チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

絹は温かい

2014年10月30日 11時01分04秒 | 日記
さいきん
「絹はひやっとするので肌着には向かない」
と言う声を多く耳にする

チャコちゃん先生は
絹ほど暖かいものはないと思っているのでその言葉を聞くと不思議

しかし其れは判明した
つまり
蚕がゆっくり糸を吐いているにもかかわらず
高速の糸とリ機で糸をとってしまうと
ゴムが伸びきったような状態になる

その上一気に高温で乾燥して中の蛹を死に追いやると
糸の温かさは去る

人は己の「我」のため
どうやったら効率高く
どうやったら仕事が楽に
どうやったら儲かるか
ヺ追究する余り

本来の「素」を忘れてしまった

塩漬け繭の糸は江戸時代以前の本来の絹の姿を現している
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照葉 

2014年10月29日 15時26分25秒 | 日記
柿の葉に太陽の光があたってキラキラ光る?
柿の葉は油がある述で
紅葉したところに光が当たると艶がでる

こんな美しい言葉
日本人ってすごい

柿の葉が色づくといよいよ冬近し
柿に目のないチャコちゃん先生

明日は柿の帯をしようと心に決める
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自分自身の曼荼羅

2014年10月28日 11時25分34秒 | 日記
貴方はどんな自分の一生を描いていますか
一生は曼荼羅そのもの

本来は密教曼荼羅としてインドから中央アジアを通って日本に渡ってきたらしい

日本に渡ってきたら今度は「神道曼荼羅」としても
人々の目に触れている

仏の悟りの境地を視覚的、象徴的に現して
現世の様々な苦悩を曼荼羅に中和してもらおうと思う物のようだ

チャコちゃん先生の古い知り合いが
曼荼羅を集めていて
好い曼荼羅をみるとつい手が伸びるのだそうな

仏の顔や神の姿が曼荼羅に描かれていることが多いが
色だけの曼荼羅も捨てがたい

オーラソーマ社長のマイクもよく曼荼羅を絵画で表現している
色のことを研究しているだけあって
色がこよなく美しい

自分の人生を色の曼荼羅に描いてみるのも面白いと思った
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秋の気分は着物が似合う

2014年10月27日 10時29分03秒 | 日記
秋は美術シーズンであると同時に
シアターでは色んな舞台もある
そこには着物姿の女性の姿が人目を引く

皆さん嬉しそうに着ているので
その姿を見ているだけで此方の心も温かくなる
それぞれに工夫をして
光り輝いている

この顔を家に帰っても御主人矢家族に見せるだけで
家庭は平和だ

一人一人の心の平和が
世の中を平和にすると思う
着物はそう言うお役を充分にイカしてくれる衣裳だ
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文化の継承

2014年10月26日 15時59分25秒 | 日記
現代の富豪達は文化を遺す気があるのだろうか
高田馬場の大隈重信のお屋敷跡の庭にたって
つくづく思った
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最近の絹は縮む

2014年10月24日 12時51分58秒 | 日記
ここのところ絹の縮みに頭を悩ましている
ブランドの紬や白生地さえも大きく縮む
縮みをみすえて着物を仕立てないと迷惑がかかる

この原因を徹底して取材していこうと思う
一体何が原因なのか
湯通しを終わった生地も縮む

縮まない布は石油繊維となる
絹が縮むのはある程度理解はできる
しかし幅₁1センチ以上も縮むともうただ事ではない

一緒に調べませんか?
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一人膳

2014年10月23日 09時54分38秒 | 日記
日本人ってホントウは「自立している」民族ではないかしら
昔から一人膳が当たり前だったし
自分の箱膳を持ってその中に食べる道具箸などを入れて
自分で管理していたのだもの

いつからだろうか
リビングなどができて大皿に盛った物をみんなで取り分けて食べる
そう言う形はもちろん昔もあったわけだけど
其れは祝い事や不祝儀の集まりに用いられていた

みんなで食卓を囲むようになったのは
日本が戦争に負けて食事の様子もアメリカナイズされてきたからであろう
今では其れが当たり前になって居る

良いとか悪いではなく
こうやってすこしずつ年月経って日本の本来の姿が消えていく
そうすると
其れに合わせて道具も消えていく

道具が消えれば職人も消える
技の伝承は途切れていく

何か別のものに使う事も考えていかねば
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素・しろ・す

2014年10月21日 15時41分49秒 | 日記
素とは何かと考える
素は素材そのもの
素材の良さは全ての良さに通じる
素はしろ

伊勢神宮を始め神社の建築は素の木材を使う
何ものも施さないで
素の色が神の色だともいう

素人は何もないところから経験を積み重ねていくので貴い
どんな色に染まるのか
何を書くのか
素人の未来は宇宙的な希望がある

いまその素に注目が集まっている
秋の美術シーズンでは
素を芸術に高めた作品が多く並んでいる

素はつかれない

ところで
素顔に自信がなくなったチャコちゃん先生
その素をどうやって輝かせるか課題を抱えている
事切れるまで現役でいようと決心したので
この素は大事

今更ながらお手入れに人の手を借りようかと躍起になって居る

どんな物も素を磨くことが先決とつくづく思う
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染料は薬用

2014年10月20日 14時53分58秒 | 日記
いよいよ袷の季節に入り
着物姿の婦人達が街にあふれるようになる
その姿を見るだけでも何だか胸が高鳴る
最近はオトコも着物を着たいという人が増えていて嬉しい
増やせない原因は「呉服屋の敷居が高い」のだそうだ
そのためリサイクルショップに入り浸るオトコも増えていて
寸法の合わない着物をいとも嬉しげに着ていてそれはそれで可愛い

さて
若い人が植物染料で布を染めると云うことが流行している
もともと植物染料のほとんどは民間薬の材料でもあった
手近にある植物を材料にして
購入した着物の染め直しを自らの手でやっていたお母さん達も居た

万葉集のなかにある有名な
茜さす
紫の往き標野ゆき
野守はみずや
君が袖振る

この中にも薬用の染料が含まれている

紫野は紫草の畑 紫草の染料は鎮痛剤、おでき、腫れ物に塗るとなおる
頭痛を鎮めるために鉢巻きとか

茜も茜草の農地、強壮剤として有名、利尿剤、解熱剤

紅花は血液の循環をよくする

藍は防虫

鬱金は殺菌に  未だに美術品は鬱金染めの布に包んで蟲を避ける

梔は消化剤   面白いことに黄色の洗剤は内臓関係を丈夫にする

そのたもろもろ染料と民間薬の関係は深い物がある
お話しの中でゆっくりつたえることにしたい

https://www.facebook.com/hisako.nakatani
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足袋のちから

2014年10月18日 19時48分47秒 | 日記
今日から絹裏の足袋にした
指をぎゅっと詰めているので
チャコちゃん先生両足の小指に魚の目ができていて
目下病院通い

しかし
この足袋の形は一体どういう知恵者が考案したのか
足の骨と筋肉を如何にきちんと使うかを考えた物である

足には二本の骨がある
内側の骨は足袋の親指が刺激する
外側は四本の指だ

足袋をきちんとはくことで
骨盤が安定する
この発見は整体に通って解った

着物のこのような細やかな発見をしたときの嬉しさ
こう言う発見の度に着物が好きになる

最聞きたい方は
是非第四土曜日に行われている「比佐子つれづれ」にどうぞ

https://www.facebook.com/hisako.nakatani
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