週末の散歩の時に犬をつれている多くの人に出会います。 お互いに同じ時間帯
になりますので、挨拶を交わす人も数名います。 私は犬好きと言うほどではない
ので、犬のことは話題にしませんが、立ち話で世間話をします。
犬が飼い主を引っ張っていく「犬主導型」、犬は人の後を大人しくついていく
「飼い主主導型」、リードを外して犬の自由にさせている「放任型」、などなど、
犬との散歩のスタイルは様々です。
「水と袋を用意して犬の小水を流し、さらに糞を持ち帰る人」、「袋を持ってはいる
が見ている人がいないと糞をそのままにして知らんふりをしている人」、「最初から
袋などを用意していない人」などこれまた様々です。 散歩していると、犬の糞が
実に多く落ちているところをみると、最小限度のモラルを持ち合わせていない愛犬家
も少なからずいるということを知らされます。
先般、歩いているときに面白い光景を見かけました。多分50歳代後半位の女性と小型
の犬との会話(?)です。
女性 :ミーちゃん(イヌの名前)、そろそろ帰りましょうよ。
お母さんは今日は疲れたので、歩いて頂戴ね。
犬 :(足を踏ん張り歩こうとしない)
女性: ねーミーチャン。お願いだから歩いてよ。
お母さんは今日はとってもとっても疲れているの。
犬 :(女性に向かって、後ろ足で立ち上がり、前足を上げ足首を
“クの字”に垂らし、“だっこ”をおねだりするしぐさ)
女性 :ミーちゃんね。お母さんは疲れていると言ったでしょう。
だから“だっこ”はできないの。お願いだから歩いて。。
(このようなことが2~3回繰り返されました)
女性 :仕方ないわね。ミーチャン。“だっこ”してあげるから
帰りましょうね。(と言って、犬を抱いて歩いて行きました)
やり取りだけを聞いていると、母が歩こうとしない幼児に言い聞かせているところ
と勘違いしそうですが、犬への人(母)の言葉です。確かにペットは家族以上の
家族なのですね。
犬にまつわることと言えば、毎週、TBSーTVの木村拓哉(第一次越冬隊副隊長)主演
の「南極大陸」が、12月4日の第8回まで放送されましたが、毎回、心待ちにしていま
す。番組のホームページでは、次のように紹介しています。
「戦後最大の国家プロジェクトとして、前人未踏の『南極大陸』に、仲間とそして
熱き絆で結ばれた樺太犬と共に命がけで挑む。これは、日本人がプライドを取り戻
すため、決して諦めることのなかった戦後日本の象徴の物語である。日本復活の扉
を開くため、南極大陸に命がけで挑んだ一人の若き学者と、彼と運命を共にした
仲間とカラフト犬との愛と絆のドラマ 『南極大陸』 」
南極大陸でのシーンは根室で撮影されたとか。根室と南極では状況が大きく異なると
思いますが、それでも、南極の過酷さがよく表現できていると思います。
“戦後の廃墟から、日本人としてのプライドで復活を目指す人々の困難に立ち向かう
生き様”をテーマにした物語で、毎回次々に立ちはだかる困難を隊員のチームワーク
と犬たちの健気な忠節により切り抜けていくのですが、どうしても、リーダー犬の
リキや有名なタロ、ジロなどカラフト犬に注目が集まってしまいます。
タロ、ジロの2頭が生き残って日本に帰ってきた時には、多くの日本人が感動しま
した。 1983年に高倉健主演で“タロとジロをテーマにした映画”「南極物語」が
上映され、多くの人が映画館に足を運びました。
第7話(11月27日放送)では、リキ、タロ、ジロ など15頭のカラフト犬を断腸
の思いで南極の昭和基地に残して日本に帰国せざるを得ない第一次越冬隊11名の
苦悩する表情や様子、昭和基地に鎖に繋がれ、残された15頭の犬たちの何とも言え
ない円らな目を克明に描写しており、ある種の感動を覚えました。
映画の『南極物語』は残念ながら私は見ていないこともあり、犬を置き去りにする
時の心境を勝手に想像していましたが、今回のドラマで、木村拓哉が演じる倉持
越冬隊副隊長などが苦悩するシーンを見るにつけ、私が想像していた以上の精神的
な辛さがあったと思い知らされました。犬に命を助けられたのですから当然ですが。
12月4日の第8話では、昭和基地から帰国した越冬隊員を、カラフト犬15頭を置き去
りにしたという日本国内の冷たい視線や激しい非難の言葉が浴びせられる中、倉持
第一次越冬隊副隊長が犬の持ち主の家を謝罪に訪れるシーンが主体でしたが、
倉持副隊長の「犬は南極で命を共にした、かけがえのない仲間です」という心から
の声を聞いて、犬の持ち主はやっと倉持を許します。
ドラマの趣旨とは別に、ペットとして犬を飼っている人には見逃せないドラマでも
あるようです。
(2011年12月8日 花熟里)
になりますので、挨拶を交わす人も数名います。 私は犬好きと言うほどではない
ので、犬のことは話題にしませんが、立ち話で世間話をします。
犬が飼い主を引っ張っていく「犬主導型」、犬は人の後を大人しくついていく
「飼い主主導型」、リードを外して犬の自由にさせている「放任型」、などなど、
犬との散歩のスタイルは様々です。
「水と袋を用意して犬の小水を流し、さらに糞を持ち帰る人」、「袋を持ってはいる
が見ている人がいないと糞をそのままにして知らんふりをしている人」、「最初から
袋などを用意していない人」などこれまた様々です。 散歩していると、犬の糞が
実に多く落ちているところをみると、最小限度のモラルを持ち合わせていない愛犬家
も少なからずいるということを知らされます。
先般、歩いているときに面白い光景を見かけました。多分50歳代後半位の女性と小型
の犬との会話(?)です。
女性 :ミーちゃん(イヌの名前)、そろそろ帰りましょうよ。
お母さんは今日は疲れたので、歩いて頂戴ね。
犬 :(足を踏ん張り歩こうとしない)
女性: ねーミーチャン。お願いだから歩いてよ。
お母さんは今日はとってもとっても疲れているの。
犬 :(女性に向かって、後ろ足で立ち上がり、前足を上げ足首を
“クの字”に垂らし、“だっこ”をおねだりするしぐさ)
女性 :ミーちゃんね。お母さんは疲れていると言ったでしょう。
だから“だっこ”はできないの。お願いだから歩いて。。
(このようなことが2~3回繰り返されました)
女性 :仕方ないわね。ミーチャン。“だっこ”してあげるから
帰りましょうね。(と言って、犬を抱いて歩いて行きました)
やり取りだけを聞いていると、母が歩こうとしない幼児に言い聞かせているところ
と勘違いしそうですが、犬への人(母)の言葉です。確かにペットは家族以上の
家族なのですね。
犬にまつわることと言えば、毎週、TBSーTVの木村拓哉(第一次越冬隊副隊長)主演
の「南極大陸」が、12月4日の第8回まで放送されましたが、毎回、心待ちにしていま
す。番組のホームページでは、次のように紹介しています。
「戦後最大の国家プロジェクトとして、前人未踏の『南極大陸』に、仲間とそして
熱き絆で結ばれた樺太犬と共に命がけで挑む。これは、日本人がプライドを取り戻
すため、決して諦めることのなかった戦後日本の象徴の物語である。日本復活の扉
を開くため、南極大陸に命がけで挑んだ一人の若き学者と、彼と運命を共にした
仲間とカラフト犬との愛と絆のドラマ 『南極大陸』 」
南極大陸でのシーンは根室で撮影されたとか。根室と南極では状況が大きく異なると
思いますが、それでも、南極の過酷さがよく表現できていると思います。
“戦後の廃墟から、日本人としてのプライドで復活を目指す人々の困難に立ち向かう
生き様”をテーマにした物語で、毎回次々に立ちはだかる困難を隊員のチームワーク
と犬たちの健気な忠節により切り抜けていくのですが、どうしても、リーダー犬の
リキや有名なタロ、ジロなどカラフト犬に注目が集まってしまいます。
タロ、ジロの2頭が生き残って日本に帰ってきた時には、多くの日本人が感動しま
した。 1983年に高倉健主演で“タロとジロをテーマにした映画”「南極物語」が
上映され、多くの人が映画館に足を運びました。
第7話(11月27日放送)では、リキ、タロ、ジロ など15頭のカラフト犬を断腸
の思いで南極の昭和基地に残して日本に帰国せざるを得ない第一次越冬隊11名の
苦悩する表情や様子、昭和基地に鎖に繋がれ、残された15頭の犬たちの何とも言え
ない円らな目を克明に描写しており、ある種の感動を覚えました。
映画の『南極物語』は残念ながら私は見ていないこともあり、犬を置き去りにする
時の心境を勝手に想像していましたが、今回のドラマで、木村拓哉が演じる倉持
越冬隊副隊長などが苦悩するシーンを見るにつけ、私が想像していた以上の精神的
な辛さがあったと思い知らされました。犬に命を助けられたのですから当然ですが。
12月4日の第8話では、昭和基地から帰国した越冬隊員を、カラフト犬15頭を置き去
りにしたという日本国内の冷たい視線や激しい非難の言葉が浴びせられる中、倉持
第一次越冬隊副隊長が犬の持ち主の家を謝罪に訪れるシーンが主体でしたが、
倉持副隊長の「犬は南極で命を共にした、かけがえのない仲間です」という心から
の声を聞いて、犬の持ち主はやっと倉持を許します。
ドラマの趣旨とは別に、ペットとして犬を飼っている人には見逃せないドラマでも
あるようです。
(2011年12月8日 花熟里)