向日葵（ヒマワリ）

　８月ももう３日です。大暑、一年で一番暑い時期ですから仕方がないのですが、それにしても暑いですね。夕方になってもまだ温度計は３０度を上回っており、まだしばらく熱帯夜が続きそうです。この暑さも何のその、すっくと伸びて咲いているヒマワリがあちこちで目立ちますね。日輪草とか太陽の花などと呼ばれますが、さすが夏を代表する大きな花です。春のサクラ、秋のコスモス、キクと季節それぞれに代表的な花がありますが、その大きさ故かヒマワリは圧倒的な存在感がありますね。


　子供たちの絵の題材でもよく取り上げられますが、オランダの画家ゴッホが好んで描いたことでも有名です。そしてこのゴッホのヒマワリに魅せられ、大きな刺激を受けたのが若き日の棟方志功です。文芸誌「白樺」の挿絵でヒマワリを初めて見た志功は、炎のように燃え上がる黄色、ヒマワリの生命力と存在感に圧倒され、ゴッホの虜になったといいます。そして画家を目指して言った言葉があの有名な「わだば、ゴッホになる」です。標準語で言うと「私は、ゴッホになる」ですがこれでは迫力が感じられませんね。津軽弁だからこそ志功の決意の程が伝わってきます。


　そして今、ひまわりといえばテレビの気象情報でお馴染みの日本列島の衛星画像ですね。気象観測衛星「ひまわり」は１号機が昭和５２年(１９７７年）にアメリカのロケットで打ち上げてもらいましたが、２号機から現在運用中の７号機までは国産のロケットが宇宙に運んでいます。宇宙からの画像で気象予報の精度が格段に上がっています。