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チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

早起きは三文の徳

2025年08月23日 08時16分10秒 | 日記
寝つきの悪い夜がある
丑三つ時に目が覚めてそのまま寝られない朝がある
夜中何回もトイレに起きる日がある

おおむね枕に頭をつけると一分後には寝ているのだが、時々気に入らない夜を迎える
そういう時は逆らわず黙って従う
何か原因があるのだがそれがよくわからない
わからないことは考えないことにしている

ただ丑三つ時に目覚めた時は天体からのご褒美がある、美しい月を眺めたり、寝入ったビルの明かりが消えていて空が明るく星も見える
ああー地球は美しいと見とれるのだ

朝日が昇り始めるころ、空が動くと鳥が騒ぎ出す
そして木々を渡る風の波が木の葉を動かす
動植物が一斉に太陽と共に行動を起こす

昔箱根の芦ノ湖を見渡すホテルに泊まったことがあり、ひどく早く目が覚め、静かにカーテンを開けて湖を眺めていたら、夜明けとともに湖の波が立ち、そこに鳥が飛び戯れ、遠くの木が揺れる感じがしたとき、すべての命は太陽と共にあるのだと納得した

頭で分かってもやはり早起きは苦手だな










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ロクを効かせる

2025年08月22日 08時45分45秒 | 日記
SNSの発達で私たちはさまざまなニュースを瞬時に知ることができる
しかも真偽両方の情報を受け取る
其の選択はその人の器にかかっているし、それを伝える人格にもよる
多くの日本人は新聞やテレビのニュースを真実と受け取る
何が正しいかが分けけわからない
と癇癪を起し何も考えないコトにしようという人もいる

本当のことは自分自身が一番わかっている
私たちの祖先は「ロクを効かせろ」といっていた
これは直感のこと「六感」ともいう

この六感が鈍くなったのは近代のこと、あまりにも頭を使うことが多くなり、すべて証拠や科学的根拠が正しいと思い始めてから、六感が効かなくなった

今混とんとした状況の中にいる感じがする
その混沌の中から抜け出すのは自然の中にいることだと思う
その中で鳥のさえずりや風の音を聞いているだけでも六は働いてくる
六を働かせるのは自分自身を信頼することから始めるしかないかな


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平和が来る

2025年08月21日 07時57分53秒 | 日記
アメリカ大統領のトランプと、ロシアの大統領のプーチンが、ほとんど同時刻にアラスカの飛行場に着陸し、にこやかに握手をしている写真はどれだけ世界の人たちに希望を与えたことだろう

大国の二人の大統領が再会の喜びを表して握手をして、プーチンは用意された自分のリムジンに乗らず、トランプのリムジンに乗ってにこやかに会話をしながら会場に二人仲よく赴いた

会議の内容は細かくは発表をされていないが、戦争を起こしそれで稼いでいたアメリカ、ひたすら世界の多くの国々から敵対視されて鬼のような大統領だと風聞されていたロシアが手を繋げば、これはもう平和に向かうしかない

そもそもこのお二人は世界から「無駄な争い」は避けようということで結びついていた
その二日後アメリカで欧州七か国のトップが顔をそろえてトランプ大統領の執務室に並び「和平」への道筋に賛成せざるを得ない状況にさせられていた

やっとやっと戦争を仕向けた人々の力が弱まり、世界は平和の道に一歩踏み出した。しかし戦争することで巨額な富を手にした人たちは、今度は日本に来て、可愛そうなアフリカの子供たちへのワクチン費用820億円をビルゲイツに渡すというお約束

世界は和平に向かうエネルギーの中日本はーーーという疑問が出る
日月神事にあるように日本は一度崩壊し新しく立ち上がって世界の盟主になる
これは決められた道なので、私たちは粛々と自分の仕事をしっかりコツコツやることが大切

日本の本当の姿は「和をもって尊し」
何年か前日本好きのプーチンが「日本には和えるという言葉があり,善も悪も一緒に和えて全く違う良きものを産み出す土壌がある」という意味のことを言っていたことがある
今こそその時かも
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ゆんたく

2025年08月16日 11時14分24秒 | 日記
沖縄の言葉で親しい人が集まっていろんな話に花を咲かせ、みんなで情報交換して調和を図る、井戸端会議とまたちょっと違ったニュアンスがある
昨日はその「ゆんたく」で友人たちとにぎやかな時を過ごした

友人の一人がシェアハウスに引っ越すことになり、新しい生活の門出を祝う会にもなった
四所帯が住む建物の一つが空いてそこに移り住む
写真を見ると2LDKで広いベランダでお花も育てられる、お風呂も一流ホテルのような大きなバスタブ、台所も使い勝手がよさそう。というより共同の広間がありそこで3食作ってくれる人もいる。食費も一日1000えんくらいだとか
天井も高く、お部屋が6畳と8畳そしてリビング、気になる値段は都内のワンルームマンションの月家賃とほぼ同じ
老後の一人暮らしでこんなに快適なことはあるまい
しかも規制などなく自由に出入りできるので、我が家で生活しているのと同じだ。同じ敷地の中には、温泉もあり、文化事業も行うホール、農園もあって花や野菜作りもできる

シニアマンションといってもいいが、常に「目」が行き届いているので安心

動けなくなったら、医者の手が必要になったら退園
元気なシニアには願ってもないところだ
リモート作業の今日老後はこういう施設に入って仕事をするのは快適だろう

聞くところによると
こういうシニア住宅は少しずつ増えてきているとのこと
個人で始める方もいらっしゃるが、会社の福利厚生で行う大手企業もあるみたい、いい時代の走りだ















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久しぶりの雅楽

2025年08月14日 07時02分04秒 | 日記
若いころきものを理解するのは古典芸能を身に着けることにある
と思い父がお稽古をしていた仕舞と謡曲をを教わっていた
昔の男は謡曲は必須のようであった
何かの折に朗々と謡うのが男の嗜みだったようだ

ある時
鐘紡のポスターの仕事で能舞台で写真を撮りたいということになり、家元に相談するとその時代は女が能舞台には上がれないということだった
其れでも諦めないカメラマン
日本中の能舞台に連絡を取ったところ岩手の平泉、藤原家由来の能舞台がオーケーとなりその場所で撮影をした
その時雰囲気を出すために「笙」の演奏ができる演者にその舞台で笙を奏でていただくことになり、またまた演者を探す役を引き受けてしまった

笙の音色の響く中撮影はしずしずと行われいい写真が出来上がった
そのご縁で
雅楽の演奏会に招待を受け、洋楽とは違った音の色合いにびっくりして、しばらくはまっていた。指揮者も中心になる奏者もいないのに、お互いの気配の中で奏でられる音の美しさに不思議な感覚を持ったものだ

しかしまだ西洋かぶれも甚だしいお年頃だったので、いつの間にか足は遠のきあろうことか、洋楽を教わり、クラシックバレエをたしなむようになってしまった

そして年齢を重ねていくうち
日本古来の伝統文化はやはり日本人の魂を揺るがすものだと思うようになり、雅楽をもう一度しっかり聞こうと思った
それはやはり雅楽の演奏に「指揮者」がいないというところに、日本人の神髄があるように思ったから

指揮棒に集中してみんなが一斉に音を出すのではなく、始まりも終わりも、お互いの気配を察して、それぞれが自分の音を奏でるのだが調和をしているという演奏、そしてまた美しく終わる
これこそが日本人のあるべき姿ではないかと感じた

久しぶりに雅楽を聴いて日本人の魂に触れた思いをした



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今 後藤新平

2025年08月13日 09時56分32秒 | 日記
頭の中でちらちら後藤新平の名前が浮かんできて、彼の本を読みたいと思っていたら、先日藤原書店に伺ったとき
7月20日出版の「後藤進平論集」が目に入った
もちろんすぐ購入、しかし目が不自由でなかなか文字が読めなかったけど、やっと目が見えるようになって一気に読む

後藤新平の名前は幼少のころから知っていた、しかも兄の本箱に何冊かの本もあった
東京の初代市長であったということで、関東大地震まで東京に住んでいた両親から後藤進平のただならぬ行動力を聞いていた

そして初めて台湾を訪れた時、丸山ホテルという蒋介石がらみのホテルに泊まり、トイレに入って手を洗っていたら、品のいい現地の老婦人が
「まあ―素晴らしいお召し物です事、わたくし久しぶりに和服をこれまで見事にお品よくお召しになってる方にお会いできてうれしゅうございますわ」

チャイナドレスの婦人に声を掛けられ、台湾人でありながらここまで美しい日本語を話す方に興味を持ち、誘われるまま彼女のお宅に伺った

もちろん邸宅であった
しかし応接間にかの「後藤新平」の写真が飾られていてそれに驚き
「後藤進平さんとご縁があるのですか?」
「あなた様は写真を観ただけでこの方が後藤進平さまとお分かりになるのですね?なんてすばらしいお方とお目にかかったのかしら」

其れから後藤進平が台湾のインフラを整えたこと、台湾の産業の開発、台湾人に教育を徹底したこと、しかも日本を押し付けるのではなく、台湾の文化を尊重してそれをさらに深く理解させたことなどを縷々話してくださった

台湾が親日国であることは「後藤進平」がたった8年で素晴らしい土台を作ったことにあったのだと胸が熱くなった
その進平さんのおかげで私は今見知らぬ台湾の婦人に歓待を受けている

「徳」というのはこうやってめぐって来るものだと理解した
一人の人が徳を積むことで、連鎖のごとくその「徳」がつながっていく、これが本来の日本人の徳の積み方なのだろう
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掃除に明け暮れている

2025年08月12日 14時51分43秒 | 日記
白内障の手術をしてこんげつの21日までは仕事も運動もセーブ
そのため家の中にいるが
これがまた気になることばかり
「見える」
ということはいいのかわるいのか
とにかく髪の毛一本見えてしまって大掃除になっていく

こういう汚れを見落としていたのかと
いきなり「A型」気質になって恐ろしいほど真剣に汚れと取り組む
ゴマ粒くらいの汚れも見えてしまい気になる

この二日間ぶっ通しで大掃除なので「つかれた」
まだまだ続く
そのためのお休みだもの

しかし物事がよく見えるというのは
いいことなのだと思うけど
これ人に当てはめたらいろいろ気になることが出て来る
見えすぎるということは
あるものを見る時自分で整理する必要もあるなあ
ギシギシ磨いているとき考える
磨くのはまさしく内観で
このモノを買ったときのようにきれいな姿にしようと思うと
其れだけに専念して気持ちが収まる

誰でも生まれ赤子の時があったと思うと
人生の途上についた垢を取ってしまえばいいだけの話じゃあないの
人間って単純なのに玉ねぎみたいにどんどん重ねていくので中身が分からなくなるんだわね

それにしても
この勢いですべての場所を掃除していけば
21日までおとなしくなんてやってられないなあ

見えすぎつ!
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大奥展

2025年08月08日 10時42分28秒 | 日記
東京博物館で行われている「大奥展」に行く
先月の「比佐子つれづれ」で予習のお話をしたので、私自身も非常に身近に見えてしまって面白かった

もともとチャ子ちゃん先生は着物の柄や色は江戸時代に完成されているという感覚なので、御台所や側室の衣装の手仕事に集中してしまう
金襴緞子という織物に関しては男用や宗教関係者、または傾奇者のモノ
女たちは「刺繍」「絞り」「手描き模様」が中心になりその精魂込めた手仕事に心が震える

着るモノだけではなく、袱紗や、掻い巻き(掛布団)御台所や側室たちの小さなものぐさみと称する人形や小間物の手作りにも、その方たちの置かれている立場や心境が伝わってくる

御台所の輿入れ道具の品々にも、家の威信をかけたモノづくりに圧倒される
こういう仕組みがあったから、日本の職人たちが腕を競う場所が与えられ、芸術品がこの世に残る

封建制度を男側から見ると権力こそが「善」という構図になっていくが、表の政治から裏の血筋を絶やさぬという立場にいる女たちの生活は、権力とは違った「美」が生まれていた

刺繍の糸が無撚糸であるため、立体感がありながら滑るようなめらかな花や葉モノの表現に見とれる
久しぶりに「打ち出し鹿の子」の手法にも出会えて、手で絞ったものとはまた違った奥行きを鹿の子絞りに感じた
染匹田とは違った味わいがある

袱紗を使用する文化はある意味恥の文化でもあるのだなあと感じた次第

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眼鏡が合わなくなった

2025年08月05日 09時45分48秒 | 日記
白内障の手術が終わったら手元用の眼鏡が合わなくなった
つまり
生の目の方が見えるということ

持っているものが合わなくなるということは多い
少し太ればウエストも寸法が変わり、お気に入りのスカートが入らなくなる

人とも気が合わなくなる、意見が合わなくなるということが長い生涯で起きる

自分が成長しているときは、人と意見が合わなくても受け入れる余裕があるが、自分の成長が止まっているときは、意見の違う人をやたら攻撃してしまう
攻撃性が顕著になったら、自分自身の成長が止まっているのだと認識した方がいい

自分自身の成長て必要なの?と思うときもある
そう必要だ。
成長をすることによって自分自身が常に平和で幸せ感に包まれるのだ。これがい一番尊いことではないだろうか

相手を自分の陣地に引き入れようとするから苦しくなる
相手も自分の陣地を持っているのだもの

お互いにその陣地を行き来した方が視野も広がり楽しい
目が本来の自分のものになったという喜びはたとえようもない

神様
お預かりした目が戻ってきました













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きものを識れば日本が見えて来る 17

2025年08月04日 08時17分38秒 | 日記
きものを深く研究していくと
敗戦後教わった日本の歴史がおかしいと気づく
まずは「生糸と工女さん」の話から教わった日本の社会現象に疑問を持つ
「女工哀史」というくくりがある
労働者は常に搾取されて少ない給金で働かされいじめられ苦しかった

ある日美しい生糸をを手に取って考えた
こんなにも美しい糸作りのできる女性たちが、苦しみや怨念の中でできることなのだろうか?
そしてつてを頼り、製糸工場で働いていた3名の老女を探し出し、インタビューをした

当時(今から40年前)80歳を過ぎていた方々だったが、結城縮の縞を着た方、結城縮の絣、大島紬の絣を着て集まってくれた
そして開口一番
「仕事が楽しかった」
4年か5年働いてそのお給金で家が建った、毎日お裁縫や、国語、そろばん、料理、作法などの講座もあって、教養を身に付けて生家にもどり、おかげで家も潤い、ランクの上の家に嫁いで幸せな家庭生活を送ることができた。生家では蚕を飼っていたので、糸を取る仕事は苦にはならなかった

10代の少女たちの関心はおしゃれと食べ物、お休みの日の小間物屋での買い物が楽しかったと話してくれた

糸取りも上手になればお給金も上がるので、みんな一生懸命工夫をして上手になろうと努力をした
どこが「女工哀史?」
もちろん厳しい指導者もいたかもしれない
しかし「負」の歴史ばかりを掘り出して伝える態度に何か作為を感じる
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