チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

説明不足

2010年09月30日 10時56分10秒 | 日記
始めに言葉ありき
人間登場は言葉から始まったというが
言葉ほど難しいものはない
と思う

昨夜ヨシダ・セキドと中華料理店に行った
「嘉賓」というたいそうな名前の店
もう何十年もこの店のカキソースソバに嵌っている
広東の家庭料理が主

総評会館で用を終わらせ
なにかないかと見渡したらこの店の看板が目に入った
チャコちゃん先生が行くのは四谷なので
この御茶ノ水の店は初めて

同じ店かなとメニューを見ると
あったあったこのソバが

注文に来た女の子に先ずそのソバを頼み
他に野菜炒めはないかと尋ねたら
「ゴモクヤサイなら」
とたどたどしい日本語で応えて呉れたので
「それそれ」

ところが持ってきたのはゴモクソバ
これは違うといっても
野菜炒めという言葉が通じない

主人が出てきて
「ウチはゴモクヤサイの炒め物はやっていない」と
更には
「この子は日本に来てまだ一ヶ月日本語が通じにくい」

当方がメニューをみて「これ」と指し示していれば
こういう行き違いは起きない
言葉も通じそうになかったので
はじめからそうするべきであった
とチャコちゃん先生ハンセイ

しかし
こういう行き違いは日本人同士でもよく起きる
つまり言葉足らずが原因
我が秋櫻舎でも勘違い理解不足というのは
だいたい私の言葉足らずだ

会社を出る前にもそのことを気付かされていた
「○○を10本とってね」
といわず
「○○をとっておいてね」
と頼んだ
頼まれた人は私が何に其れを使うのかわからないので
値段的に限りのいい9本を注文した

それでは何もならない目的を達しられない

これは私の言葉不足、説明の足りなさが原因だ
何事も噛んで含めるように言わなければ自分の気持ちは通じない

同じ言葉を持っている人間同士でもそうなのだから
違う言葉を話す人たちとの間では
更に説明不足にならないように気をつけねば

そのために言葉ありき
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経験

2010年09月29日 09時49分25秒 | 日記
全ての経験が必ず役立つときがある
いやのことも嬉しいことも
全部が「この日のためにあった!」
と思える日が

だから経験は宝
思ったら行動だと思う
そこで失敗しようが成功しようが
大きな目的のためには絶対に必要な経験

ご縁があって
前フアーストレデイの鳩山幸さんと
お話しをする機会があった

前に一度あるパーテイでお見かけしていたが
そのときの印象と全く同じ
屈託がなく自然体

「太陽を食べるフアーストレデイ」
として名を馳せたけど
フアーストレデイだけの集まりでもその話題になり
其処に御出席の国々の首相夫人たちが
「教えて教えて」
と盛り上がり皆で太陽を食べたのだそうだ

後にある国の大統領夫人とあったら
「続けているわよ効果あるわね」
と喜ばれたという

幸夫人はお聞きすると色んな経験の持ち主
その経験を生かしながら
日本を代表してフアーストレデイとしてもっと
活躍して欲しかったとつくづく思う

何より目が肥えている
(これも経験があってのこと)
チャコちゃん先生の塩漬け繭の糸で織ったきものを見て
先ず絶句30秒
「なんといいお召し物なのかしらすごい」
内心で
(この方は本物を見る目をお持ちだ)
なーーンちゃってエラソウにーーーネチャコちゃん先生

「こんど幸さんが総理大臣におなりになったら着物のスタイリストいたします」
と売り込み

調和を尊ぶ女性の総理大臣もいいかもしれない


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メモリー

2010年09月25日 11時53分13秒 | 日記
「この曲は年老いた雌猫が歌うのでナカタニさんには丁度いい」
なーーんて師匠が言うのですからね
年老いた雌猫が自分の超しかたを語り
若い猫に
「人生いや猫の一生はわるくないよ」
と元気つける

更にですね
「この歌は一番上手な歌手が歌うのよね」
あああ
そうでしょうともーー
「ロンドンでキャッツを見たときこの歌で皆感極まっていたわね」

チャコちゃん先生もアメリカで見た
日本でも
確かに一番胸を打つ曲だった

このように日々鍛えられ
時には落ち込み
またあるときは「私流に歌えばよい」
と自らを励まし
その日が近づいてきた

そして最後は
「歌手を目指しているわけではないもん」
と居直るチャコちゃん先生

せめて衣装で大向こうを満足させよう
と思っている
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やっとーーーー

2010年09月23日 18時45分30秒 | 日記
雷も雨も賑やかに
町の緑公園の緑もちろんわがみどりも嬉しい
そうなると
きるものが一気に秋となる

「暑さ寒さも彼岸まで」
というがまさしく今日お中日は秋の風

セキドも単の能州紬に手を通している
チャコちゃん先生は夏結城
結城は真綿で織っているのでこういうひんやりするときに丁度いい

夏という名の付く素材だが
雁が飛んでいたり
帯は虫たちの巣篭もりの様子
これは母の色留袖を帯に仕立てかえて
この時期出番過多

素材は夏だが色や柄で秋を感じさせる
これがきものを着る醍醐味かもしれない

風水の勉強にいらしていた山中さんに
「ねえきものって何か矛盾しているのよね」
「洋服の様に秋でも暑いからノースリーブをきるという単純さではないのですね」
「そうなのよ」
ときものの話をべらべら
落ちを風水にもって行かなければならないので知恵がわく

其処へ
「いつもの倍時間がかかりました」
と入間からきものの着付けレッスンの前田さん到着
セキドと四人でロイヤルミルクテイを飲みながら
暫くきもの談義
きものを着ると如何に人に大事にされるかを
トウトウト述べる二人

少し涼しくなったから
きものを着たいと思う気持ちが湧いてきたようだ
嬉しいこと
こういう休みの過し方はいい
雨のお陰で落ち着いて過せる
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自分の夢

2010年09月22日 09時40分02秒 | 日記
「小さな村の小さなダンサー」
毛沢東の時代に子供の英才教育として
才能のありそうな子供を北京に集め教育する

主人公は
小さい村から集められた一人
日々過酷な特訓にもめげず
めでたくアメリカで舞台を踏む

アメリカの自由な雰囲気と
ダンサーとして大成したいという思いが
亡命という行動に出る

この時代の亡命は親家族を捨てることになる
それでもバレリーナーとしての道を究めたいという主人公

後に毛沢東政権が倒れ
中国が少し自由になると親兄弟との再会もかなう

国が人の一生を左右する時代でも
本当に自分のやりたいことを見つけた人の強さ
これは親の愛を信じ
親が自分を信じているだろうという信頼感がないと
親を捨てることは出来ないだろう

親子はもちろん人同士の信頼と絆を考えさせられた

しかしなんですな
あの美しい踊りを見ていると
チャコちゃん先生のレッスン姿トホホホホホですな

ル・シネマで
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両国

2010年09月20日 10時08分31秒 | 日記
どういうわけか
相撲が両国の場所になると
チャコちゃん先生は歯医者に通う
この因果関係は何だろう

両国の駅には
相撲饅頭とかせんべいが並ぶ
今回必ず文楽に行ったら立ち寄って購入する
俗称オノロケマメ(店の人がいつもお取り置きしてくれる)
これを一袋アッとい間に食べ更に二袋目に差し掛かったとき
ポロリと継ぎ歯が取れた

デモなんでいつも東京場所が開かれているときなんだろう

ここのところ
諸外国のお相撲さんが多いので
紫・ピンク・黄色など
派手な色の浴衣姿の相撲取りが道を闊歩している

昔はというよりつい最近までは
白地・紺地の浴衣姿の相撲取りが多かったが
ご時勢か

近くの回向院に行って(此処は江戸時代からの相撲取りの墓が多い)
「なんか可笑しいよ、相撲界は」
と言いつける

そういえば鼠小僧の墓もあるので
「お金恵んでね」
と頼んできた
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昔の男

2010年09月18日 16時40分22秒 | 日記
H子と小さな室内コンサートに行く
その会場へ行くエレヴェーターの中で
「おっとーーー」
H子の昔の男が乗り込んできた
二人一瞬息を呑む
わずかにH子が会釈をする
男の目が泳いで私を捉え「あっ」
言葉にならない

この緊張は更に続き同じコンサートに招待されていた
しかも席が隣

名曲に耳を預けながらも
H子のその男にたいした狂乱が思い浮かぶ
男が気持ちを他の女に移したことを知ったH子
その女のいる場所を突き止め
其処に止めてあった男の車のタイヤの空気を全て抜いた

その場から興奮したH子の声がピアノのフオルテシモと重なる

新しい女と歩いている男の後ろをつけていき
いきなり背広にケチャップをチューブから噴出させる

此処ま来ると可愛くもなんともない
おぞましい
そこでやめるようにという忠告は絶対に効かない
「殺傷だけは我慢してね」
としか言いようがない
戦勝?結果をただ黙って聞いているだけ

やるだけやったら「ツキモノ」が落ちたように穏やかになった
一言もその男の話は出ない

コンサートでさすがに隣り合わせはまずいだろうと
私が中を割って座った
平常心のH子は呼吸も静かピアノに集中をしている
かたや隣の男
落ち着きなくどうやら上の空の気配

終わって飲み物が運ばれてきた
H子は知人を見つけて華やかに会話を楽しんでいる
男は目をカップにおいたまま
飲むでなく岩のように椅子にくっついている

女は凄いや
たいしたもの
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蕎麦の花

2010年09月17日 18時38分32秒 | 日記
信州はいま蕎麦の花が白く輝いている
もうすぐ新そば
嬉しい

農水省の仕事のし始めは
飯田にある製糸業の視察から始まった
その飯田の駅前の蕎麦屋で
関西方面の方々と待ち合わせをして
蕎麦会議になった

此処の蕎麦が誠にうまい
われを忘れて4枚ぺろりと平らげた
とそのとき
「新蕎麦お一人分ありますがーー」
「ハイハイ私頂きます」
5枚目

食べ終わって周りを見ると
みんなの驚きの顔顔顔

「あの食べ方が気に入ってーー」
とそれ以来のお付き合いが白生地の大竹商店

その後二人で蕎麦行脚
生意気にも
「ゆで方がいまいちね」
「汁のだしがこれではね」
「10割だけど練り方が足りないね」
「香りを残してない」

などなどイッチョ前にイロイロ評論
「あの飯田の蕎麦をもういちぃど食べたいなあ」
二人して話し合う

ところがところが
志村明さんのところに取材に行った15日
「ナカタニ先生は蕎麦ですよね」
「蕎麦ですそばです」
「おおいしいところがありますから」
「そりゃそうでしょう信州ですからここは」

連れて行っていただいたところが
なんと嬉しい
飯田から駒ヶ根に越して店を開いているあの蕎麦屋さん

ううううううんんんんん満足
早速大竹さんに実況報告
「うらやましいでしょう・?・?」

まさか5枚はいけない
よる年波を感じて人並みの量でありんした
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戦いすんでーーー

2010年09月16日 08時38分23秒 | 日記
「僕の夢」は権力を維持したいグループと
その権力を利用したい人たちの手のよって
あらゆる方向から
木っ端微塵に砕かれた

しかしその「僕の夢」は
名もなき多くの民の胸に明るくともった

「僕の夢」を語るあなたから
名もなき民は日本の本当のあるべき姿に気づかされた
それはもともと彼らの胸の奥底に漂っていたものと同じであった

権力の手で無理やり「僕の夢」が砕かれても
それは種となって飛び
多くの民の心に根付いた
だから消えない
名もなき民がその夢を静かに育てる

そして国づくりに向かって目覚めていく
まさしく民が主となる「民主」の国づくりに

だからあなたは必ず来る次の時節を待って欲しい
民が用意した座にあなたは座る
「僕の夢」は「民の夢」となったことがこのたびの選挙の意義だ

あなたが実行をしている
・言い訳をしない
・悪口を言わない
・約束を守る
・誠実に事を運ぶ
この日本人の本質を思い出させてくれただけでも
「僕の夢」を語ったあなたに感謝する

「僕には夢がある」
「私たちにも夢がある」
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小沢一郎効果

2010年09月14日 09時29分36秒 | 日記
あの新宿西口広場で生小沢の演説を聞き
「どうしてこういうきちんとした人がマスコミで叩かれるのか」
を知りたくて
まあまあよく研究をしたよ小沢一郎を
本は8冊読み、さらに昔中間に取材も

「日本を日本人の手に取り戻し共生の世界を日本から広げたい」
そういう「夢が僕にはある」という
可愛いねえ、
他国の意のままに操られ権力と私腹を肥やす政治に立ち向かうから嫌われる

そういう図式がよくわかったので
偏向番組や誹謗記事は読みたくない
大好きな鳥越さんの番組も、NHKのテレビも新聞も読まない
こういう生活を約10日

その時間をストレッチに向けたら
なんとなんと声楽で今まで出なかった音域が出るようになり
バレエでは体が柔軟になって足が上がるようになった

夜のニュースも見ないので
早寝早起き
20年前に購入した36サイズのアルマーニーのスカートがするりと入る
ホホホホ

このスカートとパンツは
アメリカのランカスターにある「アーミッシュ」に
中野裕巳さんに連れて行っていただいたとき
隣の大きなアウトレット買ったのだが
それはともかく

そのアーミッシュでは16世紀そのままの生活をしているので
電気やガス水道はない
太陽とともに起き日が沈むと休む
其処では長老が生活の指導をしている
父権は絶対!強い指導者、目的を持って指導者をする

生活は自立と共生
一軒のアーミッシュの家族のお宅にうかがった
父親が家族に情報を伝える、家族同士それに意見を言い合う
情報というのはこういう程度でいいのだなあと
後で二人で話し合う

さて此処のご主人がいきなり二階にチャコちゃん先生を案内し
大きなつづらから(日本製)黒紋付の留袖と羽織を取り出してみせる
早速私のきものの上に羽織を着せて
「素晴らしい」と拍手

明治時代彼の祖母が富豪の看護婦として船に乗り
日本に寄港したとき購入したと聞いているという
「日本の手仕事は緻密で美しい」
自分達も手仕事を大切にしているからと
先祖から伝えられているベットカバーなどのパッチワークを
アレコレ見せてくれた

ここに住む男たちは
それぞれの家も皆で建てる
文明の利器に囲まれていなくてもとても幸せそうだった

ルート33の幹線は馬車と自動車が行き交って共存

資本主義の行き着く先は
権力を持ったが勝ちという格差社会になるのだなあ

日本が尊敬されて居た頃は長い
もう一度日本のよさを取り戻したい
周りの人が今回の民主党の代表選挙で
日本の姿の真実を知った人が多いことは、今後の日本にとっていいことだと思う

私たちは日本の国を選んで生まれてきたことを
もっと自覚したいなあーー

そうそうすごい話
チャコちゃん先生のように小沢研究をしたかたが
「小沢は真っ白」というチラシを作り
其れを夫妻で8000部持って東京からレンターカーで札幌へ
札幌の立会演説の場所で配ったのだそうな

一政治家に対してこんなに熱い思いを行動で表せる人が居る
とにかくスゴイ
この熱意はお子チャマノ国会議員に届くといいけど


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