春分の日

　21日は二十四節気の春分、春のお彼岸の中日にもあたります。太陽が真東から上り真西に沈む日で、昼と夜の長さがほぼ同じになり、これからは昼の時間が少しずつ長くなっていきます。春分の日は国民の祝日で、自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされています。寒く長かった冬が終わりを告げ、花が咲き始め冬ごもりをしていた小さな生き物たちも柔らかな陽を浴びて動き出す時期です。近年は温暖化の影響か、季節が先に先に進んでいるようで、サクラの開花も年々早くなっているようですね。

　東京のサクラもことのほか早かった昨年より6日遅かったものの、平年より4日早く20日に開花が宣言されました。今日は日が差したり曇ったりのすっきりしない天気ですが、サクラ並木を見上げながら歩いてみました。昨日まではピンク色のつぼみが枝先にあふれていましたが、今朝は結構花開いている木がありました。スカッとした青空でなく花が際立っていないのが、ちょっと残念でしたが。草むらではキチョウがヒラヒラ舞っていて春本番の光景です。キチョウは葉の陰などでじっとして成虫で冬を越す蝶で、季節外れの暖かさの時などは冬でも姿を見かけることがあります。

　さぁ、これからは百花繚乱の春全開だぞと浮き浮きしますが、何と明日はまた南岸低気圧の通過で関東は雨か雪で気温もほとんど上がらず、真冬に逆戻りの寒さだそうです。一筋縄でいかない所も春先の天気ですねぇ。