アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

オトギリソウ

2020-08-15 15:33:37 | Weblog
 なかなか涼しくなりませんねえ。それどころか溜まった熱がちっとも開放されず、大地が蓄熱しているんじゃないかと思えるほど一日中気温が下がりません。青森では以前、ねぶたが終わったらもう秋で涼しくなると言われたものですが、近年はそうでもないようです。15日も全国的に39度台がひしめき、東京も都心は36.1度でしたが練馬など西部は37度台がずらりです。何年か前、37度ってどんな暑さだろうと、埼玉県の熊谷まで暑さ体験に出かけたものでしたが、今や練馬でも37度、38度は珍しくないものね。

 久しぶりに牧野記念庭園を訪ねてみました。お盆の頃に見ごろになるというキツネノカミソリはちょこっと残っているだけで終わりかかってました。猛暑の影響でしょうかね。庭園の隅にひっそり咲いていた小さな花が目に留まりました。名札にはオトギリソウとあり、ちょっと変わった名に惹かれ“素性”を調べてみました。夏から秋にかけて咲く一日草だそうです。変わった名の由来は、平安時代に、この草を原料とした秘薬の秘密を洩らした弟を鷹匠の兄が激怒して切り殺したという伝説からきているそうです。へえ~、薬草なんだ。

 全草を日干しにした生薬の煎じ液は、止血、鎮痛に効用があるほか、多くの用途が知られているようです。別名で青薬(あおくすり)、鷹の傷薬、盆花とよばれます。面白いのは、欧米では聖ヨハネの祝日(6月4日)4の前夜、魔女たちが活動するとされる夕にこの草を摘めば悪魔払いになると信じられていたそうです。
コメント (2)
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