チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

紗の雨ゴート

2014年06月30日 09時44分40秒 | 日記
「比佐子さん其の色はお品がない」
とエメラルドグリーンの地に白のよろけ縞を染めてほしい
ちくせんの前社長に頼んだら厳しく止められた
しかし
そこで引き下がるチャコちゃん先生ではなく
こっそり染め方の人に話をつけ染めていただいた
できあがった着物を着て社長に見せにいくと

「比佐子さん似合うね夏はそれくらい強い色でも良いね」
「そうでしょう?」
「でも図に乗らないように寒色だから好いんだよ」

と物議を醸しながらも梅雨明けに意気揚々と着て歩いていたが
ある日フト歩いている姿の自分を見ると
「きゃーちんどんや」
と思ってしまった
つまり体型と其の色が合わなくなっていた

「お品がないよ」
と言う意味がハッキリ分かった瞬間

解いて洗いドウしようかと思っているうち年月が経った
うっとうしい雨の続く日々
「そうだあの強い色を雨ゴートにしよう」
と考えつき防水をして雨ゴートをつくってみた

「いいよいい」
何より軽くて涼しい
其れに色が華やかなのが好い
なぜなら暗い雨の中パット元気を与えられる

しかも晴れてしまっても軽いのでたたんでしまえば荷物にもならない
「お品がない」どころか
涼しげで好いじゃん
天国の社長もきっとにこにこ笑ってみていると思う
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sumahoを買う?

2014年06月29日 12時31分59秒 | 日記
今時スマホを持っていない人は珍しいらしい
もちろんチャコちゃん先生は持っていない
携帯電話は持っているけど
先ず鳴ることが少ない
ほとんど自分から書けるための機械となって居る

電車に乗ると
ほとんどの人がスマホと格闘をしている
鏡に向かってお化粧している女がへったのはスマホのお陰か

スポーツ紙や新聞を読んでる人も少ない
世の中の様子がスマホで一気に変わってきた
其れが時流というものだ

スマホを上手に使ってビジネスを成功させている人もいるという

其の一方で置き電話にかかる詐欺の手口は日々巧妙になる
ひとは機械をはさんで会話をし
其の会話の中身を鵜呑みにする
こんな怖いことは無いと思うのだがーー

逢って話す
触って商品の価値を見る
自ら動いて確認するという作業は
ドンドン薄れている昨今

だからこそ人との縁を大切にしたいとつくづく思う
人との会話を大事にしたい
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ゴミの始末

2014年06月23日 10時39分57秒 | 日記
サッカーのサポーターがブルーノポリ袋に自分たちが出した塵を収集し
世界の賞賛を浴びているとニュースでみた
なるほど
美しい姿なのだろう

そうなのかなと思う
もちろん美しい行為
しかし本来の日本人は
自分の出した塵は自分で始末するという性癖を持っていた

先ずその前に如何にゴミを出さないか気に掛ける民族だった

チャコちゃん先生などは
ブルーノ袋を持ってゴミを集めている姿に
何か違和感を感じた

其の違和感は何だろう「わざとらしさ」なのかもしれない
「私たちイイコとしている」
と背中に書いてある感じ

確かに好いことをしている
だから世界が賞賛したのだろう
しかし
本来の日本人はこれ見よがしにするのではなく
一人一人が清潔さが何かを知っていたと思う

チャコちゃん先生の屈折した感じ方かもしれないなあ

デモスバラシイ事を皆さんはおやりになった
日本の国の道徳感を高めて下さった
ご苦労様
そして有難う
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ちりめんじわ

2014年06月20日 12時41分59秒 | 日記
年齢と共に筋肉が緩むのか
體じゅう縮緬皺に悩まされる
自分が見てもみっともないのだから
他人の目には醜悪にしか映らないだろう

しかしその醜悪さを如何に隠すかはこれから頭を使うところだ
場所によっては
縮緬皺どころか小千谷縮みのような恐ろしい状態にもなっている

この悩みの解決法は肉がぱんぱんになるように太ると好いのだろうか
お金のある方は整形で皮膚のたるみを引っ張る事も出来るだろう

でもね

この縮緬皺や小千谷縮とはこれからさきもずっとお付き合い
せいぜい仲良くして
できるだけ人目にさらさないようにクフウするしか有りませぬ

久し振りにタンクトップを着て其の変わりように

驚いているチャコちゃん先生
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お針がもてない

2014年06月19日 14時24分07秒 | 日記
昭和初期までの女にとって針仕事は必修であった
針をもてない女は女として認められなかった
昔のお姫様や華族達の姫君達も
「お手草み」として人形の衣裳を造ったり
お手玉などの遊び道具を縫ったりしていて
その作品?はいまでも博物館などで時折展示される

貧民の娘であっても上流階級の姫君であっても
お針をもてないことは女として恥ずかしかったのだ

もう何十年も前だけど
徹子の部屋がまだ始まっていない時期に
黒柳徹子さんとチョット時間の長い番組を何本かご一緒したことがある
そのとき黒柳さんが
一回目に着た洋服に袖口にカラーをつけ
衿にもう一枚衿を縫い付けて待った阿口が右表上の洋服に作り替えて出演

「これこの前の洋服よ」
「エッ全然違うみたい」
「そうでしょう?私昨晩縫い付けて全く違うものにしちゃったの」
「すごい!」
半衿つけもおぼつかないチャコちゃん先生の驚歎
「あのねおしゃれって自分で針もてなきゃあダメネ」
たしかにーーー

それ以来チャコちゃん先生もできるだけお針を持つようにしている
昭和40年前の女達は
着物の袖を縫い代えたり
袷から単衣にしてみたり縦横無尽にお針を使って
おしゃれ心を堪能していたのだと思う

ときどき押し入れから母の手作りの腰紐が出てきたりする
それはチャコちゃん先生が小さい時に着ていた錦紗の羽織だったりする

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金の卵ならず金ノ繭

2014年06月17日 09時54分01秒 | 日記
本邦初
チャコちゃん先生は金ノ繭を創る蚕を育てている
すこしずつ繭を造り始めた
どうだ
この黄色に輝く繭

元々出身はインド
今年はじめて日本で飼育をはじめたので
チャコちゃん先生直ぐ手を上げて五〇頭いただいた

5月24日にこの秋櫻舎で孵化して
6月14日から早い子は造繭を始めた
美しい

蚕は自分の命を守るためにシェルパーである繭を造るのだが
人間はその繭から糸を勝手に引いて衣類をつくりあげた
なんともはや
人間のやることは底知れぬこわさがある

と思いながらも
チャコちゃん先生その繭から作り上げられた糸でできた着物を喜々としてきている
喜んできているので良いのだと思う
と言う独りよがりの感謝ダガーーー

ホントウに美しい
どんな蛾になるかも楽しみだが
どのような糸が取れるのかも知りたい
大いに悩むところだ
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月光浴

2014年06月13日 15時57分10秒 | 日記
昨夜はあまりにもお月様が美しく
二時間も月光浴をした
梅雨空の中
月がこんなに美しいのも久し振り
空高く星も見え星に負けじと夜行機もひっきりなしに飛んでいく
この中にユーホーがいればもっと楽しい

かなり前になるけど
箱根に大好きな旅館の女将がいた
彼女はいつも結城縮みを粹に着ていてただ者ではないなと思っていたら
やはり
一部上場のオーナー社長の囲い者で
其の社長のもっている老舗旅館の経営を引き受けていた

いつも其の旅館で着物の撮影をさせてもらっていて
チャコちゃん先生すっかりなじんでいた

「比佐子さん信じるかどうか解らないけど最近ユーホーが頻繁に現れるのよ」
だからゆっくり仕事抜きで会いにいらっしゃい
とお誘いを受け
どうせなら月見もかねてと月の綺麗な夜に二人して縁側でユーホーを待った

白み始めるまで待っていたけど現れないので
眠い眠いとチャコちゃん先生は床についた
そして朝二人で庭を散歩して
「じゃあまたね」とロマンスカーで帰途についた

次の朝息子さんから
「母が亡くなりました」
「ウソでしょう?」
「ーーーー」

聞くとチャコちゃん先生と別れたその夜
「母は縁側で一人ユーホーを待っていたんです」
そして珍しく夜中に洗濯器を回し洗濯をして
「おやすみ」
と自分の部屋に入った

その朝いつもの時間に起きてこないので部屋に入ったら
静かに息を引き取っていたという
「ユーホー」に連れて行かれたのだととっさに思った

月を見るたびにその女将さんの佇まいを思い出す
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90歳のおとうさん

2014年06月12日 09時37分41秒 | 日記
友人のお父様が90歳を迎えた
現役で農作業をしていらして野菜や果物を山と送って下さる
加奈子さんも実家に帰るのでスタッフ全員で伺い
卒寿のお祝い

ところがところが
家に着くと食卓一杯におとうさんの手作り料理が所狭しと並んでいる
ゴボウ、インゲン、人参、たけのこ、こんにゃくのお煮染め
こんにゃく以外は全部おとうさんがつくった野菜
朝どりの金目鯛の煮物
金目鯛のお刺身、鰺のお刺身、コハダの酢の物、胡瓜もミノ胡麻酢あえ
ぜんぶ全部ご自分でつくってもてなして下さった

「この鰺のお刺身美味しいですね」
「アジがいいでしょう?」
とさりげないジョーク

「今後の抱負をおとうさん聞かせて下さい」
「うん、裏の山に土地があるからね其の土地を使ってコミニテイーをつくりたい」
今まで生きてきて海外にも行った
また海外の人も受け入れて農業を教えた
だけど日本人が一番優秀だし日本の土地がすばらしい力を持っている事をみんなに知ってほしい
そのためには日本を誇りにもてる発信地をここに創りたいと思う

海に囲まれた日本は資源の宝庫だし
気候も温暖
こう言う国に生まれてきたことに感謝をしたい
これから20年は生きて日本の将来のために尽くしたい

こう言う先輩に巡り会えたことにチャコちゃん先生は感謝
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雨は栄養価が高い

2014年06月10日 09時50分43秒 | 日記
最近の雨は一雨降るごとに植物が生長する
花が咲き実を結ぶ
まさしく雨の栄養をたっぷりと含んで
実が日ごとに大きくなっていく

遙か昔の日本人は「自然歴」を使っていた
魏志倭人伝で「倭の国には暦がない」という記述が在り
其れを持って野蛮人だと決めつけている

その文章を読んだ日本の文化人達は
日本は中国より劣った国だと決めつけ
更に西洋にも劣っているとーー

そう言う風潮があって
チャコちゃん先生も若いときは洋かぶれしていた
日本の文化は古くさいし
教える人も行儀作法までくどくど厳しい
やってられないーーーと

ところが
着物を着るようになると其の文化がすべて人の成長と結びついているのが解る
「衣替え」のことが腑に落ちなくて
日本の暦を調べ始めてみたところ

日本人は自然を見つめ自然と共に暮らし
自然を友として敬愛したからこそ
今に残る文化が生まれたのだと思う

自然との共存共栄がどれだけ人間を成長させるのか
そう言う考えで日々を過ごすことが我が国の人々の性癖なのだなと
雨を見ながら思う
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若い人たちが力強い

2014年06月08日 09時17分16秒 | 日記
この時代の大変革にたいして
一番真摯に受け止めているのが
20代の若者のように思う

自分たちの将来
地球の将来
宇宙の将来

今一歩間違えば地球は壊滅して人類が一掃されることを感じているのも20代
そして彼らは
日本の輝かしい文化を知りたいと熱望している

神話の話は彼らにとって衝撃的だ
歴史学者は日本の法律と同じように物的証拠がないと
其れを事実だとは云わない

そう言う国の方針が日本の神話を隠蔽してしまった
日本の国が紀元前何千年という時代の中に存在したことは
考古学者の間では当たり前の認識だが
物的証拠が無い限り其れを真実だと云えない

しかしいま
魂でそのことの解る世代が登場してきた
彼らは明らかに前世で其の時代を経験しているのだろうとおもう
其れは学術的には認められなくても
長く長く続いたその人達の遺伝子レベルではハッキリと認識できるものであろう

だからこそいまこの「日本」をどうするかを真剣に考え行動に移している
農業とインターネットの世界がきっちり斗手を結ぶ時代がもうすぐそこ
ほとんどお互いの指が触れあっている

こういう云う時代に
着物を通して日本の文化を語れるチャコちゃん先生はホントウに幸せ
ウキウキしますね
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