朝日新聞による警鐘記事。
記事内で、中央区の幹部のコメントとして「15年後くらいまでは学校が足りるかあやしい。その先は分からない」と書かれているとおり、例えば、月島もこれ以上のタワーマンションは、教育環境の悪化を招くと考えられます。
よりよい月島もまちの更新の手法を考えるべきときです。
*******朝日新聞******************
https://digital.asahi.com/articles/ASL6R6KB8L6RUTIL01W.html
タワマンある街は住みやすいか 学校も駅も定員オーバー
河崎優子、山田知英、岡雄一郎
2018年7月10日11時26分
タワーマンション(タワマン)が集中する東京都中央区と江東区が、住宅施策の転換に動き始めた。人口急増を支えるため、学校の増設などを重ねてきたが、行政負担が大きくなっていた。「都心回帰」の象徴となってきた湾岸地域が、曲がり角に差しかかっている。
タワマン建設は止まらない 購入層は「パワーカップル」
6月。タワマン4棟に挟まれた東京都江東区立豊洲北小学校の運動会は、普通と少し違う光景だった。
親たちは校舎のベランダにずらりと並び、遠い我が子を見つめた。2010年以降の2回の校舎増築で校庭が狭くなり、撮影エリアを除いて、校庭には保護者の居場所を確保できないからだ。
子どもを通わせる男性会社員(44)は「親は遠くから眺めるだけ。運動会というより体育参観日だった」と苦笑した。
駅のホームも飲食店も、スーパーでも行列―。
タワマンには子育て世代が多く、特に学校や保育所の拡充が課題だ。江東区は07年以降、タワマンの集まる豊洲・有明地域に豊洲北小を含めて区立小中学校など計5校をつくり、関連費に約236億円をかけた。それでも、豊洲北小は07年の開校時に293人だった児童数が、今年は3・5倍の1026人で、全30学級。17年度は都内で8番目のマンモス公立小になった。
隣の中央区の担当者は「もう校舎増築の余地がない」と話す。同じくタワマンが集まる月島・勝どき地域で、区は13年度から六つの小学校・幼稚園を約128億円かけて増改築。認可保育所も10年間で8倍の24園に増えた。この地域の1平方キロメートルあたりの人口は5万1834人で、23区平均の3・4倍だ。
平日の朝、勝どき駅は都営大江戸線を降りた客で埋まり、ホームから駅出口まで約5分かかるほど混雑する。タワマンと並行し、約2万人が働く超高層オフィスビルも建ち、駅の利用客はここ15年間で3・5倍に膨らんだ。
「働く人が多く、飲食店が足りない。スーパーも夕方には行列ができる」
勝どきのタワマンに住む会社社長、斎藤晃義さん(40)と妻の華奈子さん(36)は口をそろえる。自転車に子ども2人を乗せて走行中、ビル風にあおられて転んだことも。それでも、マンション低層階に食料品店など多くの店が並ぶ便利さに満足している。
中央区によると、1990年代後半から増えたタワマンは、区内にいま56棟。中層マンションも急増した結果、人口が20年間で2倍に増え、今年5月には16万人を超えた。勝どき駅の拡張工事に、都交通局は総額108億円をかける。新しいホームが今年度中にできる予定だ。
タワマンが招く人口の急増を、江東区の炭谷元章企画課長は「人は力。人口増は街の活力につながる」と言う。区にとって税収増などの利点も多い上、区はマンション事業者から1戸あたり125万円の寄付を募り、学校などのインフラ整備に充ててきた。
しかし、子育て世代ばかりが住むタワマンが増えると、学校や保育所を求める声が一時的に急増する。このため、区議会は3月にマンション関連の条例を改め、大規模マンションに単身や三世代同居向けの部屋を一定の割合でつくるよう義務づけることとした。
中央区も、マンション建設を後押しする目的で93年に始めた容積率規制の緩和を2019年7月にやめ、対象を宿泊・商業施設などに変える予定。「住民にとって、より良い住環境をつくる」(区地域整備課)という。
ただ、この規制緩和は主に中低層マンションに適用されてきた経緯があり、タワマンは都などが決める別の緩和制度を活用して建て続けられる。不動産経済研究所(東京都新宿区)によると、勝どき・月島と豊洲の両地域で今年以降、50階以上の超高層タワマンが6棟計画されている。
国立社会保障・人口問題研究所(東京都千代田区)は3月、2045年の人口を推計し、中央区は15年の1・35倍、江東区は1・17倍に増えるとした。住宅施策は変わる可能性があるが、学校や交通インフラの需要はどうなるのか。
中央区の幹部は言う。「15年後くらいまでは学校が足りるかあやしい。その先は分からない」(河崎優子、山田知英、岡雄一郎)
東京都内の50階以上のタワーマンション計画
月島(中央区) 59階(1120戸)、50階(750戸)
勝どき(同) 58階など3棟(計3255戸)※
豊海・勝どき(同) 56階2棟(計2150戸)
晴海(同) 56階2棟(計2650戸)
豊洲(江東区) 50階(1230戸)
西大島(同) 50階(750戸)
西新宿(新宿区) 65階2棟(計3200戸)
虎ノ門(港区) 65階など3棟(計1310戸)、56階(600戸)
南池袋(豊島区) 51階2棟(計1450戸)
※印は50階以下の2棟含む。不動産経済研究所まとめ
本日7/11の教育委員会定例会の重要な内容のひとつ。
本年度に『中央区いじめ総合対策』が改訂されます。
重要なポイントのひとつは、教育委員会定例会でも言われておりましたが、各校の学校内いじめ対策委員会に、当該学校関係者ではない第三者委員が入ることであると、議論を聞いていて私も思いました。
改訂スケジュールは、12月に第2回中央区いじめ問題対策委員会が開催され、改定案が示され、2月の教育委員会定例会で改定の議論がなされるとのことです。
私もご相談をお受けしているところでありますが、中央区には、いじめに苦しんでいる子ども達が、何人もおられます。
議論の行方を見守って参りたいと考えます。
なお、いじめのご相談、お気軽にクリニックにお電話下さい。
***********中央区HPより******************
http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/shingikainado/huzokukikan/ijimemondai.files/180601ijimemondai.pdf
会 議 名 称:平成30年度第1回中央区いじめ問題対策委員会
開催日時/開催場所:平成30年6月1日(金) 午後4時30分から 中央区役所6階会議室
予定議題
1、平成29年度第2回中央区いじめ問題対策委員会における検討事項に係る取組について
2、中央区いじめ総合対策の改訂について
3、いじめ発生事例の対応について
本日の教育委員会で、重要な決議がなされましたので、お知らせいたします。
教育委員会の傍聴者の定員枠が、拡大可能な規則の改正(但書きの追加)がなされました。
〇中央区教育委員会傍聴人規則 第3条(注、条文の文言は正確に書いていません。)
改正後の内容:傍聴人定員は10名。ただし、教育長判断で増やせる。
改正前の内容:傍聴人定員は10名。
これで、いままで問題であった、教科書採択の際の抽選により傍聴できないひとが多数出る問題が解決の方向に向かうこととなりました。
教育長及び教育委員会に感謝申し上げます。
私も、定員を増やせる措置をとるべきことは本会議の一般質問で言ってきましたが、今回大きかったのは、定員を増やせる措置をとるべきことを区民のかたが請願を教育委員会に出されたことでした。
区民の皆様のご努力に敬意を表させていただきます。
*****教育委員会の本日の議題*****
第7回定例会
平成30年7月11日
議案
中央区教育委員会傍聴人規則の一部を改正する規則の制定について
報告
各課事業報告について
本来、教育委員会定例会が終わったらすぐに、情報公開コーナーの「教育委員会定例会」のファイルに閉じられてしかるべき資料だと考えます。
情報公開をせねば、入手できないことを残念に思う資料のひとつです。(情報公開コーナーに置かれるのは、教育委員会定例会後約1ヶ月後と時間差が生じています。)
入手は、情報公開条例の期限である15日後に出されることもありえます。
前回は、平成30年6月6日にお願いをして、出していただいたのが、平成30年6月20日付(消印も平成30年6月20日)の開示をすることの回答でした。
開示決定の難易度は、ものすごく低いと考えています。なぜ、開示決定に2週間を要するのか、1週間以内に決定できないものだろうか?
中央区の教育行政のありかたを決する重要資料であり、早く開示をいただけますように、どうかよろしくお願い申し上げます。