チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

男の友情

2012年12月31日 16時00分23秒 | 日記
男達の友情の美しさに思わず胸が熱くなった
昨日は高校時代の男友達の告別式だった
チャコちゃん先生はそれほど親しいというわけでは無かったが
でも彼の佇まいがいつも穏やかでステキだと思っていた

目立つことはないが
いつもSmileを絶やさずそれでいて人がやりたくない会計など
きちんとやっていた
その彼が不治の病に倒れたというニュースが耳に入った

チャコちゃん先生の高校は大分上野丘高校と言って
ま進学高校のトップなのね
同級生の中には
高級官僚やマスコミ界のお偉い方、一流商社マン、一流銀行マン
高校の校長と秀才が多い

その仲間たちが一ヶ月に一度四谷の居酒屋に集まっている
トーキドキ顔を出すが女は少ないので何となく足が遠のく
でもそのときいつも感じるのは
「なんと温かいぐるーぷだろう」
と言う感覚

その仲間の中でみんなに信頼されていたIさん
その病気に気が付いたのは矢張り仲間
年一回のクラス会でのこと
会計をしていたIさん何回やっても計算が合わない
計算する度に数字が違う
本人が一番ショックであの穏やかな人がいらいらして怒鳴ったのだそうだ

何人かが相談して奥様に連絡をとり病院に行くよう勧めたという
その結果持って一年
半年で自分のことも分からなくなるという難病

「まだハナシガできる間に出席して」
と言う連絡を受け出かけた
外見は変わらないがみんなの温かいもてなしにとても感謝しているようで
もうご自分の病気も理解していた

そして昨日が告別式
通夜からみんな集まっていたらしい
そして出棺の時その仲間達の手によってお棺が運ばれた
10人の背丈のそろった男達が静かにいとおしくお棺を運び出す
「美しい」
と思わずつぶやいたら
同級の女友達も「ほんと」といいながらハンカチを目に当てていた

思えば長い友情連れ合いより長い
消えていく友を送る気持ちは複雑だ

それにしてもみんな180センチ近い男ばかり

此の一年有難うございました!
らいねんもよろしく
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政官へのおくりもの

2012年12月30日 09時44分14秒 | 日記
ごくごく日常的なことで
チャコちゃん先生は政官の人々に猛省を促したい
まず地下鉄やJRなど驛のエスカレーターの設置
利用者のためといって考えているらしいが
上りのエスカレーターは必ずあっても下りのない驛が多い

設計をする人たちがお若いので上りの方がキット苦しいと思うらしい
しかし足のいたい人や太った人更におとし召した方は
絶対に階段を下りる方が苦痛
みなさん手すりにつかまりゆっくりと階段を下りている

チャコちゃん先生もねんざをしたとき痛切に思ったね
降りるエスカレーターがほしいーーーと
あの都庁に行くための歩く歩道というのも中途半端
しかも都庁がお休みの時にはそれは動かない

更に都庁駅は一般の人が使いにくいようにできている
都庁側の出入り口は都庁が休みの時は堅く閉まっているもの
もちろんその駅に行くエスカレーターも動かない
何より勤務時間が終わるとエスカレーターはもちろん駅に近づけない

おかしくないかい?

それと休日の設定
成人式は1月15日であることの意味を考えていない
また体育の日も10月10日に意味がある
それ以外も連休を作るために意味ある休日をくっつけてしまい
何のために休むのかさえわからなくなっている
これで国旗が売れないとか
国旗に親しみがなくなったというのはおかしい

そして現れた極右翼の内閣
日本というものの存在価値もこういう休日設定から
直さないとおかしいでしょうに

戦争をしたいのだったら日本の本当の歴史からの見直しをするべきだと思う

こういう小さな不合理が人をいい加減な大人にしてしまう






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お鏡餅

2012年12月28日 13時23分23秒 | 日記
昨夜はとても美しい月でしたね
でも今日は満月なのに月の姿は拝めないようだ
午後3時から雨が降るという
朝はとても美しい朝焼けだったけどな

今朝から玄関飾りをしたりお鏡を飾ったりとお正月迎えをやっている
古くからの和菓子屋さんで鏡餅をいただいていたが
この夏盆踊りの最中にお会いしたら
「店をやめるんですよ」
と仰る

熊野神社の紅白餅やどら焼きはどうなるの
あのおいしい利休饅頭はどうなるの
何よろお鏡餅はどうするの
と矢継ぎ早に疑問が駆け巡る

そして今日
昨日田中があるデパートで手に入れたお鏡餅
なんと飾って4時間しかたっていないのにもう表面がかさぶたのようになっている
前の和菓子屋さんのは7日まで全くしっかりと美しい姿を保っていた

上に飾った橙と裏白が立派すぎて不調和
けっきょくこのお鏡餅は水が足りたいつき方が足りないたぶん機械で作ったものだろうと結論
来年はどこか探さなければならない

こうやって日本人の習慣も機械化簡略化の中に埋もれていくのだろうか
新年まで持たない鏡餅なんてあっていいのだろうか
鏡餅自身は裏白に隠れて申し訳なさそうである
「あなたに罪はないのよ、形だけを追う商魂が罪なの」
といってきかすとおもいなしかほっとした表情をしている

なにかあわれ
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花田美奈子さん

2012年12月27日 09時31分17秒 | 日記
花田美奈子さんが今月「いのちのレシピ」発行 マーブルトロン・発売 三交社1600円
を飯塚良子さんの編集でお出しになった

花田さんがソニービルの地下に「マキシム・ド・パリ」を開店されたときは
世界中が驚嘆の声を上げた
「マキシム・ド・パリ」の本店があるパリでは世界の王侯貴族を魅惑し続けている店だ
花田さんは直接に「マキシム・ド・パリ」のオーナーに談判し承諾を取った
日本でのオープンの時も皇族や上流階級、文化人が綺羅星の如く集まりマスコミを賑あわせた

ソニービルの7階のベルベテーレ、伊勢丹会館のエル・フラメンコ、六本木パブ・カーデイナル、ローゼンケラー
日本の超有名なレストランのほとんどは花田サンノデレクションによるもの
花田さんは世界を駆け巡り日本の外食産業の先鞭を付けた
そして多くの有能なシェフの誕生も促している

チャコちゃん先生は青春時代
花田さんをまぶしい大人の女性として畏敬の念を抱いていた
小娘がいけるようなレストランでは無いが
そのおしゃれな雰囲気を味わいたくておじさまをせっついては連れて行ってもらっていた
六本木のパブ・カーデイナル
そこで花田さんはサンローランのオートクチュールを見事に着こなし
華やかに温かく振る舞っていた

六本木には「キャンテイ」もあり
此の二つの店に顔を出すのが何か大人の仲間入りをするような感覚でもあった

その花田さんと交流の深いチャコちゃん先生の友人川邉サチコさんが
此の本に花田さんのフアッションについて原稿を寄せているが
日本がバブルに向かう前のキラキラ輝いたその時代が良く表現されている

さてその花田さんは出店する店は全て大成功で寝る間も惜しんでの仕事のため
ついに肝臓を患い医者に
「貴方に施す薬は無い」
とまでいわれたとき、一気に生活を変え休養を取り玄米食に切り替えた


見事に立ち直り今度は「玄米菜食」というネーミングで
無農薬化学肥料なしの食材を求め店を演出したり講演活動をし続けた
「玄米食のレストランは暗くて地味」
と言う評価を覆しおしゃれで明るく一世を風靡した花田さんならではの食の演出が始まった

そして80才になったときなんと新しい店を原宿にオープン
「ハナダ・ロッソ」原宿本店

「からだは食べ物からできている」
と言う花田さんの思想が詰まった本だ
またサチコさんに言わせると
「花田さんは常にぶれない美意識を持っている」

元気の良かった日本を知る本でもある

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お歳暮

2012年12月26日 10時21分49秒 | 日記
お歳暮を虚礼だと言って廃止運動が盛んになった時代があった
その頃はまだ相手に送りつけるのではなく
お世話になった方のお宅へ一軒一軒伺ってお礼を述べお歳暮を手渡ししていた
それが主婦の暮れの仕事で
少しおしゃれをして出かけていた

婦人雑誌でも
お相手のお宅に伺ったときは
「玄関前で外套を脱ぎましょう」
「和服の場合はコートとショールを外しましょう」
というような注意事項が特集で組まれていた

和服の場合羽織は相手の座敷に入っても脱がないで良いので
こういうときは羽織にショールの方が便利ですとか書いていた
果物でも蜜柑にいただき方はへたを上にして始末しましょうとかーー
座敷や応接間での挨拶の仕方
持参した物の出し方のタイミング
日本茶や珈琲の頂方
いとまごいの挨拶

そして会話の時の敬語や謙譲語、丁寧語などの指南
お相手の社会的地位によって着ていく物や風呂敷の違い

お歳暮は只相手に物を贈りお礼を述べるだけでなく
様々な社会人としての礼儀も身につける道場でもあったわけですね

それを今はどんなに目上の方にでも
デパートやお店から送りつけてしまう
そこには物のやりとりだけしか残っていない

チャコちゃん先生も此の道に入っていますがね

そうそう「頭ーかしら」に頂いたお歳暮
もう嬉しくて抱きしめてしまいましたよ
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寒い寒い

2012年12月25日 11時19分25秒 | 日記
チャコちゃん先生が仕事をしている部屋の暖房がなかなか効かない
そして寒い寒いと下着を着込み首にマフラーを巻いて原稿を書いている
他の部屋は暖かい
時々そちらに行っては暖を取っている

すきま風が強いとか
お掃除がしていないから
と原因を探しつつ何となく我慢をしていた

今日意を決したセキドがフアンの掃除をした
そうしたらなんと温かい
全くうーー手抜きだ

「暖房機が効かないんですよちょっと見てください」
と事務所の所長にお願いしていたのが恥ずかしい

まず自分のミスを認めたうえで相手に文句を言う
ということを忘れている
何かあるとすぐ相手が悪いと思ってしまう

そういう癖を直さなければいけないな
お茶碗割っても弱いおちゃわんが悪い
階段踏み外してら階段の設計が悪い
石につまずいたら石があるのが悪い


こういう考え方をする人が多く自己責任などと口では言っても
なかなかそう思わないですね
暖房機ひとつでいろんなことを反省するチャコちゃん先生ではありもうす

ああ本当に温かくなった
お掃除おそうじ
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門松作りフイニッシュ

2012年12月24日 15時58分02秒 | 日記
いよいよデパートやホテルの門松作りに入った
ここ新宿界隈のデパートホテルは此の頭達のテによる門松だ
今日は良く晴れて出陣を待つ兵士のように角松達が整列してでを待っていた

「いよいよですね」
「やっと終わりに近づきましたね」
そして今日はチャコちゃん先生頭に「お歳暮」をいただいた

思わずそれを胸に抱きしめて
「(;゜゜)ウッ!アー嬉しい!!」
と飛び上がってしまったみんなニコニコ見ていましたね

スタッフに自慢するまで内容はひ・み・つ
嬉しい頂き物
だってこういうもの手に入りませんからね

デパートやホテルの飾りは25日の夜からだそうだ
23時くらいから始めるという
当然夜明けまでに終わらせるのだそうだ

それが済むと正月飾りを売り始める
10年前までは町の四つ角にはお店が出ていたが
今は此の十二社では姿が見当たらず
チャコちゃん先生恵比寿の駅前まで購入に走っていた

今日きくと
「成子坂下の青梅街道沿いで売っていますよ」
と教えてもらった26日からだというのでさっそく行ってみようと思う
しかし
ずっと鏡餅を搗いてくれていた和菓子屋さんが突然ヤメタので
今年の鏡餅を何処で手に入れようかと思案している

こうして日本はいろんな伝統的な物が姿を消していく
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a楽しかったa---

2012年12月23日 18時49分03秒 | 日記
無事終わった
今年は60人
集まっていただいた方に感謝
三連休の中日と来ているので心配しましたが
それぞれ皆さん趣向を凝らしてお集まり
急な欠席者もいらしたのですが体調を崩したのかと
チョット心配

わがスタッフはこう言う騒ぎが大好き
色々と自分で趣向を凝らしてがんばる
自分自身が楽しくなければ人を楽しませることはできないから
そういうスタッフをチャコちゃん先生はステキと思う

今日は天皇陛下の誕生日
二年前皇居の清掃に参加したことがあるが
両陛下の気配りの深さに今更ながら日本人の奥深い心を感じた
陛下の真摯な姿に接して涙を流す人も多かった
国民のためだけを考えられている姿が自然と伝わってくる
そのありがたさにツイ胸がいっぱいになる

被災者の皆さんもきっと同じ感動をなさるのであろう
その姿は我を捨てて国民の平穏をただ祈っている姿を感じるからだと思う

陛下の健康を祈りながら
きものを通して日本の文化を国民に一人として繋いで行きたいと
つくづく思った会でもあった

お集まりの皆様に感謝!

北海道・広島・埼玉・茨城・長野・静岡 神奈川遠くからいらしていただきありがとう
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きものはロック

2012年12月22日 09時40分08秒 | 日記
明日は秋櫻舎恒例の年末「比佐子つれづれパーテイ」
今年のテーマは「きものはロック!」

ここのところ時代を反映してか
きものに色がなくなったと感じる
無彩色のきものを「ステキ」と思う人が多く
チャコちゃん先生はそれを心底嘆いている

というのは
きものは「手作り」もの
色を染め柄を描きその柄や色を見定めて組み合わせを考える
それがきものを着る醍醐味でもある

そのとき柄と季節を知り
日本人の自然に対する尊敬の念と愛を知る
きものの色を見るその和名に寄せる日本人の知性を知る

きものから日本人の知恵や自然との共存共栄を知っていく
人を豊かにする教科書とでも云いたいきもの
そのきものの本来の美しさを私たちはもっと利用しなければと思う

きものを征服してはいけない
きものとも共存共栄のバランスを持って接しなければ
人はホントの美しさには到達しない
洋服は直線きものは曲線
双方共にそれぞれの良さがある
だからきものを洋服センスで着るなんてことは全く「ナンセンス」

と言うことで「きものはロック」

鎌倉から安土桃山の時代
「婆娑羅大名」と呼ばれる大名が大勢いた
その大名達が残した小裂をみると大胆な色使い
そしておおらかな模様
その組み合わせも今此の時代に元気をもらえそうだ

婆娑羅大名のおかげで今私たちはきものの美しさを享受できている
「きものはロック」
それでたのしみたい


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「金」

2012年12月20日 16時56分23秒 | 日記
清水寺の今年の文字は「金」だって?
ゴールドですぞ
日本は昔ゴールドの國だった
金がやたら土の中から出てくる國だった

コロンブスも「黄金の國」を求めて旅に出たのだが
日本を見つけられずアメリカを見つけた

金が一番お好きだったのは秀吉
なんと言っても黄金の茶室を作ったほどだもの
しかし秀吉のおかげで金の美しさもまた伝わった
金は使い方では下品にも気高くにもなる不思議な力を持っている

マネーとしてのお金も同じ事が言えると思う
成金がいきなりお金をつかむとますます品性が卑しくなってくる
お金というのは魔物だなあ
と言うことは政治家を見ていて痛切に感じる

お金で人の心をわしづかみにもできる
お金と権力は仲良しこよしだから

だいぶ前からお金のいらない社会になると云うことが云われているが
まだまだそうでもない
だって株の上昇を見て喜んでいる人のなんと多さ
やはりお金がお金を生むマネーゲームは当分廃らないのだろう

お金は欲しいチャコちゃん先生痛切に思う
今年はついに何百万円もの仕事が一銭も払われないでいて
何とかしのいでいる此のいじらしさ

未払いの社長さん
「安倍さんが総理になったら個人的にお金を動かしてもらえるのでーーー」
なんて言っていたが

何にも音沙汰ないなあ
安倍総理をそういう観点で待ち望んでいる人がいる

闇から闇に動く「金」もある
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