チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

万染み抜きのさわり

2015年07月27日 07時34分57秒 | 日記
有るところで聞いたこと
本来の男と女の「分限」は6対4
男の力が6、女のちからが4
女は男を立て男は女を保護する

母達の世代姉の世代もそうだった
チャコちゃん先生の世代もまあ其れに近い
だから家のことは何でもできたのだ

今の時代は全て買うことができる
そうするとお金がかかる
其のお金のために人々は奔走する
お金を持っている日とがエライ

江戸時代は違った
地産地消であることはもちろん
其れが全て家でできたのだ

何でもできるので主婦はいそがしい
その仕事が誰よりも上手にできる人が「プロ」になったのであろう

さて前振りが長い
・黴取り 枇杷の種を粉にして洗う、梅の葉を煎じてその中で洗う、冬瓜の汁でも落ちる
「かびだけはとれない」と悉皆やさんにも云われるが、何のことはない江戸の女は知っていたのだ
・墨 ご飯をすりつける、餅でする、口に塩を含み吹き付ける、半夏生の葉を煎じる
この中でチャコちゃん先生が母から教わったのはご飯をすりつける、
実際筆ペンの墨が着物の膝についたときご飯をすりつけて落としたことがある
・血 冷水で素早く洗う

他にもいろいろあるけれど「比佐子つれづれ」にいらして下さいナ

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万ずしみおとし

2015年07月25日 11時21分08秒 | 日記
本日1時30分から「比佐子つれづれ」
一体何回になるだろう
40年近く続けている
この会はどんなことがあっても第一にしている
有る大雪の日たった一人がいらした
嬉しかった
命ある限りこの会を続けようと思った

さて今日は江戸時代の染色とシミ落としの話し
兎に角この時代は女の仕事は職人だ
しかも
自然法則に叶った仕事ぶり
賢い女が多かった

「分限」という言葉があるが
其の役割をきちんと把握した女が多かった
そう言う先祖がいるのだから
私達はもっと日本の女を心から敬わなければならない

とチャコちゃん先生は思う
彼らに教わる様々なことを微力ながらつたえていきたい
最近は
其れがチャコちゃん先生のもう一つの使命だと思っている

そう思った瞬間から
江戸以前の女たちの仕事ぶりの情報が様々な角度から入ってくる
我が先祖を見直したい

そして自分自身のルーツもきちんと把握しておきたいと思う
一人で生まれ一人で死ぬのだけど
どれだけの人の恩情をいただいているか
日々確かめながら生きていく
其れも着物を通じて深く広く解るのだから
着物は凄いよ

13時30分から 
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桑茶は凄い

2015年07月24日 11時33分16秒 | 日記
岩手県二戸に桑茶の取材に行ってきた
岩手県は桑の産地の北限に近いと云われていたが
まさにその通り
ココ二戸は養蚕が盛んなところであった
いまでも桑畑が放置されている

または桑畑を開墾しタバコを植えている農家もある

養蚕用のお蚕室もアチコチに遺されている
大きな製糸業もあったので隆盛の頃はさぞかしと思う

二戸は盆地
山の斜面に桑畑が有り
いまでも青々とした桑の葉が太陽に向かって照り輝いていた

桑畑は気持ちが良い
蒼い空澄んだ空気そして無農薬無肥料の土のエネルギーが
身体全体を蘇らせてくれる

「夜は真っ暗でしょうだから虫も来ない」と田家亘さん

二戸の呉服屋田家の若旦那
東京から戻ってきたけど
あの地震の後すっかり着物は売れなくなった
しかし110年も続いた呉服業をつぶすのは先祖にもうしわけない

母親・姉との三人でしっかりと家業を守っていく事になった
そして何より「絹」から離れたくなくて「桑茶」を岩手大学の先生と共同研究を始めたのだ
先ずは販売にかんしてチャコちゃん先生は手を上げた
「心を込めて応援をしたい」ーーーと

二戸がまた昔のように養蚕でにぎあう日を夢見ているチャコちゃん先生
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着物は涼しい

2015年07月23日 12時15分44秒 | 日記
最近とみに感じる
着物は涼しいなあーーと
赤信号で立ち止まったときなど
八つの着物の通気孔から風が身体を吹き抜けていく
ふーーーと一休み

木陰に入ったとき
八つの着物の通気孔から
風が身体をとおっていく
何と幸せーーーと思う

競べてはいけないけど
洋服は風の通りが良くない遮断している
肌を露出しないと涼しさを味わえない

着物は身体の全てを覆っているのに
八つの通気孔から絶え間なく入る風が
身体を冷やす

日本の湿度の高い季候によくぞマッチした衣服だ

この衣服をチャコちゃん先生は大事にしていきたいとつくづく思う

ただし
自然素材でないとこの心地よさは味わえないと思うけどーー
まして着肉などしていたらなおのことこの恩恵は素通りする

八つの通気孔は何処と何処?
解って下さいナ
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東京商工会議所女性会

2015年07月17日 09時04分18秒 | 日記
初デビューのチャコちゃん先生
ここのところどういうわけか「法人000」等の会からの入会案内が多い
そういえば我が秋櫻舎も創設35年余になった
正式の株式会社になる前から数えるとぼつぼつ48年になる
たいした物だと自画自賛

さて其の商工会議所女性会に出席
その前に新宿法人会というのに誘われて始めて会に出席
そのときに生きの良い女性と知り合い
男どもと話をしテも仕方がないと思いその女性と10分話してその会場から抜けた

その後その女性から東京商工会議所入会を勧められ入った
女性会のサマーセミナーに出席しなさいと里親だ

女性会に出席して楽しかった
やはり女は協調性があり
儲けよう、誰かを利用しよう、のし上がろう、権力を持とう
という意識が薄い
だから居心地がいい

1000人もの従業員を抱えた女社長から
チャコちゃん先生のように超零細企業の社長もいる
しかしみんな一緒

社会貢献のために仕事をしている感覚の人が多い

着物姿のチャコちゃん先生大人気で
「やはり私も今後きものを着よう」
という人が多くてうれしくなった
中には「あなたと知り合ったから今日はこれでお^けーよ」
と100人の従業員を抱えた女社長が高らかに笑う

最後はちゃちゃちゃと何人かの人が浴衣に着替え(もちろん自分で着る)
さすがに東京音頭で締めくくった

これってコスモスのパーテイと同じだなと思いますます親近感

女の経営者が一堂に100人くらい集まると
一人一人が自立しているからか家族のような温かな信頼感が生まれる
こういう世界は始めてなので楽しかった
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兎に角自分の生活をするしかない

2015年07月16日 11時33分19秒 | 日記
ここのところ国会周辺は騒然としている
あの安保の頃を思い出す
あのとき女子学生が亡くなった
学生がこの国を真剣にかんがえて生活をしていた時代だ

そのときの首相が現首相のおじいさんだ
足をくじいて体格の好い警護の男達に抱き抱えられて
学生達の視線から逃げるように抱かれていった姿
それをなんで見たのだろうかテレビかな新聞かな

リアルには見ていないので新聞かもしれない
その頃の新聞記者も
真剣にこの国を憂いていた
アア其れなのにーー

なんて言っても仕方がない
では市井の我々はどう生きていたら良いのか
自分の生活をきちんとするしかない

誰かのために
と言うのではなく
自分がやるべき事に心を砕く
これしか無いと思う

昨日は往復7時間かけて飯島に取材に出かけた
この取材は秋まで続くが
古代からの日本人の手仕事をひたすら繋いで行く人がいる

ただ繋ぐだけではなく
自分がやりやすいように工夫もする
しかし「自然に」と言うことからは外れない

日本人の文化は「宇宙法則」に乗っ取っていると確信する
宇宙法則からずれたものを押しつけられているこの国

自分を大切にする心と同じように
自分の国を大切にしたい
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着物で生活

2015年07月14日 10時55分46秒 | 日記
ここのところ着物で生活を営んでいる人がチャコちゃん先生の周りに増えた
旅館の女将さんとか呉服屋の女将さんではなく
一般の人たち

パン造りの教室を開いている方
お花を製造している方
編集者
先日は都庁に勤めている方にもあった

毎日着物で生活をしている

そう言う方に何が不便かと聞くと
着物を着ていて好いところは直ぐにでるのだが
あえて考えていただいたら

「着物を着ていることで周りの人が緊張してしまうのが一番気になるところ」
と言う答えが帰って来た

チャコちゃん先生にも覚えがある
着物を着た生活を20年間365日続けた折
周囲の人たちの気の使い方が尋常ではなかった

見慣れない
どう対処して好いか解らない
ご自分の周りに着物を着ている人が全くいないので
付き合い方に不安を覚える

着物を着ることより
着物を着ている人とどうお付き合いをするかが
今後問題になりそうな昨今ではある

芸者さんがいってましたね
「着物の脱がせ方を教えなければならない時代になってしまったわ」
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タブレットで投稿

2015年07月14日 10時23分39秒 | 日記
タブレットで投稿出来るようになりました
慣れるまで少しもたつくかもしれませんが
宜しく
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今日もきもの解体新書

2015年07月11日 17時14分24秒 | 日記
今日はお二人
予約は4人だったけど
チャコちゃん先生は一人でも行う
これが基本

効率の悪さはもう当たり前
でも前もって何を話すか調べるので
非常に勉強になる

朝時間を間違えていらした美しき人
此方は昨日のイヴェントの後始末で労働者
何か慌てふためいてきちんとした対応ができなかった

人間ができていないなあ
と今も後味悪く猛烈に反省している
今日は多分このことが何を意味するのかを
一日考えながら床につくのだろうな

人は後味の悪いことをしてはいけない
ではどうしたら良いか?
ゴミの山の中に美しき人を上げて作業をつづける?

もっと気配りのある応対ができたであろうに
時として「天」は思いがけないことに遭遇させて
チャコちゃん先生の現在の魂の様子を見るようだ

そして其れは
まだまだ修行がたりんのう
と言う話になる

へいわかりやんした
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着物を売る人はーーー

2015年07月10日 08時32分14秒 | 日記
昨日友人とお茶をした
其の友人は着物がとても似合い
着物を着ることで更に「お品」がよくなる
待ち合わせの場所に着いたらもういらしていて
「なんといい女」
と思わずつぶやいてしまった

「ステキよとても品があっていいわ」
「そう?比佐子さんに褒められると自信が湧く」
「なかなかよ」
「ふふふーーもう麻を着ても好いのよね、柄も気に入っていて」
と袖を広げて一回り

「これ麻ではないわよ生絹よ」
「キギヌ?どんな字書くの?」
「生に絹」
早速メモをしている

「呉服屋さんがこれから重宝しますよ麻ですから、とおっしゃったのよ」
セールと言う文字に釣られてお店に入って一目惚れ

生なりの絹の糸を生かして墨で江戸時の模様
確かに好い

そこで早速キギヌの講義
おいおい呉服屋チャンとやってくれよな

「値段はねーー」
「聞かない」
「手持ちのお金で払えたのだいぶ昔の着物で在庫だったのですって」
「好い買い物よ生絹というのは一頃流行ったので其の時代のものでしょう」

「麻ではなくて絹なのね却って良かったわ、比佐子さんそうでしょう?」
「うん」

こういうことは日常茶飯事になって居るのかもしれないと背中が寒くなった
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