花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「(2017)1月の唱歌・童謡・名歌を歌う会」

2017年01月29日 09時00分00秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
1月の「唱歌・童謡・名歌を歌う会」に行って来ました。「唱歌・童謡・名歌を歌う会」が平成15年(2003年)に発足し、今年で14年になるとのことです。出席者の中に初回から参加されている方も数名おられました。魅力的な会の証拠だろうとおもいます。
新年初回の今回は、初年度の「故郷」からの順に毎年の課題曲(毎月の練習曲の最後に一年間歌う曲)14曲を歌いました。14曲はいずれも日本人に親しまれている歌ばかりですが、「故郷」や「浜辺の歌」などの唱歌、「あざみの歌」や「青い山脈」などの古典的な歌謡曲、「涙そうそう」や「花は咲く」のような、比較的最近ヒットした歌、「夕方のお母さん」のような童謡、「エーデルワイス」や「フニクリ フニクラ」などの外国の歌、など、広い範囲にわたっています。

3年目の課題曲に「希望のささやき」が入っています。聖歌的な美しい調べと素晴らしい歌詞に魅了され、好きになった歌のひとつです。この歌を私が知ったのは2年位前ですが、調べてみると、「希望のささやき」として歌われている歌詞には2種類があります。私が所属している歌の会で歌っている歌詞は「津川主一」訳となっていますが、他の一つは「緒園涼子(おぞのりょうし)」訳となっています。
「津川主一」訳の歌詞は、昭和26年(1951年)楽教科書に「希望の歌」として載り、歌われるようになっています。緒園涼子(おぞのりょうし・本名:内藤健三)訳の歌詞は、昭和29年(1954年)の『中学校音楽』二年生用の教科書に「希望のささやき」として掲載されています。津川主一訳の歌詞のタイトルが「希望のささやき」になったのは、緒園涼子訳が出た後なのでしょうか。
なお、アリス ホーソンのこの曲は、二宮龍雄の訳詩の「夏の光」というタイトルで、昭和25年(1950年)の『髙等学校用音楽一』に掲載されているようです。この歌詞もなかなか素晴らしいです。


1、故郷(高野辰治作詞、岡野貞一作曲)
2、浜辺の歌(林古渓作詞、成田為三作曲)
3、希望のささやき(津川圭一訳詩、ホーソン作曲)
4、エーデルワイス(オスカー・ハマースタインⅡ作詞、リチャード・ロジャース作曲、阪田寛夫日本語詞)  
5、涙そうそう(森山良子作詞、BEGIN作曲)
6、すべての人の心に花を(喜納昌吉作詞・作曲)
7、灯台守 (エドムンド・H・シアーズ作詞、勝 承夫日本語詞、リチャード・S・ウィリス作曲)
8、あざみの歌 (横井弘作詞、八洲秀章作曲)
9、アンニーローリー(堀内敬三作詞、スコット作曲)
10、花は咲く(岩井俊二作詞、 菅野よう子作曲)
11、美しき天然(武島羽衣作詞、田中穂積作曲)
12、青い山脈(西條八十作詞、服部良一作曲)
13、夕方のお母さん(サトウ ハチロー作詞、中田喜直作曲)
14、フニクリ フニクラ(清野協・青木爽訳詩、デンツア作曲)


『希望のささやき』 昭和26年(1951年)の『高等学校音楽1』掲載。
   訳詞 津川主一
   作曲 アリス ホーソン(ALICE HAWTHORNE) 

一、天(あま)つみ使いの 声もかくやと
  静かにささやく 希望(のぞみ)のことば
  闇あたりをこめ 嵐すさめど
  やがて日照りいで 雲も拭われん
    ささやく 希望(のぞみ)のことば
    うきにも よろこびあり

二、あたりたそがれて 夕べ迫れば
  空に見えそむる あかき星かげ
  夜(よ)はいよよ更けて 心しずめど
  照る日さしのぼる 朝(あした)まぢかし
    ささやく 希望(のぞみ)のことば
    うきにも よろこびあり


『希望のささやき』 昭和29年(1954年)の『中学校音楽2年』に掲載。
   訳詞 緒園凉子(おぞのりょうし)
   作曲 アリス ホーソン(ALICE HAWTHORNE) 

一、あまつ御使いのことばさながら
  声もひそやかに 希望ささやく
  やみはよもにこめ あらしたけれど
  明朝(あした)陽はのぼり かぜもなごまん
   希望の あまき言葉
   うきにも幸はひそむ

二、あわきたそがれに まやみせれば
  くらき世の空に 星はまたたく
  いよよわけゆきて 胸はいためど
  よわにしのびよる 朝の光よ
   希望の あまき言葉
   うきにも幸はひそむ



『夏の光』昭和25年(1950年)の『髙等学校用音楽一』に掲載
  訳詩 二宮龍雄
  作曲 アリス ホーソン(ALICE HAWTHORNE) 
  (昭和15年(1934 年)ビクターから「夏のひかり」としてレコード化)
  
 四方の山に野に
 光かがやき
 緑さわやかに
 夏ははや来ぬ
 露踏み分け行けば
 朝風かをりて
 見よ青葉のにほひ
 空をこめたり
 せきれい翼ひたすや
 せせらぎ水も澄て
 涼しき夏のすがたよ
 さやけき夏の光



『Whisperig Hope』

1.Soft as the voice of an Angel, Breathing a lesson unheard,
  Hope with a gentle persuasion Whispers her comforting word.
  Wait, till the darkness is over. Wait, till the tempest is done,
  Hope for the sunshine tomorrow, After the shower is gone.
  Whispering hope, Oh how welcome thy voice,
  Making my heart in its sorrow rejoice.

2.Hope has an anchor so steadfast, Rends the dark veil for the soul.
  Wither the Master has entered, Robbing the grave of its goal.
  Come then O come glad fruition, Come to my sad weary soul.
  Come Thou O blessed hope of glory, Never O never depart.
  Whispering hope, Oh how welcome thy voice,
  Making my heart in its sorrow rejoice.

3.If, in the dusk of the twilight, Dim be the region afar,
  Will not the deepening darkness Brighten the glimmering star?
  Then when the night is upon us, Why should the heart sink away?
  When the dark midnight is over, Watch for the breaking of day.
  Whispering hope, oh how welcome thy voice,
  Making my heart in its sorrow rejoice.



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