花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

不安な退院後の自主リハビリ

2010年06月04日 16時40分26秒 | リハビリ・健康管理
私は、リハビリ病院を退院して1年半近くになります。 自宅でも毎朝血圧を測定して

いますが、自宅に帰宅してからも血圧は非常に不安定でした。 退院の際に医師から

「自宅近くで脳外科を探しておいたほうがいい。 脳出血の人は再発の確率が高いか

ら。」 と言われたことを思い出し、こころなしか不安になったものです。 確かに、

私と同じ時期に入院していた方の中には、再発・再入院の方が数名いました。 

私は単身赴任先で発症し、救急病院に入院したので、自宅近くでは脳外科は行ったこと

がないのです。 今では血圧もある程度安定して来ていますが、脳外科のことが気になって

います。


リハビリ病院を退院するときに、今後自分の体がどうなっていくのか、入院中にある

程度回復した体が、退院したらまた元に戻って動かなくなるのではないかなど、なん

となく不安になります。 退院後の自主リハビリをどのように行っていけばよいのかが

よく分からないということが大きな理由です。 退院後のリハビリについて、深く考え

る余裕などほとんどありませんでした。 退院に際して患者の退院後の自主リハビリ

について、きめ細かな指導を行っているリハビリ病院は極めて少ないのではないでしょ

うか。 


ある日突然入院し、脳卒中(及び後遺症)のことなどわからないままに病院でリハビリ

を行い、足や手が全く動かなかったのが、私の場合は、数ヶ月後には杖や装具を使い

なんとか歩けるようになり、手も不十分ながら動くようになった状態で退院しました。 

手は全く動かない、歩くことはできない状態で退院する方もかなりいると思います。
 

退院にあたり、医師から血圧管理もあるので、今後は外来で定期通院するようにと言

われ、2か月に1回の定期診察に通っています。 特にリハビリの指導があるわけでは

ありません。 医師が体の状態をチェック、問診後、2か月分の血圧の薬を処方します。

退院後同じようにこのリハビリ病院に外来で2カ月毎に通院している方も大勢います。

いずれもこのリハビリ病院に通える距離ということだからです。 遠いとか通院が困難

な方は、自宅近くの病院に通院したり、介護保険を利用して、通所リハビリ施設に通っ

ているようですが、 体の状態の確認のために、退院後.3~4か月後に1回だけ来院

させているようです。 


私は、退院後会社復帰をしました。 毎日の通勤で自宅から最寄り駅までの片道20分

の歩行があり、数か所の階段を上り下りしなければなりません。 仕事をする上でも、

何かと体の移動が伴います。 1日でかなりの距離を歩いていると思います。また、

パソコンの操作、書架からの書類の出し入れ、書類の整理やファイル、ドアの開閉、

自動販売機(飲み物)など手を使うことが実に多く有ります。 マヒしている手も必ず

使うようにしていますので、終日手のリハビリを行っているようなものです。


会社復帰がリハビリになるとはよく言われますが、確かにリハビリそのものだと思い

ます。


さらに、仕事をすることにより、頭(脳)のリハビリにも役立っていると思います。 

仕事上の様々な課題に頭を捻り、また、書類を作る場合には懸命に頭を使います。 

なにしろ、入院中のブランクがあり、その間の経緯が抜けているわけですので、この

部分をカバーしたうえで理解しなければならず、細心の注意が必要です。 さらに作成

した書類のチェックも入念に行います。というのは、脳で発症しているので、どういう

障害が残っているのか何となく不安だからです。


入院中には、OT(作業療法)とST(言語聴覚療法)の両方で、高次脳機能障害の

検査がありました。  <PT(理学療法)は歩行訓練のみ>

OTでは、退院時に入院の時のデータと比較するというので、高次脳機能障害の検査

をすると言われましたが、 「頭の質」 を検査されているようで、さすがに断り

ました。 

検査の結果は、「業務に支障が出るような障害はない」ということでしたが、脳の機能

が100%解明されているわけではなく、検査も完全とは言えないと思いますので、

「ひょっとしたら検査で分からなかった障害があるのではないか」と不安が残ってい

ます。 同じような不安を抱いている方はの多いのではないでしょうか。  従って、

従来以上にチェックするように心がけています。



しかし、仕事をすることは、身体的には復帰後の暫くの間は厳しいですが、脳にとって

はこの上ないリハビリと思います。


(このブログは私的なもので、チェックは最小限度にしていますので、誤字や脱字、

文章上の誤りなどがありますが、悪しからず。)



一方、5月に入ると、通勤電車は冷房がきつくなり、また、会社内も換気のための送風

が強くなり、適度の冷房をしていますので、マヒした部分が硬直します。 朝から夕方

までこのような環境の中にいることが多いです。 硬直しているので、歩き方がぎこち

なくなりますし、手も動きづらくなります。 

会社勤務していなければ、このような不自由な状態にはならずにすみ、回復ももっと

スムーズになっていたかもしれないと思うことがしばしばあります。しかし、ぜいたく

な悩みかも知れません。



ともあれ、退院後1年半近くなりました。 退院時と今の体の状態について、会社でも

随分良くなっているといわれます。 確かに、手や足の機能(動き)は少しずつですが

改善していると実感していますが、マヒや痺れの感覚は改善されていないと感じて

います。 特に手のほうはマヒ・しびれは強くなってきているようにも感じています。


天候の状態、すなわち晴、雨、気温、風の有無や気圧の状態などで、体の状態・動き

が大きく左右されます。 気持ちよく、リズムよく歩けるときは回復を実感し、逆に、

なかなかうまく歩けないときは、まだまだ回復していない、かえって悪くなっている

のではないかと、落ち込んだり、リハビリの内容についても、これでよいのかと悩んだ

りします。


退院後には体の状態も変化していくので、リハビリの内容も変えていく必要があると

思います。 患者が一人で悩まなくても良いようなシステムがあればと思っています。

 

(2010年 6月4日 ☆ きらきら星 ☆)
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