当たり前なのだが本当に富士山の姿は尊い
思わず手を合わせたくなるし、実際そうする心をみんな持っている
然もどこから見ても端然としていて、それでもってその姿に優しさを感じる
雲で覆われてもその雲を追っかけるではなく、また自ら払いのけるでもない
雪が降ってもそのまま
雨が降れば汚れを落としてすっきり姿
台風の風にも動かず
相手の思おうママにされていても自分の姿は決して変えぬ
余りにも度重なると、時に噴火して見せるが
鎮まったら元の端正な姿に戻っている
一時「フジヤマ芸者」と日本のことを宣伝した外国人が多かったが、日本の芸者の姿も毅然としている
明治の志士たちが、どれほど芸者に助けられたか、美しくて度胸がありしかも知恵者。その証拠に明治の政治家たちの奥方は芸者であった人がおおい
外国人から見たら
芸者も富士山と同じように自分の姿をきちんと持っていて、何もかも受け入れながら姿を崩さないところが、単なる遊び女でないことを理解したのであろう
今朝も新宿から見る富士山を眺めていて、日本に富士山が存在することの誇りを感じた
この富士の山は関東は高崎まではっきりと見える、特に冬の夕焼け空を引き連れた富士の姿は舞台上の大役者の風格、そして新たに関東平野という広さを認識する
どんなにビルが建ち並ぼうが、そのわずかな隙間からも富士山の姿が日常に見られる関東平野は素晴らしい、ありがたい。そうありがたいとしか言いようがない
夕焼けを受ける都庁舎の窓に富士山が映ること、この建物の主はご存じだろうか?