蛍火に気付くことなし芋焼酎」

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出版の日

2009年05月22日 09時45分03秒 | 日記
生まれて初めての経験
今日22日2冊の本が同時発売
おりしも
21日間の願掛け産土神参りが昨日満願
その間四葉のクローバーも88枚
秋櫻お助け金を頂いた人も88人
ある尊い方に17本の筆も頂いた
なんと幸先よろしいか

すべてすべて
きものから学んだことを書かせていただいた
88まで書き続けよう
きものを軸に
書くこと、伝えることいっぱいあって
100歳になってもまだあるかもしれない

本は
「二十四節気ときもの」
「丑」十二支ーきものから学んだ人生の設計図ー

今から25年前
「私は日本人として日本の国に生まれたのだ、私の意志でーーー」
ということが確信できて
暦の研究を始め
二十四節気が着物の衣替えと実にぴったりとしていることがわかった
そこから二十四節気に
並々ならぬ思いを持ってしまった

そうすると
当然十二支も絡んでくる
占術家のお書きになる十二支とは
また違った観点で読む人はなじみやすいと思う
お手軽1000円
二十四節気のほうはカラー写真があるので1500円

チャコちゃん先生の
365日のきもの日記も二十四節気と二本立て

今日22日発売 ともに出版社は三五館

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インフルエンザ

2009年05月21日 14時38分23秒 | 日記
あるところから℡あり
「あのね比佐子さんタミフルなんか飲んではダメよ、
どうしても飲むんだったら一階でね、
そして3人ぐらいそばにいるときにね」

「そうまでして飲みたくないわ」
「でしょう?」

タミフルが余って余ってどうも其れを消化したいので
タミフル飲め、タミフル飲めといっているのだ
とその人は言って電話を切った

大学生の頃
私は女子寮で暮らしたことがある
そこには1年から4年生まで
200人近くが生活していて
私が一年のときインフルエンザがはやり
図書室まで病室になった

そんな中
200人中5人くらいの寮生が流行に乗り遅れ
チャコちゃん先生も其の一人で
元気に、そしていい加減に看病隊に参加していた

時間が余って外出禁止令が出ていたので
元気な人と外でテニス三昧

真面目な看病隊は
インフルエンザをもらって寝込んでいたが

不真面目看病隊は元気元気
舎監の目を盗んで逃亡
町で映画を見て
後でこってり油を絞られる羽目に

其の舎監も床に伏しお気の毒
形だけ親切看病で後日のために点数稼ぎをする

一週間くらいで峠を越したが
あれ以来というか
インフルエンザで寝込むことが無い

風邪の菌は
40度で全滅するので
熱が出た方が勝ちという

「バカは風邪引かない」
と上級生にいじめられたが
それでも元気な方がいいじゃん?

いつの世も
インフルエンザははやる
油断大敵だが
町中マスクというのも凄い

インフルエンザに罹らない体にしておくことが肝心
常日頃から
早寝早起き
身土不二を心がけましょうよ
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12000歩

2009年05月20日 11時14分15秒 | 日記
新宿ー日本橋ー川崎ー二子多摩川ー神保町ー新宿
歩きに歩いた
東京の老人はよく歩くから元気
地方の人はすぐ車に乗るので
足腰弱るのだそうな

駅やホームでそこに住む人
勤める人の群れに
それぞれ違いがあって面白い

着ている服も
仕種も違ってくる

川崎太師にはミニ88箇所があり
昨日はセキドと一つ一つ仏様に声をかけながら
お参りをする
特に薬師如来には
インフルエンザをなおせ!
とわらじをおいてきた
日本国中飛びまわっていただきたいものね

三毛猫が
「ご苦労」と目をきちんと合わせて首をかしげ
尾っぽをたかだかと上げて姿を消した

護摩の時間だったらしく本道に入ると読経と太鼓
挙句に何を間違ったかきものを着ている二人にご利益
「大師のお参りををどうぞ」と奥へ案内してくれる

読経をバックに空海さんこんにちは来たよ
と呼びかけながら
手を合わせお参りをするが
どうも勘違いされているようなので
「これやばいよ」
とお札を渡し始める寸前に失礼をする

門前の葛餅がおいしかった。

二子玉川は我が教え子久美子さんの「ふーる」の店がある
明るくて居心地の良い店
四月の末がオープンだったが
お客が引きもきらないという

目利きの二人が
安くて上等を仕入れ商売
商売繁盛何より

駅から5分の地の利もいい

多摩川を見下ろしながら
セキドと鍋ご飯をつつく
これが美味、多摩川高島屋7階

大遠足をした気分
電車に乗ったら乗り過ごし
のり返したら逆方向に行く
そして分かったことは
間違った其の地にも大師さんの寺があり
そこの気を受けよということらしい

無事家に着き ホッ
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はや代わり

2009年05月19日 09時47分47秒 | 日記
これぞ歌舞伎
見せましたね
楽しみましたね

お染久松の七変化
「新橋で鬼平やっている」
というヨシダの情報に
いこいことセキド、博子ちゃんと
新橋演舞場へ

福助おお張り切り
二部は七変化
これきものでなかったら
どういう演出になるんだろう

瞬きの間に
久松からお染に
そしてまたお染から久松に

かつらを替え
衣装を変える
正面舞台に崩れた女でいると思ったら
パッと消えて
花道から振袖姿のお染

其のたびに声色も変わり
見ている人を喜ばせる
おち付いて演技をしているので
瞬間の変わり方に観客大拍手

関西はインフルエンザで大騒動
この東京
独り二人のマスク姿のみ
わっははワッツハハ
と笑っている

確実にインフルエンザは蔓延する?

北朝鮮の将軍様に好かれている
大技の女手品師
何千万円かけて大技をやったらしいが
ここの早代わりも大技の手品ぶり

引抜とか
かぶせとか
仕立ての工夫で
一秒で着替えが出来る

取材をしたとき
瞬きをする暇も無かった
ただ着替えるのではなく
役になりきり演技をした上での早代わり
きものであるからこそのもの

新橋演舞へ場是非どうぞ

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