チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物を繫ぐもの 110

2019年03月11日 17時43分21秒 | 日記
下着や着物の小物に注意を向けるようになったのは
365日着物を着ると決めて5年くらいたってから

歯の質が弱く(末っ子なので母親のカルシュームが不足していたのだと姉たちは言う)
歯医者通いが頻繁(ここ40年病院は歯医者のみ介護保険がどうしてこんなに高いの?私は使わないのにと時々愚痴っている)


まず帯枕
背中に当たる部分の厚紙が背筋を締め上げるようになり背中の筋肉が緊張してコチコチになる
帯板は固くて脇腹が窮屈
なんとかしよう

帯枕には綿と残布を入れて膨らませガーゼぜ包んだなかなか心地よい
しかし美しさにかける
カバーを白羽二重にした。しかし中はすぐに潰れる
枕の部分の改良に3年かかった
というのは形が決まっていて違う形にしたり、別の素材にするとそれだけでまたお金がかかるのだ
それでも「使う人が優先でしょう?」と強引に新製品を押しすすめ
ウレタンの代わりに絹で包んだ赤松のチップを入れた枕で落ち着きそれを白羽二重で包む
ここまで来るのに20年

歯医者の椅子に座っても抵抗ないし、長時間の飛行機旅行にもかえってクッション代わりになりよく眠れる
帯枕はこれでよし

帯板だ
帯板もウレタンが多いので胴の周りに熱が出る 
中の芯をボール紙にして幅を5ミリ細くし絹で包んだ
かなりの出来だと喜びしばらく使っていたが長い時間の中でやはり両脇が疲れる

帯板をせず伊達締めだけで帯を締めるということもやってみたがシワが気になる
またこの帯板は10時間も着ているときは一番疲れるものだとわかった
伊達締めを二枚使って帯板代わりにしてみる
これはなかなか快調だが夏はいかん、できるだけ紐を少なく涼しくしたいのに胴周りだけが重装備だ

芸者さんの取材をした時
帯の下に下帯を巻き付けその上に帯板などない帯の締め方があることを学び
「帯板締め」というのを考案した
これは伊達締めに得厚の帯芯を使う
なんと
スッキリでお腹周りが涼やか

汗線を止める胸当て
襟元が動きにくい胸紐
何よりお腹の肉がそのまま補正になる湯文字とヒップアップの裾よけ

いま
食の見直しが始まっていて無農薬無肥料のものを食するという人が増えてきている
しかしながらそういう人が自然素材の衣服を身に着けていない
またシックハウスのそしてコンクリートの家に住んでいる

体をいたわるなら衣服の方にも心寄せる必要があると思う
人の自然治癒力はそべて自然の恵みを大切にすることから始まると思うから

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