チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

改めて季節

2014年08月30日 13時52分07秒 | 日記
ここの所涼しいので
夏のきものに手を通すことが憚れる
しかし
単衣はちょっと重い
こういう時「絽紬」とか「たてろ」「夏紬」のかつやくは目覚ましい

今日は雁の絣を飛ばした夏結城を引っ張り出した
微妙に透けているのだが
地色が黒なので処暑を過ぎたこの季節にはよく合う

帯は虫の婚礼の図柄
コウロギたちが仲間の結婚式にいろんな食べ物を運んでいる
こんな面白い柄は
実は母の色留袖

昔の人たちのゆもあーは季節の楽しさが満喫できる
これから高知に出発
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お裾わけ

2014年08月29日 13時52分29秒 | 日記
昔の隣近所は
「お裾分け」といって
戴きすぎたもらい物を向こう三軒両隣に配る習慣があった
幼少の頃
お迎えに「お裾分けです」と言ってこれをもって行きなさい
とお遣いにだされることがあったが
チャコちゃん先生この言葉の意味が分からず
とても腑に落ちないお使いではあった

父の職業が弁護士で
しかも弁護料を戴かない人もいたらしく
そう言う方からの野菜や果物海産物の届け物が多く
確かに自分の所だけでは消化できなかった

相手は弁護料の代わりに物納をしているわけで
生ものが多いと確かに「お裾分け」だ

「このお裾分けってどういう意味?」
「皆さんで分け合いましょうということ」
解ったような解らないようなますます腑に落ちない言葉だ
母はいつもなにかきちんと解説のできない女だった

着物を着るようになり
「着物の裾のようにささやかなもの」
と言う意味だと解釈できたとき
日本人の言葉の感性は凄いなと思った

この裾と言う語感がややさもしいなどと思って
一時チャコちゃん先生「お福分け」という言葉を使っていたが
此方の方がはなから
「福を与えてやるぞ」
と言う上から目線のように思え最近は使っていない
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突然の秋風

2014年08月28日 11時08分40秒 | 日記
だまされてはいけません
決してこのまま秋を迎えるわけではない
しかし
やはり甲子園が終わると秋だな

麻は全部引っ込めて
汚れを点検
かぼすもスダチもシークアーサーも出てきたので
それで洗おうと思う

毎年麻のきものはそうやって洗っているが
先般間違ってクリーニングやさんに出したら
物の見事にかちかちになって帰って来た

悉皆屋なら好いかと言われればもちろん好い
しかしお金もかかる
だったら自分でやれることはやろうではないの

自分で洗っていると
麻の本来の顔に出合う
この繊維はホントウに水気が好きなのだーーーと

半乾きの時
きちんとたたんで敷畳紙の間にいれ上に座布団を敷いて
その上に鎮座
しばし瞑想の時間と相成る

麻は神が宿ると云われるくらい清浄だ
その上に座っているだけで心が綺麗になる

30度になってももう麻は着ない
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甲子園が終わると麻は着ない

2014年08月27日 11時25分45秒 | 日記
甲子園の決勝戦が終わると秋風が吹き始める
その頃の暦は処暑
チャコちゃん先生この甲子園の決勝が終わると
麻のきものを終うことにしている

何十年もそうしてきたが
一番季節に合っているから妙


そして経て絽の着物を着る
平絽より経て絽の方が地が厚めになって居るのが好い
今日も東京は25度を切っている

季節は秋に向かっているのだが
時に足踏みして真夏の気候に戻るときがある
そういうときは
肌着を外してみる
胸当てだけにするとひんやりと気持ちが良い

人の肌はこんなに季節に敏感にできている
しかし
人工甘味料や防腐剤を組み込まれた食べ物を食べていると
さらに石油繊維の衣服を肌に付けていると
こう言う敏感さが素通りする

今年後半は更に衣と食に注意しようと思う
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美しい夫婦愛

2014年08月25日 12時21分51秒 | 日記
「こんなに尽くされたら妻に優しくしない夫は男ではない」
そう言い切るMsann
チャコちゃん先生の世代の女性は夫に尽くすというのが当たり前のように
親から教育されているが
今の女性は「尽くされるのが当たり前」
と思っている人が多いらしい

夫は子育てもし料理も掃除もして後片付けもする
これだけ見ていると何ともうらやましい

それでも何かが足りなくて二人して口論が絶えないと言う夫婦もいる

人は皆
夫と妻という役目の中で人格が形成されていく
古典を読むと
年上の妻と年下中には20歳も年が違う男女が先ず夫婦になり
家庭の基礎を男が学び
そののち年下の妻を娶って普通の家族を造っていくと言う物語がある

昔人生二回結婚を唱えた学者がいて物議を噛ましていたが
チャコちゃん先生は「理にかなっているなあ」と感心していた

何十年も人間をやってくると
どんな生き方が一番自分をリラックスさせるかが目標となってくる

美しい夫婦愛を感じるチャンスがここのところ多い
それだけ人は孤独になって居るのかもしれない
相互依存の人生が一番こことよいと感じる時代なのかも

そんなことを感じた夏休み
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強い人たち

2014年08月20日 06時45分53秒 | 日記
強欲な人

しつこい人

強い依存症の人

自分の主張ばかりする人

恥を知らない人

平気で恐喝できる人

平気で人の内部に入ってくる人


みんなみんなこういう人が勝っていく世の中

自分の中に平和があるのだろうか

尖って尖って何事も人のせいにして

アチコチで争ってもやはりこういう人が勝っていく

チャコちゃん先生はこういう人に負けている人たちを見ると
どうして好いか解らない
負けて言いなりになるのも
やはり罪なのだとは思うがーーー

みんなみんな心の平和を持ち続けることに努力する世がくるといい
心からそう思う
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約束反故

2014年08月19日 08時13分56秒 | 日記
暑いせいか約束反故をする人が多い
チャコちゃん先生もよくダブルブッキングして
片方の約束を反古しなければならないことがある

そういうときの優先順位は
チャコちゃん先生はもちろん内容が切羽詰まっている方を最優先するが
時間をずらしてできるだけ両方をカバーしようと努力する
それでも駄目な場合はもう米つきバッタですわ

と言うわけで気楽に約束はしない
「絶対ダイジョウブ」と思わない限り約束をしないことにしている
それくらい「約束」はチャコちゃん先生にとって貴い

ダブルブッキングの方も最近はこの精神でなくなりつつある述は喜ばしい

マタ約束の時間に遅れるというのも気になるところ
これは相手の時間を奪っていることになるので
これも注意が必要
泥棒の中でも「時間泥棒」が最も罪が重いと考えている

待ち時間に遅れないための時間との付き合い方は
その人の人との付き合い方にも現れる

それでも時間に遅れることがある
そういう時どんな顔をしていいかわからない
時間泥棒にならないように気をつけてはいるが
だって時間こそ皆に平等で一日24時間しかないのですものね

約束反故と時間泥棒にならないよう
後半の夏を気を付けて過ごそう

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チャコちゃん先生独り占め

2014年08月17日 13時54分04秒 | 日記
このお盆休み毎日会社で着物の着付けや
風水入門のマンツーマンセミナーをやっている
えらいもんじゃて

こう言うお休みだからこそ
ブラッシュアップをしたいと云う方もいらっしゃる
有り難いこと

通常の日と違うので
いらっしゃる方もノンビリしていて
色んな話で盛り上がる

チャコちゃん先生の両親のお墓は遠い九州にあるので
そこに住んでいる姪がお墓の掃除をしてくれている
昨年は其の墓に兄も入り
お参りに行こうと思っていた矢先
姉が足をくじいて行けなくなった

どういうわけか姉と行くのが恒例になって居るので
一人では行かない
昔の子育てでは長女や長男の育て方が全く他の兄弟と違っていて
チャコちゃん先生のように長女との年の差が一回り以上違うと
彼女の申すままに行動することが一番平和と心得ている
それくらい長女の権限は強い

其れと同時に責任と義務も全うしなければならない
であるから末っ子に生まれて良かった!と其の席に安住している

お盆休みは東京も静かだし
電話もかからない
そう言う中
いらした方とゆっくり語り合うのも良い時間だ

今日もこれからお二人
デモこの休みも今日で終わり
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背守り

2014年08月07日 15時22分27秒 | 日記
背中を守ると云うことを日本人は大切にする
だから
後ろから人を切るのは最も卑怯とされた
いきなり後ろから声を掛けることもはばかる

背中は神が守る場所として
赤ちゃんの産着は背中にお守りをつける
着物の背縫いは背中を守るという考えの中では最も重要なこと

赤ちゃんは小さくて背縫いは付かない
そこで「背守り」を縫い付ける

こう言う小さな守り事を世の親はきちんと伝承しているだろうか
していない
それは生まれ落ちたときから
赤ちゃんに着物を着せる習慣がなくなったから

産着もおむつも自然素材の布を用意して此の世に迎え入れる
こう言う親子の絆が日本人の心をふくよかにしてきたように思う

かなり前
チャコちゃん先生は羽二重を紅花染めと藍染めにそめていただき
産着着をつくって
大切な人のお子さんや初孫にプレゼントをしてきた
どういうわけか紅花染めの産着だけが一枚残り6年
いつも男のお子さんばかりでなかなか紅花のお嫁入りができなかった

今回待望の女の子の誕生
喜び勇んで差し上げた

また染めておこうかしらと思案中だが
チャコちゃん先生自身の「旅立ち衣」の方が先決かな



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糠の釘

2014年08月06日 13時07分38秒 | 日記
普通
糠に釘というと何を言っても結果を出してくれないような印象を持つ
最近ぬかみそをかき回していて思うのは
糠のもつ力は女性性そのものではないかと考えついた

糠に野菜をつけると其の成分が生の野菜の3倍くらいビタミンが多くなる
そう言う科学的な根拠も在り
生の野菜を糠の中で育て
しかも更に成長をさせるなんて母性にも似たものがある

私たちの先祖の考えることは凄すぎる

糠のようにふにゃふにゃしていても
きちんとやることをやっている
人とのコミニュケーションも
糠に釘のように直線的に応えるのではなく
ふにゃふにゃしながらホントウに云いたいことを言えたらこんな好いことはない
世の中から争いはなくなるであろう

糠に手を入れてかき混ぜ
違うものにしていく醍醐味
ただしここで一つ問題がある

農薬まみれの糠は本来の働きをするのだろうか
幸いチャコちゃん先生は無農薬の糠を手に入れることができるけど
多くの方は難しい
せっかくぬか床をつくっても
農薬まみれであれば其の効用もなくなり逆に危険

母の愛も無農薬で無いといけないかーー
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