日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

明かりをつけてください~種ともこ

2005-09-27 05:03:11 | 種ともこ
♪殺しあう人たちにも理由があるのなら
愛し合う私たちは理由を捨てようよ

軽やかにそう歌い始める種ともこの歌は
アルバム「OUT」収録の『明かりをつけてください』
こんな時代だからこそ、こんな歌、
簡単に人が殺しあう時代だからこそ、彼女の
さりげない歌が冴えるのかも。

♪どうしても埋められない溝なの 二人は
本当はかけだせないだけ
離さないでね、私を願いを涙を光を
つないでいてね この手を心を回路をすべてを

♪この世界を作ったのが神様だとしたら
かなり趣味が悪いよね 
昔の私なら愛に必要なものもっと発明してたね

この週末にかけてフランス人の友達と
日本の歴史や戦争について話す機会が多々あった。
そういうとき本当に困る。なぜって僕には
確固たる信念も正義感もないから。
「~こういうふうに言われている」とか
「~こういうふうだったらしい」なんて離すのは
簡単だけれど、それはあまりに他人行儀すぎるし
自分の責任を放棄しているような気がする。

フランス人の友人のおじさんが言った。
「どっちにしろ歴史観は戦争に勝ったやつが作る
ものだ」と。もし日本やドイツが戦争に勝ったら
今みたいな論争なんて起こるべくもなく、まったく
違った論争が起こっているだろう、と。
過去を振り返ってそれに後悔ばかりして後ろ向きの
考えばかりすのではなく、現代の問題と向き合っては
どうかと。戦争がもたらした、現在に残る問題と
向き合ってはどうか、と。

そんな意見にも相変らず反論もできず、
ただ聴いている僕だった。