牧野庭園の春の花① オオカンザクラ開花

　さあ、弥生３月のスタートです。昨日は冷たい雨で気温も７度台と冬の寒さになった東京も今日は天気が回復、午後には１２度を超え、前日より５度ほど高く春の暖かさが戻ってきました。練馬区東大泉の牧野記念庭園では春の花が次々に咲き、華やかな季節を迎えます。そんな今だから見られる花のいくつかを紹介しましょう。もう福寿草など早くから咲いている花もありますが、入り口で訪問者を迎えてくれるオオカンザクラがぼつぼつ開花し始めました。

　オオカンザクラはその名の通り寒桜の一種で、カンヒザクラとオオシマザクラの雑種といわれ、他の寒桜よりいく分遅く咲きます。花は中輪で一重咲き、淡紅色で早春を彩る美しいサクラです。まだ咲き始めですが、今日のぞいてみたらさっそく、ヒヨドリが来て少ししかない花をついばんでいました。これっ、まだついばむのは早いよ！もう少しするとウエルカムゲートが花いっぱいになり、通りがかりの人たちの目も楽しませてくれます。満開は見事ですので、そのころにまたお目にかけましょう。

　牧野庭園は、日本の植物学の父、故牧野富太郎博士の住居跡を区が整備して記念庭園として開放しているもので、珍しい樹木や季節の草花がたくさん植栽されています。サクラだけでもソメイヨシノ、博士が名付けたセンダイヤザクラをはじめ、ウスガサネザクラ、ウワズミザクラがこれから咲き誇ります。