アゲハとコオニユリ

　3日も東京は晴れて気温が上がっています。午後２時までの最高気温は都心で３２．１度、練馬は３３．２度と外へ出るとムッとする暑さです。この後の予報を見ても来週までずっと３０度以上の日が続きます。天気が良くなると虫たちの動きも活発になります。先日、初めてセミの声を聞いたと思ったら今日はシオカラトンボが飛んでました。春先にキャベツ畑でモンシロチョウをよく見ましたが、このころはさまざまなチョウが飛び交ってます。

　チョウは、美しく無害な生き物との感覚があり、古くから親しまれている存在です。子供の頃の昆虫採集やコレクションとしても最も愛されてきた昆虫ですね。知人にチョウの採集に魅せられた男がおり、海外まで出かけたそうです。確かにコオニユリの蜜を吸うアゲハはきれいですし、翅の部分が黄色がかったキアゲハの飛翔も見ました。先日は何年ぶりかでアカボシゴマダラにも出合いましたが、カメラを取り出す前に飛んで行ってしまいました。

　キリスト教ではチョウは復活の象徴とされ、ギリシャでは魂や不死の象徴とされるそうです。日本でも盆の時期の黒いチョウは仏が乗っていると言ったり、夜のチョウを仏の使いと言ったりする地方があるほか、死霊の化身とみなす地方もあるそうです。ほかの昆虫とは一線を画す神秘性を持つのでしょうか。