日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

殺伐とした日常

2005-09-23 05:50:00 | パリ左岸
夕方まで事務所で残業していると、
事務所で購読しているLE MONDE紙を
手にとって、記事の内容について同僚の
ヴァレリーが他の同僚に大声で話しかけていた。
「○○のことについてどう思う?」なんて。
彼女は開放的で、開けっぴろげで、ストレートな
もんだから、よくLE MONDEの記事を読むや
いなや、こらえきれない様子で、
「ブッシュについてどう思う?」とか
「ニューオーリンズに住んでたら大変だったよね」
などといった発言を事務所じゅうに響き渡るような
大声でする。感情と感想をみんなで分かち合いたいんだよな。
ある意味うらやましい。
僕もどちらかというとストレートな人間で感情に
小細工をできない性質だけど、開放的じゃないもんね。

家に帰ってまたワインでも飲みながらテレビを
見ていると、ギャンブルに溺れるフランス人を
追ったドキュメント番組をやっていた。番組によると、
1987年にスロットマシンがフランスのカジノに
導入されて以来、ギャンブルに溺れるフランス人が
後を絶たないとか。それは社会衛生上多大な影響を
及ぼしていて、多額の負債を抱えての自殺者の増加や
社会不適応の産出など様々な病理を呈しているとか。
じゃあ、日本のパチンコなんてどうなるんだろう、
なんて少し思ったりして。
パチンコしようなんて思ったことないけど。

最近、ベルギーを旅行したくてたまらない。
こないだはスペインだったのに、今度はベルギーかよ(笑)。
遊佐未森の歌で「アントワープへ」という不思議な曲が
あるが、是非アントワープに行ってみたいのだ。
彼の地には北のベニス、ダイヤモンド研磨産業の世界的中心地、
ユダヤ人街など旅愁を誘うものばかり。
ちなみにブリュッセルは行ったことないけど、
別にいいのだ。アントワープに行きたい。