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大雨の水害と広島カープ

2018年07月08日 | 丸ちゃんの私的時間
わが故郷の広島でたくさんの死者が出ている今回の大雨。さすがに心配になったので今朝、出勤前に広島の兄に電話した。実家は父親が一人暮らしで毎週末に兄が世話をしに行っている。

幸い、被害にあうようなことにはなっていなかったが、私が子どもの頃は、雨で大水が出るのはしょっちゅうで、家の前100㍍ぐらい離れている川が溢れてすぐ目の前の道路下の田んぼまで水没することがよくあった。こういう日は川の魚が流れの弱い岸辺に集まってくるので、父は危険を顧みず金網で作ったものすごく大きなタモ網で魚を掬い上げ、私ら子どもたちも大漁だと喜んでいたことを思い出す。しかし、それも遠い昔のことで、現代の大雨はとても恐ろしい水害を引き起こすまでになった。

実は広島はこれまでもなんども水害にあってきた。今なお、土砂災害警戒区域数の推計は約4万9500カ所(2017年)と全国で最も多い。今回大きな被害が出ている坂町も昔から水害にあっている。また4年前の2014年8月には、広島市北部の安佐区が豪雨による土砂災害に襲われ、関連死も入れて77人の死者を出した。今回もそうだが、何とか水害を未然に防ぐことはできなかったのかと思う。

自然の脅威には逆らえないと言ったらそれまでだが、実は被災現場の多くが過去に遡れば同じ経験をしてることがあるそうで、あちこちに建立されてる水害碑がそれを物語っている。広島に限らないが、今日の街づくりはそういう歴史に学んだものになっているのだろうか? 開発業者任せになって、どこかに無理があるのではないかとも思う。


ところで被災地の人たちからすれば、何を呑気にテレビで野球観戦をしてるんじゃ!と叱られてしまうが、わが広島カープは4年前はもちろん、その後の東北水害や熊本地震などにも支援活動を行なってきた。今夜の対戦相手は東京ドームの巨人。試合は5ホーマーを放った広島が勝ち、勝ち投手になった野村選手は「いつも応援してくれてる、今水害にあっている広島の人たちのためにも勝ててよかった」とヒーローインタビューで応えている。いつも市民とともに歩む広島カープ。そんなカープへの愛がますます膨らんだ今日のゲームであったが。
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