花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「皇室について」

2010年12月19日 15時37分56秒 | ちょっと気になること
去る11月29日、衆議院予算委員長である 中井 洽 議員が、議会開設120年記念行事の

会場である参議院本会議場で、天皇陛下の入場を立って待っておられた秋篠宮ご夫妻にた

いして「早く座れよ。こちらも座れないじゃないか」などと発言し、懲罰動議をだされ

るなど、物議を醸しました。 この記念行事に欠席した国会議員が数十名いたとも報道さ

れていますが、天皇陛下ご臨席のもとに行われる議会開設120年記念行事の重みを全く理

解しておらず、国会議員としての見識に欠けていると思います。


またこの中井氏はと言えば、鳩山内閣の国家公安委員長として、大韓航空機爆破事件の実

行犯 金賢姫 を日本に招待し、鳩山前首相の軽井沢の別荘を提供したり、軽井沢から東

京までヘリコプタ-遊覧飛行をさせたりで、なかなか曲者です。 

民主党議員の中には、過去に国歌、国旗法案に反対した人が少なからずおり、民主党内で

中井氏擁護の発言をする議員が多いのもさもありなんと思われます。 国際社会におい

て、日本の皇室が2000年をはるかに超える伝統を有することの重みが全く分かっていない

政党が政権与党になっている現実に、皇室を敬愛する一国民としては誠に残念でなりませ

ん。



ノーベル化学賞を受賞した 根岸英一 米国パデュー大学特別教授が晩餐会で ヴィクト

リア王女(皇太子であり次期国王)をエスコートとして入場、晩餐会でもお二人が並んで

座っておられる様子がスウエーデンの新聞でも一面を飾ったと報じられています。ノーベ

ル賞授与式や晩餐会などの伝統と格式を有する式典がスウエーデン国王の臨席のもとに行

われるのでノーベル賞の重みが増しますし、晩餐会が荘重なものになります。



世界には国家規模の王室が27あります。ことのほか歴史と伝統を重んじる欧州では王室

が厳然として存在し、国民の尊崇を集めています。


<ヨーロッパ 10王室>

・スウエーデン   :[元首・国王陛下] カール16世グスタフ(62代目)

・ノルウエー    :[元首・国王陛下] ハーラル5世 (60代目)

・デンマーク    :[元首・女王陛下] マルグレーテ2世 (52代目)

・イギリス     :[元首・女王陛下] エリザベス2世 (43代目)、英連邦加盟

                    17カ国の元首

・スペイン     :[元首・国王陛下] ファン・カルロス1世(19代目)

・オランダ     :[元首・女王陛下] ベアトリクス女王 (6代目)

・ベルギー     :[元首・国王陛下] アルベール2世 (6代目)

・ルクセンブルグ  :[元首・大公殿下] アリン大公(9代目)

・リヒテンシュタイン:[元首・大公殿下] ハンス・アダム2世

・モナコ      :[元首・大公殿下] アルベール2世



<アジア 5王室>

・日本       :[象徴・天皇陛下] 今上(明仁)天皇 (125代目)

・ブータン     :[元首・国王陛下] ジグメ・ケサル・ナムゲル国王(5代目)

・タイ       :[元首・国王陛下] プミポン国王(ラーマ9世)

・ブルネイ     :[元首・国王陛下] ハサナル・ボルキア国王

・カンボジア    :[元首・国王陛下] ノロドム・シハモニ国王

*マレーシア*   :[元首・国王陛下]世襲制のスルタンの中から5年ごとに
                  選出、文化面での国王


<中東 2王室+5首長>

・サウジアラビア   :[絶対君主・国王]アブドラ・ビン・アブドル・アジーズ・ア
                    ッ・サウード国王(6代目)

・ヨルダン     :[元首・国王陛下] アブドラ・ビン・フセイン国王

*クウエート*  :[元首・首長殿下] サバーハ・アル=アフマド・アル=ジャービ
                   ル・アッ=サバーハ首長.  

*オマーン*   :[元首・首長殿下] カーブース・ビン-サイード首長

*バーレーン*  :[元首・国王陛下] シャイク・ハマド・ビン・イーサ・アール・ハ
                   リーファ首長

*カタール*   :[元首・首長殿下] ハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニー
                   首長

*アラブ首長国連邦*:[元首・大統領] ハリーファ・ビン=ザーイド・アール=ナヒヤ                   ―ン首長 


<アフリカ 3王室>

・スワジランド   :[元首・国王陛下] ムスワティ3世(8代目)

・モロッコ     :[元首・国王陛下] モハメッド6世

・レソト      :[元首・国王陛下] レツィエ3世(9代目)


<オセアニア  2王室>

・トンガ      :[元首・国王陛下] ジョージ・ツポウ5世(5代目)

・サモア      :[国家元首殿下] マリエトア・タヌマフィリ2世


<地域の君主  10名>

・インドネシア------伝統王国

 「ジョグジャカルタ特別州」[知事] ハメンクブウォノ10世    

・ガーナ------伝統王国 

 「アシャンティ州」[国王] オトゥムフォ・ナナ・オセイ・トゥトゥ2世

・ナイジェリア------伝統王国

 「カノ州」[首長] アド・バイエロ

・南アフリカ-------伝統王国

 「クワズール・ナタール州」 [王] グッドウイル・ツワリチニ・カベクズル

・ニュージーランド-------先住民族

 「マオリ族」[王] マオリ王ツヘイティア・パキ

・フランス------海外准県(ミクロネシア)

 「ウオリス・フツナ」[首長] ウヴェア王、トゥア王、シガヴェ王

・ウガンダ-------伝統的王国

 「ブニョロ」[王] ソロモン・ガファブサ・イグル1世

 「ブソガ」 [王] ヘンリー・ワユ・ムロキ

 「ブガンダ」[王] ムヴェンダ・ムテビ2世

 「アンコーレ」[王] ンタレ6世



世界の王室のなかで、日本の天皇が初代神武天皇以来今上天皇まで125代目(2600

年超)とズバ抜けて古く、次ぐのがスウエーデン国王の62代目(1000年超)、ノル

ウエー国王の60代目ですので、日本の天皇がいかに伝統ある存在かが一目瞭然です。連

綿として続いてきた日本の天皇制を今後ともしっかりと守っていくことは日本民族の誇り

でもあると思われます。



さて、皇太子妃殿下 雅子さまが12月8日に47歳を迎えられました。平成5年6月9日に皇太

子殿下と結婚されてはや17年になります。 この間、平成12年ごろ体調不良をうったえら

れて、公務を休まれることが多くなりましたが、平成16年7月に「適応障害で長期ご療養

中」と公表されました。現在も治療中ですので、少なくとも10年近く適応障害で苦しんで

おられることになります。


医師団は雅子妃殿下の体調について「見解」述べています。 以下に引用。

「妃殿下のご病状についての東宮職医師団の見解は、基本的には今年2月発表しました見

解と同じであり、引き続き着実にご回復されて来てはおられますが、今なお心身の状態の

波は続いていらっしゃいます。   (中略)

ご病状の不安定さが残る中で、妃殿下は、愛子内親王殿下が安心してご通学になれる環境

作りに向けて非常に努力され、多くの時間とエネルギーを注いでいらっしゃいます。それ

だけに、その他のご活動は、公的な色彩のあるものを含めて、限られたものにならざるを

得ない状況にあります。国民の皆様には、こうした現状をご理解いただき、これまでと同

じく長い目で温かく見守っていただきますようお願い申し上げます。」



海外での生活が長い雅子妃殿下にとっては、伝統の塊である天皇家の生活はさぞ精神的に

負担になられたものと察するばかりです。今上天皇陛下や美智子皇后陛下の体調もいつま

でも万全とはいえないでしょうから、ご公務や天皇家のもろもろの行事(祭祀など)が次

期天皇・皇后両陛下に円滑に継承されるように、今から準備すべき時期に来ているように

思います。

雅子妃殿下には、皇太子妃殿下という特別な環境が重くのしかかっているので、病状の回

復には長い時間を要する可能性がありそうで、皇太子妃殿下として公務を為されるのは大

きな負担になりそうですし、次期皇后陛下になられた場合に公務ができないということに

なりかねません。 この重圧を解いて差し上げるのが一番よいのではないでしょうか。 

皇太子を秋篠宮殿下に譲り、現皇太子家は宮家になり、新皇太子家をサポートする体制に

できたら切に思います。



イギリスでウイリアム王子の婚約が発表され、来年春には結婚式を挙げること、合わせ

て、チャールズ皇太子は次期国王の地位をウイリアム王子にゆずるべきという意見も多く

あることが報道されています。

日本では、皇室の将来についてどのような検討がなされているのか、気になるところで

す。



(2010年12月19日 ☆きらきら星☆)
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