チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

自分遊び

2014年02月28日 09時51分31秒 | 日記
チャコちゃん先生ヘイスブックで「アッハン塾」
と言うのを連載している
実は一年が過ぎていままた365回を目指している
いつもテーマを決めて新月から新月に書けて書き連ねている
文字数は300字以内と決めている
200から250で終わらせている
其れは全部自分との約束

今回「見る喜び」というのをテーマにした
見ることは感じることなのでそう言う感覚を書いてきた
そして昨夜夢の中で
「見る」というのは己を見ることだと声がした

そうなのだ
何を見るのも己を見るのが一番面白い
ずっとまえの休日
おきてからすぐメモ帳に自分のふと思ったことや
やっていることをメモったことがある
途中からメモることが主になり何かよそ行きの自分が出てきて止めた

しかし
一日しっかり己を見て過ごすというのもなかなか学びがある
人に対応する自分も
しっかりと使い分けていたり
不愉快な言葉を浴びせられ
自分の何処が傷つくのかをしっかり検証したり
そのとき心臓がきゅんと縮まることをしったり

嬉しいことを云われると
脳の蝶骨がパット羽を広げたように開き
背筋がすっきりするとか
大好物を食べると目がだらんとさがり以下にも嬉しそうな顔になる

そう
己を見るのはなかなか興味深い
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枯れたふり

2014年02月27日 13時24分06秒 | 日記
昨日公園を歩いていたら
「これ枯れ草だと思っていたのに」
と思う蔓草に小さな新芽が生き生きと天に向かってそびえていた

へー
隠れたとこに命の力があふれていたのか
顔を近づけて目をこらす
毎年この季節に感嘆することなのに
ことしもまた自然の力に驚かされている

ただただ枯れてしまうのではなく
枯れたように見せかけ実は内部でたぎるような命の力をためているのだ

ときどき
人間にもそう言う人を見る
男に多い
女は枯れて見えることを良しとしない
しかし男は枯れて見せているが何処か艶っぽさを見せる人がいる
最も最近は男も女のように枯れることを好まず
いけいけドンドンにきらびやかに過ごしている人も多い

あの細川さんはかれていたのかと思ったが
作品はとてもとても艶っぽかった
だからこそ脱原発という力がはじけたのかもしれない

ときどき
きちんとしたホテルに行くと
かれているけど艶っぽいと言う紳士に出合う
そう言う男が日本にいることに感動する

枯れずにぎらぎらとしている男は分かりやすいが
枯れたと見せかけて
実は脈脈と熱い血が内部にたぎっている男は
ややもすると傲慢にも見えるときがある
そこを更に超越して枯れてみせられる男は平成にはいないのかもーーーーね

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秀吉と利休

2014年02月26日 17時55分06秒 | 日記
「利休にたずねよ」
の映画を見て
更に三年目に読んだ原作をもう一度読み返している

そうして思うのは
秀吉はアメリカを中心にした日本に勝った国で
利休が日本国
そんな感じで読むとアメリカと日本の関係がわかりやすい

権力で勝ち取った天下人は
何でも自分の思い通りに事が運ばないと「怖い」
権力は必ず奪回される可能性が多い

しかし利休の求める「美」の世界は
だれも立ち入ることは叶わない
其の美だけを見つめて生きているので
超然として生活をする事が出来る

美を追究する人でも
権力に抱えられている人は
自分の座を守るために怖さがあるので結局は超然と出来ない
美から遠くなる

日本の政治家は
腰抜け三昧の人が多いので
かの国は安泰だと思っているがさにあらず
日本人の魂のありかが理解できず不安な面持ちを持っている国が多い

利休は
「自分がぬかずくのは美のみ」
そう
日本人の魂というのは本来其の美の追究にあるのではないか
とこの本を読み直していてつくづく思った

若くして亡くなった作者の山本兼一さんもそこを見ているように思う
日本人は利休で好い
権力に魂を売ることはない

しかし日本人を貫くと非業の死もやってくる
それくらい権力者は日本人の感じる美を恐れているようだ
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耳を引っ張ると疲れが取れる

2014年02月25日 09時32分05秒 | 日記
チャコちゃん先生の周りには
色んなジャンルでの名人がいて
写真のような本ガ送られてきた

この本の作者は
かの赤穂普門寺住職藤本恵佑サンのご長男
藤本靖さん

エリートの道をまっしぐらだった藤本さん
しかし疲れも半端ではなく
更に心の疲れも重症
そういうときに出合ったのが
「ロルフイング」と云うからだと心を生まれた頃に直す施術

頭のいい方なので
智の部分と身体の部分が深く納得し
エリートの道から人を正道に戻す道へと
ギアを入れ替えたらしい

チャコちゃん先生も10回治療を受けたが
身体は勿論楽になったが
それ以上に自分の身体がいとおしくなり
更になぜきものが身体に良いかもホントウによく分かった
藤本さんに感謝感謝

そして今回の「みみ」の本は
更に色んな事を教えていただいた
耳を引っ張るだけで
頭から骨盤までが矯正され本来の姿に立ち返る

チャコちゃん先生は
声を出しながら耳を引っ張ることにはまっている
先日誰もいない新幹線の中でやっていたら
なななんとお休み中の紳士をおこしてしまい
「スミマセン寝起きにコレなさるとスッキリしますよ」
と申し上げたら

素直な其の紳士一緒にアーエーイーウーオー
耳を引っ張り緩めたりして
すっかり感謝されてしまった

是非おすすめ
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精算から開拓へ

2014年02月24日 10時58分28秒 | 日記
今年は梅の柄のきものや帯の出番が長い
昨年までは立春を過ぎるとちょっと梅はーーー
というかんじであった

所が今年は梅の花の咲き方が遅く
存分にきものの柄で楽しむことが出来た
其のお陰?で梅の帯の汚れも半端ではなく
もっとも10年も締めているので
いよいよ洗い張りに出さねばならない

其れに合わせる着物も裾が着れてしまい
これも解いて洗い張り
此方のきものは20年着ていて
ピンク系極行儀という江戸小紋

衿の返しを糸で止めるという古式の縫い方なので
仕立てた方もわかるがもうこの世にいらっしゃらない
今は衿の返しはスナップにするのが普通になって居る

寒いので真綿の入ったコートの出番も頻繁だった
そのため此方も裾がきれてきた
最も繻子織りなので痛むのも速い

こんどは歯医者の通うために洋服を持ち出すと
ウールのパンツの裾がきれていて靴のかかとが其れにひっかった
危うく転びそうになる

コートも袖口がすり切れていて
手が変なところから出ていた
このパンツもコートも25ねん着ている

きものを着ていると洋服もやはり素材の良い物が好い
だからこそ長く着られる

しかし色々とすり切れて再生を求めている
チャコちゃん先生も歯がぽろりと取れたり
足を傷めたり
風邪を引いたり
再生に向けてやり直しをする時期にきているような

そういえば精算が終わる年であった!
啓蟄まさに満を期して穴から出よう


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金メダルより光った人

2014年02月22日 09時38分38秒 | 日記
競争とか評価など何の価値もない
自分自身が納得して
ホントウにやりたいことに集中する
そのことが一番貴い
そういうことを教えてくれた今回のフイギアスケート浅田真央

友人の一人が云うには
浅田真央に勝たせないためにはどんな卑劣な手も使うのが
フイギアの世界だといって
今回もこの目で其れをしかと観察すると行ってソチまで出かけた

ショートプログラムでは浅田真央は考えられない失敗をしている
友人のショックも計り知れない
勿論日本中の人たちも

「なにかがあったのよ、身体があんなに不自然に動かないわけがない」
疑いたくないが何かがあったかもしれない
そういうことも考えられる世界らしいから
でも友人は云う
「フリーでは絶対好い演技をすると思う、彼女は世界一なのだからーー」

そしてあの日
浅田真央は点数とかメダルとかそういうことを遙かに超越した演技を見せて
私たちに何が大事かを示してくれた
金メダルより更に光った光を手に入れ
其の光は私たちにもお裾分けしてくれている

人生で生きていく上でどんな障害があろうとも
自分自身を信じて生きることの尊さを教えてもらった

そう言う深い思いが分かる日本人を他の國の人はきっと恐れる
権力や肩書、財産よりもっと貴い物を知った日本人は
やはりこれから世界のリーダーになる
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感涙

2014年02月21日 09時41分25秒 | 日記
こんなにスゴイ人が此の世にいる

こんなにしなやかな人がこの世にいる

こんなに美しい人が此の世にいる

こんなに芯の強い人が此の世にいる

こんなに優雅な人が此の世にいる

こんなに暖かい笑顔を振りまける人が此の世にいる

こんなに謙虚な人が此の世にいる

こんなに言霊の綺麗な人が此の世にいる

こんなに存在そのものが愛に満ちた人がいる

だからだれからも愛される

こういう人が日本の国に生まれて育った

日本人としてだれよりも誇りたい

浅田真央
感動の涙をありがとう
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藤本恵佑さん

2014年02月20日 11時06分15秒 | 日記
居心地が良い
生まれる前の母の胎内にいるような安心感
何もかもさらけ出し肚の底から大笑いできる居心地の良さ
其れが赤穂普門寺の住職藤本恵佑さん

この居心地の良さは宗教家だからと云うそういう感じではない
人の話を実に丁寧に聞くコロコロ笑いながら
心を込め手人の話を聞く
たぶん話している人は其の話の内容が実にばかばかしいものだと
途中で気が付いて照れ笑いをはじめるのだが
聞いている住職はその人の変化すら受け入れて
全てを愛でくるむ

この寺に檀家はいない
お一人で切り盛りしている
しかし多くの方々が料理を創ったり掃除をしたり
色んな志のある人たちがこの寺をもり立てている

外から訪れる人を身内のような温かさで包み込む

住職が五歳のとき焼夷弾で母とを妹を失った幼い男の子が
其の二人が死んでいるとも理解できず
担架に乗せられて運ぶ人たちの手を握りしめ
一緒に担架のそばで「かあちゃんかあちゃん」と呼びながら歩く

其の男の子と一瞬目が合ったとき
「自分が其の男の子になったように哀しくなり傍の神社に駆け込んで
大人がやるようなお100度を踏んでいたのよ」
助けて下さい、助かりますよう
男の子の気持ちになってお百度を踏む

ドウモ其の経験が今になってみると私を仏門に入らせたのかもしれない
三九歳の秋だった

チャコちゃん先生は自分の五歳の時のことを静かに思う
ほとんど病気がちの毎日で
「そういえばその頃は一度三途の川を渡り損ねたのよ」
「はははだからなにかスコンと開けた感じを持ってるのね」
ハハハハはははとこれまた二人して笑う

どんな方も「ウエルカム」
犬や猫がお腹出すように
ここを訪れる人は肚の底からただ笑う

説教は無
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早朝の勤行

2014年02月19日 09時40分15秒 | 日記
「明日の朝は⒌時から勤行ですよ」
「エッわたくしも?」
「それはそうでしょう」
「4時30分に起きるのですか」
「そう」

そうだった!普門寺に泊まると云うことは勤行に出ねばならぬ
「ああーー早く寝よう」
「だめだめ語り明かすのでしょう?」
「無理デス私は11時までです」
「相変わらずだハハハハ」
と笑い飛ばされる

話題は「空から始まる」「権力を持つと怖がる」等々
ひさしぶり遇合なので話しがつきることはない
「ネヨウネヨウ、11時だ」
「はははーー」

目覚ましを掛けましょう、お部屋を暖かくしましょよう
と言っても機械音痴のお二人
そのどちらも成功せず
「肉声で起こしましょう」

しかしチャコちゃん先生4時30分きっかりに目覚め
スッピンのまま鏡も見ずにきものを着る
そこへ既に紫の法衣を召した住職
「さすが!ではまいりましょう」

本堂へ入ると既に15人くらいの方が集まり静かに目を閉じて住職を待っている
読経が始まる
さすが體じゅうに力がみなぎるような声
1時間があっという間

厚着して ⒌時の勤行 床固しーーと一句

終わると皆さんが本堂の掃除を始め
その後みんなで茶席に入る
これこそホントウの茶会という感じ
ここでも賑やかに利休の映画の話で盛り上がる

しかしこの⒌時勤行を住職は35年間も続けていらっしゃる
「自分が出来ることをしているだけ」
とかーるく云ってコロコロ笑う

すきだなあ
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利休の月

2014年02月18日 09時23分46秒 | 日記
私たちは真っ直ぐ「かんぽの宿」の露天風呂に
「えいゆうさま」は入浴道具を二人分用意され
「はいこれ」
とバスタオルとタオル、andキャップの入ったビニール袋を私に手渡す

チャコちゃん先生は脱衣所の戸棚を二つ分占領し着物を脱いでいく
仰天した顔で二人を見続ける入浴者達
それはそうでしょう尼僧と着物姿
「なにごと!」

月見の露天風呂ではもっとすてきな贈り物が待っていた
中天に上った月が風呂の湯の中に落ち着いていた
私たちが湯を揺すると月も一緒に踊る
「なんと!これはまるで映画利休にたずねよの構図ですよ」
「それなーに」
ということで映画の話を熱く語る

ちょうど其の時間後で分かったのだが
「利休にたずねよ」の原作者山本兼一さんの通夜が執り行われていたのだそうだ
享年57才の若さ

この月の話は次の日のお茶席で盛り上がり
赤穂の驛近くの映画館で上映されていることが分かり
住職と映画を見に行くことになる

葬儀の時間に私たちは映画を見ていたのだ
図らずも自然に供養していたことになる

しかし映画が終わり小腹がすいたということで喫茶店に入って
やれこれからお茶しようというときに
何気なく帰りの時間を見ようとチケットを見たら
なななんと新幹線に乗る時間があと数分

これはたまらんと
切符を取り換えるのに飛び回り
決着して落ち着いてメロンパンを口にしたら「ぽろ」
チャコちゃん先生の歯が落ちた

「これはこれは」
おしぼりに包んで持って帰ったつもりが
何も入っていないてテイッシュを丸めたものをバックに入れていて
歯は赤穂に残ってしまった

(つづく)
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