日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

クレテイユ行きの電車

2005-09-07 05:16:06 | パリ右岸
書き始めて、はてクレテイユはセーヌ右岸だったか
左岸だったか考え込んでしまった。よく地図を見ると
そこはセーヌ川とマルヌ川に挟まれた地帯なのだが。

今日はパリの東の郊外、クレテイユに住む友人の家に
郊外電車RERに乗って遊びに行った。オペラ地区に
あるAUBER駅から20分ほど。パリを抜けると
すぐ着いてしまう。

クレテイユはイル・ド・フランス首都圏のヴァル・ド・マルヌ
県の県庁所在地であり、有名な大学もあるかなり大きな
街だ。ただし、ヴァル・ド・マルヌ県は北から南まで
パリの東半分を取り囲むように広がっていて、各所に
準県庁(SOUS PREFECTURE)があるため
住民はいちいちクレテイユには行かなくていいらしいが。

僕が降りたクレテイユ・サンモールの駅前は近代的な
町並みが広がり、素っ気無い。高層のHLMとオフィスビルが
交互に並んでいる。
マルヌ川を越えると、教会が見えた。ここらへんが
古いクレテイユ、クレテイユの元々の発祥の地らしく
VIEUX CRETEILと呼ばれる一角らしい。
60年代、ニュータウン造成の都市計画が持ち上がり、
クレテイユがその一つに選ばれるまでは、昔ながらの
のどかな村だったらしい、とクレテイユ住民の
友人は言っていた。彼の家族の住む一戸建て住宅の
近くにはやはり60年代にれた建設されたと見られるHLM街が。



RAで始まることば

2005-09-06 05:06:36 | フランス
日本は台風で大変なんだろうけど、実家の
九州は大丈夫だろうか? なんて思ったんだが、
時差のせいで、なかなか連絡が取れない。
家に戻ってくるような時間は、あっちじゃ真夜中だしねえ。
明日の朝でも電話しようかなあ。

さて僕はフランス語でRAで始まる言葉があまり
よく覚えられない。喋っていて、すぐどうだったっけ?
なんて考えてしまう。たとえば、

RANCARD 
~「デート」のこと。普通のアポは「RENDEZ-VOUS」
というみたいだけど。

RACAILLE
~社会の貧乏人のこと。これは会話で一回しか出てきたこと
ないや。「下層民がいちばんおいしいスープを作る」とか
そういうことわざだった。

RACKET
~「たかり」のこと。これは本当によく目にする単語。

RACOLAGE
~「客引き」のこと。これもよく出てくるなあ。

あ、なんか「ひとくちフランス語」みたいになってしまった。
そうえいば日本語でも「カキ揚げ」と「カキフライ」
をいつもどっちがどっちだっけ?と昔から迷ってたっけ。
たいてい、考えていたものと別のものが出てくるんだけどね。

FNACでうろうろ

2005-09-04 08:26:54 | パリ右岸
フォーラム・デ・アールのFNACに
DVDと本を買いに行く。いつもはメトロ1号線で
シャトレまで行くのだが、乗り換え通路が長かったり、
車内の込み方が半端じゃないので、趣向を変えて
14号線など利用してシャトレに行ってみる。

慣れないもんだから、メトロのホームから出口までの
間で迷ってしまった。出口を示していた表示に従って
歩いていたのだが、途中で表示が消えてしまった。
気がつくと、RERの近郊電車に乗る人々の行きかう
通路に出てしまっていた。おいおい、もうフォーラム
デアールはもうそこにあるのに、地上に出られないってか。
引き返すと、今度は通路で大音量で南米のバンドが
「コンドルは飛んでいく」なんかを演奏していて、そりゃあ
大変なことになっていた。

FNACはバカンス時期も終わり、人の賑わいがまた
戻ってきたようだ。二週間に行った時に見た、閑散とした
店内はガラッと変わって、老若男女でごった返している。
ものぐさしていて結局見ることのなかった、『ロングエンゲージメント』と
『王と女王』(アルノー・デプレシャン)のDVDを購入。
あと、エドガー・アラン・ポーをフランス語で読んだら
どんなんだろう、と思い、ポーの作品集を買い求めようと
したがあまりに分厚かったので断念。その代わりに
エーリッヒ・フロムの『愛するということ』なんて買ってしまう。
フロム、実は日本語でもちゃんと読んだことなかったのだ。

週末にかけて仕事の関係でLE MONDE紙の記事を
翻訳しないといけなかったんだけど、今日は結局何も
しなかった。明日、やろうっと。実は翻訳とか
通訳とかひどく苦手なのだ。仕事だから苦手とか言ってられないがな。



ストレートな人々

2005-09-03 06:13:52 | パリ左岸
職場の同僚のヴァレリーが、最近
大江健三郎の仏語に翻訳された小説を読んだというので
就業時間後にちょっと日本文学について雑談する。
彼女はさっぱりした、感情に正直で、ストレートな女性だ。
いつか僕に「日本に帰れ!」などと言って僕を叱りつけた彼女。
結局感情に素直な、正直な人間だからうじうじ
心の中であれこれ考えない。そういうところが僕は気に入っている。
どんな言い合っても、あとくされないしね。
もともと喋る前に、その言葉について頭の中で考えたりする作業は
スマートじゃないと思う。僕には到底できないしね。
ヴァレリーも、「遠まわしなやつは嫌い」と言っていたし。

日本とフランスの場合、他人との距離の取り方が基本的に
違うような気がする。フランスの場合、友人同士でも距離が
日本のそれよりもずっと離れていると思う。だからストレートに
物をいっても誰も傷つかないし、平然としていられる。
日本の場合、友人同士の距離ってものすごい近い気がする。
そのせいでくだらないことに気を使わないといけないし。
最近久しぶりに日本の友人にあったのだが、僕の言動があまりに
他人を突き放すものだったらしく(本人的には普通)、
「人を人とも思わない」人間呼ばわりされてしまった。

アパートに帰って、久しぶりにニューヨークに住む昔の
日本人の友人(女)に電話した。彼女は日本人にしては
ストレートで、東京にいたときは本当に気があっていた。
相変らずさっぱりした性格で、ついつい長話してしまった。
「ニューヨークに住むことは日本にいるときよりも100倍
ぐらいつらいことが多いけれど、1000倍ぐらい楽しいことも多い」と。
僕が自分のことについて、「70パーセント自分のことが好きで、
30パーセント嫌いだ」と話すと、彼女は「自分のことが
93パーセント好き」だと。相変らずマイペースなやつ。
こういう人材がニューヨークに行ってしまうのも、人材流出かも。





パリの地下鉄

2005-09-01 07:20:18 | パリ左岸
今日は仕事帰りに友人の家に遊びに行き
そこでいろいろ本や資料を見せてもらっていたの
だが、去年の末に郵便局の郵便配達夫から
買というカレンダーを発見。フランスやパリの
地図など載っていたので思わず見入ってしまう。

イッシー・レ・ムリノーからパリの
外環道路沿いにポルト・イタリーまで結ぶ
トラムウェイは2007年に完成するらしい。
あと二年か。あと、パリでもっとも新しい地下鉄
14号線は今のところトルビアック地区の
新国立図書館まで結んでいるが、いずれ13区の中華街
まで路線が延びるらしい。
あとポルト・オルレアンで止まっている4号線も
いずれは南郊のモンルージュやカシャンまで延長か。

などとパリとイル・ド・フランスの交通体系に思いを
はせる週の真ん中であった。今日無茶苦茶暑かった。
明日は気温が下がるだろうか・・・。