チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

久し振りのカープ

2013年09月29日 09時55分48秒 | 日記
昨夜はきものを着たまま神宮球場へ行ってきた
むろんカープの応援
「和のこころ」を主催している兼さんご夫妻と
カープ狂のたかこさん

「和のこころ」の講義の場で突然盛り上がった野球観戦
チャコちゃん先生が「衣笠」という選手を平安高校時代から追っかけしていた
と告白したらみんな大喜び

当時チャコちゃん先生は高校野球が好きで
下級生のピッチャーとほのかなお付き合いもしていて
そこでスコアの付け方も教わり高校卒業する頃にはいっぱしの野球評論家になって居た

そのほんわかつきあっていたことは
同級生の野球部の連中が温かく見守っていてくれて
彼らのお陰でスコアの付け方がぐんぐん上手になった

そういうとき甲子園の放送で平安高校の衣笠の球質の選球力の完璧さに驚き
彼をずっと見ていたら広島カープに入団し
その後のカープ全盛時代を築いた一人として
チャコちゃん先生目が離せなかった

幸い中谷も筋金入りのカープフアンで二人でよく神宮に行ったものだ

しかしチャコちゃん先生の熱は衣笠が球団を去ってからはすっかり冷めていたので
本当に久しぶり
驚いたのはほとんど消化試合なのに客が満員だということ
その熱気に始めて球場に足を運んだ謙さん夫人も大興奮
それにこれは昔からだが
本拠地球団よりカープフアンの人数の方がはるかに多い

まるで彼岸花が咲き乱れているような三塁側内外野
ネット裏の席を取っていただいたので
久しぶりに投手の球質を堪能した

たか子さんは着物の上に特注の法被を着て応援
かわいかったなあ

たか子さんに秘蔵のプレゼントもいただいた
25年前彼女が広島球場でゲットした衣笠関係のうちわ
大事にします
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貞明皇后研究着物

2013年09月28日 10時46分02秒 | 日記
絹をより多様に使うために
いろんな研究をしている
今回は
塩漬け繭を造りその繭から手で引いた糸を
セリシンが付いたまま
セリシンをとったもの
更に乾繭(一気に高温で繭の中にいる蛹を殺す)
の糸をつかって3枚の着物を仕立てた

その着心地がどんな物かを感じる研究が今日から始める

本来絹の着物はセリシンが付いたままの物を着ていたのだが
明治維新で糸を大量に造らなければならなくなったとき
乾繭(かんけん)という手法をフランスから取り入れ実行し
日本は絹の生産一大王国になった

塩漬けにした繭は中の蛹は夢を見ているうちにあの世に送り返される
そうすると糸に伸縮がガ少なくのびのびと蚕が吐いた刻の糸の状態が保たれる
しかもセリシンも付いたママなので
糸の特質がいかされている

その糸は軽くて温かくしかも肌にやさしい
その着物を身に着けた人は自然に穏やかになる
とうぜん富裕層の姫君や夫人たちのものであったと思うが
そこから五感がはたらき
日本人独特の感性が磨かれて日本の文化が生まれたと思う

蚕は日本人の感性にも貢献している

今日はその着物を羽織った瞬間
母の手のぬくもりを感じた
絶対に保護されている安心感とでもいおうか

今日の一日は心から穏やかでいられる
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大都会があった!

2013年09月27日 15時43分49秒 | 日記
何のことか分からない?
そう
高田馬場に「大都会」という老舗のレストランがあった
チャコちゃん先生週刊誌の記者をやっているとき
読者座談会をいつも此のレストランで開いていた
当時はこの「大都会は」高級レストランに位置づけられていて
選ばれた読者はここで食事をすることにステータスを感じてくれていた

近くの早稲田の学生も末は此のレストランで食事が出来るようになりたいと
想う人が多かったと後で識る
しかし
此のレストランは入り口近くに喫茶ルームを置き
ココではカレーライスなどが食べられた
奥へ行くほど高級になって居たのだった

後に龍言の女将さんも
「大都会に行くのが楽しみだったのよ」
と青春時代の思い出の場所であったと仰って居た
その頃はまだ木造で趣のあるレストランだったが
何十年前かにビルになり表の風情がなくなったけど
中は重厚な雰囲気は残っていた

所が今年久し振りに高田馬場に行ったらなんと店は跡形もなく
「あれーー」と通り過ぎてしまって
後で気が付いたらコンビニに変身
「ああ我が青春も消えたな」
と感無量

さてさて本日
「懐かしい場所にご案内しますよ」
と連れて行かれたのが「新大都会」
なんと目白駅近くに店を構えていた
前よりうんと小さくなっていたが
店のしつらえも味も変わらず懐かしく思った

目白の街もずいぶん変わったが
同じ山手線に大都会があることが嬉しい
早速女将さんに報告
連れ立っていこうという話になった
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良い仕事をする人は片付け上手

2013年09月26日 15時26分15秒 | 日記
昨日は雨をついて「江戸小紋の染め場」の取材
型付けが終わりしごきをし
蒸した後水洗い
ちょうど水洗いが終わる頃
まちわびていたのだろうか大雨が降り出した

天日で乾かすことは出来ないので
室内干し
そこまでの手順をカメラに収めて
ゆっくりとおやつ

みんな一緒におやつをいただけるのは
技術者が行った技術の始末をきちんとつけるから
「カナちゃんこれが良い仕事をする一番のコツよ」
とチャコちゃん先生じぶんにいいきかせながら後輩にも諭す

何十年と技術者の仕事ぶりを取材してきて
いつも思うのは
「いい仕事をする人は片付け上手」

お料理をする人も手順を考えながらそく片づけていく
料理が出来上がった時はすべて手元が片付いている

「手順」を考えると何もかも整理されると思う

「出しっぱなし」
これが一番混乱を招くしかも中途半端

もう亡くなった方だが
彼のきものは一時1000万円という取引もあった
しかしその仕事場は乱雑を極めていたのでチャコちゃん先生は?
その時代はそれでも許されたいたのだと思う

すっきりとした仕事場から出てきた着物の美しさは格別
なんでもそうだが片づけられない人は
やはり整理ができていない人だと思う
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暑さ寒さも彼岸まで

2013年09月24日 11時30分18秒 | 日記
どうです?此の涼しさ
秋分に入った途端一気に秋ですわ
昔の人の言葉は「言い得て妙」
耳を貸すことが必要だとつくづく思う

「人間の手に負えないものを造っては駄目」
「何事も期待をしないこと」
「人と共に生きる人生」
などなど

彼岸花も私たちに時間を教えてくれる
チャコちゃん先生は彼岸花をどこかで目にすると
そうだ夏物をしまって単衣を出さなければと条件反射的に思う

かなり前まで皇居の土手に彼岸花がぎっしり咲いていて
そのお堀の傍を通る度に
「ああ」と思ったものだ

最近はタクシーに乗らないので皇居の彼岸花との接点がなくなったが
まだ真っ赤に咲いているのだろうか

日々からだが衰えていると思うので
出来るだけ歩くことにしている
ある人が
「東京のお年寄りは元気ですね」
と仰っていたが車社会とは縁遠い生活をしているもの

チャコちゃん先生はチョットでも外に出ると1日7000歩は歩く
乗り物も歩く路もすべて「運」の道順と思っている
歩くのにちょうどよい季節になった
木の葉がはらはら落ちる様子も
歩いていなければ見ることもナイ

暑さ寒さも彼岸まで
これから心地よい季節
海も山も暫く自分を整えるのであろう
そういうときの方が静かでいいなあ
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母譲り

2013年09月23日 17時18分50秒 | 日記
春はぼた餅(牡丹の花のようにぼってりと)
秋は萩の花のようにほっそりとした「おはぎ」

そのように母に教わりときどき
ほんとうにときどき手伝ってきた
小豆が大好きなので此のお手伝いは自ら率先して参加
母の目を盗んでアンコだけをぱぱっとまるめて口に入れていた

あんこを丸め
餅米を入れたご飯を丸め
数を合わせてつくるのであんこがなくなるとすぐ分かる
そんなこと分かっているのにつまみ食いが蜜の味

一晩小豆を水に浸し
強火でゆでる
そうすると灰汁が出てその灰汁を取るために一度ざるに上げて
もう一度小豆を水で洗い
その後じっくり煮る

50個くらいつくるのであんこづくりは重労働
三人の娘が居るのに此の母の味を継いだのはチャコちゃん先生だけ
二人の姉がつくるおはぎなど「ノンノン」だ

やはり小豆にたいする愛が少ないのだと思う
というよりあんこが余り好きではないらしい
そうすると形だけになりますわな

何事も好きこそ物の上手なれですわ
自画自賛の味かも知れないがおいっしいよ
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Ohkura平安の間

2013年09月22日 09時47分07秒 | 日記
秋の結婚披露たけなわ
日本の富裕層が披露宴に用いるオークラ平安の間
最近は更に凄いことになって居る

新婦ははやりの優良企業の令嬢
新郎は高級官僚の若手(時々古手もいる)
来賓には前総理・元総理さらに現総理
参会者はこれまた超有名企業の社長・会長
それぞれ令夫人を伴って華麗な披露宴その

その令夫人のお一人にチャコちゃん先生は単衣の色留めをデザインしたので
着付けもお手伝い
元々美しい方なので優雅な雰囲気の着物姿でお出かけ
ご主人も羽織袴をお召しだ

此のお二人はしんこう富裕層ではないので
どこか落ち着いた品格がある

デモでも後で聞くと
ご夫妻での着物姿は此の一組であったそうだ

日本の富裕層はもはや日本人ではないね
と思わずご主人の言葉

先日チャコちゃん先生のお仲間のお一人が
久し振りに染めのきものをお召しになった
其れも無地感覚のものだけど(( ̄^ ̄) エッヘンこれもチャコちゃん先生デザイン)
その方の本当のお育ちがその着物姿に現れていて度肝を抜かれた

紬や織の着物は庶民のものであったと言う過去の話が
「ほんとだ」
と確認された瞬間であった
紬は労働者の着物だったのだ やはり

仰々しい柄の多い染めの着物もまた庶民の晴れ着

中から品の良さを出すきものはやわらかで温かいそして美しい色の着物だと理解

平安の間に集まる今様富裕層はきものを着ることで
自分自身の育ちが垣間見える怖さがあるのかもしれないなあ
晴れ着の着物は諸刃の剣だ
品性を磨こう



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スダチで麻のきものを洗う

2013年09月21日 09時18分01秒 | 日記
スダチをたくさんいただいたので
「えいっ」とばかり一筺全部しぼり
麻のきものを洗った
実によく落ちるしかも地色の白も絣もくっきりと美しい

量は人それぞれらしいけど
チャコちゃん先生は十倍の水で薄める
3時間は浸けっぱなし

汚れの目立つところは
なんと今秋櫻で流行のセリシン石けんがよく落ちる
絹だけに良いのかと思ったら麻にも良かった
アリガタヤ

人はいま自然素材を如何に使うかと頭を悩ましているが
人だけでなく
着物を洗う洗剤にも注意が必要だと思う

芭蕉布は沖縄のシーカーサーがよい
お水も水道水ではなくソーラーウオーターを使用
チャコちゃん先生は出来るだけ此の洗濯方法を行ってきていたのだが
近年シーカーサもスダチもかぼすも値段高騰で洗濯できるほどには
これは青色のガラス瓶に水を入れ太陽に30分以上当てた水
いま巷で静かなブーム

此の水を毎日飲んでいる人が便秘が治ったと大喜び
太陽さんよ有難う

此の手法は昔からある手法で
なかなか手に入らなくなっていた


乾いた後霧吹きしてたたんでしまえば終わり
植物繊維は水が大好きなので
ドライクリーニングには絶対に出さないでほしい
と言っているよ
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ちょっと酔ったかな

2013年09月20日 09時31分22秒 | 日記
昨夜は十五夜の満月
必ずしも満月は十五夜ではないので非常におめでたい月夜であった
雲一つ無く煌々と輝いていて月の美しさに酔いしいれた

「和のこころ」アイウイルビーという会社でチャコちゃん先生は毎月一回講義
ここ二回は骨や筋肉と着物の関係と言う話をさせていただいている
講義が終わると酒盛り
いつもは参会者の話に耳を傾けている大人のチャコちゃん先生
しかし昨夜は月に誘われて
ヨシダも聞いたことのない話になって盛り上がった

盛り上がったのはチャコちゃん先生だけかもしれないがーー

話はペーペー編集者の頃だ
何でも首を突っ込むのでいろんな人の取材をした
当時は自分のページをもてないペーペーなので
取材記者として動き回り原稿をまとめる
其れを当時売れっ子の小説家に渡す

するとその小説家は微に入り細に入り質問をしてくる
例えばそのときは夜の銀座の蝶を取材していたのだが
女達の着物の地色柄更に髪型メイクの様子
どういう話し癖があるか
歩き方はどうか笑う仕草は

腹の中で「自分が行きゃあいいだろう」
と思っているのだが次から次へと出版が控えている超売れっ子作家にそんなことは言えない

たまたま先輩について行っていたときそう言う細かい質問をする作家だと識っていたので
そこは要領の良いチャコちゃん先生
大学ノートにびっしり書いた取材手帳から
原稿用紙400字50枚にまとめてさっと手渡す
そして大学ノートも一緒に渡してしまう

「あんたはスゴイね」

しかしすぐまた次の興味に走る性格のチャコちゃん先生
その先生の取材手伝いは一作だけだったが
その取材にはおまけがつき3年前まで銀座のある店では学割で飲むことが出来ていた
何杯飲んでも10000円という店もあった

其れは大変スバラシイおまけ
今はそう言う店は閉めてしまったけどーー


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今日から単衣

2013年09月19日 09時44分29秒 | 日記
昨日は名古屋を往復したが冷房がきつく風邪ぎみになってしまった
気温は高いが風が冷たく心地よい
もはや単衣かなと思い
今日から単衣を着る

しかし中はまだ紗の長襦袢絽の裾よけ絽の湯文字
これがチョウドイイ
今日も30度近くまで気温は上がるらしいから

着る物で体温調節をとるにはきものがすぐれているといつも思う
先週2日間洋服を着ていたら早速に咳込んでしまった
内臓を温めることの
大事さを此の季節特に感じる

ヨシダが
「脚を冷やすと健康を害する」
と言うような話をどこからか聞き込んで
下半身は真冬の格好で上はノースリーブ
しかも冷房がんがんかけている

「ふーーん」
人のやることに口出ししない主義なので黙ってみているが
(ココで書いてるね)
いろんな健康法があるものだと感心する

今本屋に行くと本当にいろんな健康本が有り
どれも良さそうなので逆に迷ってしまうが
有り難いことにきものを着続けていると
本当に自分に合う健康法が直感でわかる

直感のすごさを今更のように知る事にもなる
直感では身体は冷やさない
飲むことも食するものも着る物も

有り難いと感謝
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