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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

魚半 (4) @岐阜県岐阜市

2021年07月11日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

その渋くて素敵な佇まいとオリジナルなソース(たれ)が食堂好きを虜にする岐阜市初音町の「魚半」。この日は1台のみの駐車場が塞がっていたので、少し離れたコインパーキングに車を入れて歩いて店へ。暖簾をくぐると先客は3組7名。もとより広い店ではないので混雑している。カウンターに座っている初老の方は前にも見かけたことがあるのでしょっちゅう通っているんだろう。入口近くのカウンターの端に腰を下ろして壁に貼ってある品書きを眺める。この日選んだのは「ミンチカツ」。特に”定食”とは書いていないが品書きは単品の値段だろうか。この日はご飯を小さい飯碗でお願いした。調理はお母さんと娘さん。ミンチカツはその場で衣を付けている。

揚がったカツを4つにカットし、あの特製ソースをかけて出来上がり。付け合わせは千切りキャベツとレタスとポテサラ。さっそくミンチカツを摘み上げ、熱々を口に入れる。何度食べても独特な、和出汁とケチャップを合わせたようなオレンジ色の特製ソース。調理場にはカゴメの業務用ケチャップ缶があるのであれを使っているだろうか。ミンチカツは薄衣で肉がみっちりと詰まったタイプ。それでも中は軟らか。強い味(酸味)なのでカツ丼では支配的になる特製ソースも、皿盛りのミンチカツではちょうどいい加減になる。濃いめの味噌汁を挟みながら美味しくいただいた。このソース、果たしてエビフライやハンバーグにも付いてくるだろうか? (勘定は¥670)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

この後の記事はこちら (5

 


 

↓ 近くの喫茶「ブラウン」の店先には綺麗なバラが咲き誇っていた。

 


 

めん類・和洋食 魚半 (魚半食堂)

岐阜県岐阜市初音町13

 

( 岐阜 ぎふ はつね町 うおはん うおはん食堂 洋食 カツ丼 かつ丼 特製ソース 大衆食堂 麺類食堂 近代建築 おすし街道 献上 )

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若松屋 @岐阜県多治見市

2021年07月10日 | 岐阜県(東濃・老舗)

梅雨とあって休みの日は雨が続く。この日も結構な降り。岐阜県多治見市を車で走っていて、こんな日でもあの店はやっているかしらと寄ってみたのは、虎渓公園の前にある茶店「若松屋」。虎渓公園は桜の名所として知られている。虎渓山の中腹にあり、一度家族とオン・シーズンに寄ってみたことがあるが、車を停める場所が見つからないほどの混雑ぶりだった。正直シーズン外れのこの雨の日に営業しているかどうかも分からなかったが、濡れた新緑の景色を眺めながら坂を上り、店に辿り着くと電気が点いていた。周囲には誰も居ない(笑)。道路脇に車を停め店内へ。テーブル席では主人がパソコン作業中、奥の石油ストーブ横の席にはご高齢の大女将が座っていらっしゃった。「よろしいですか?」と声をかけると「どうぞ、どうぞ。」と招き入れてくれる。店内は売場の他にテーブル席が3つ、小さい小上がり席が2つほど。ま、陽気が良ければ外に用意してあるテーブルで食べるんだろうな。壁には大正時代後期の店の写真が飾ってあった。注文したのは「セット・でんがく3本、五平餅2本」というもの。他には「ぜんざい」や「かき氷」があるようだ。

出来上がりを待っているとだんだん味噌の焦げる香ばしい匂いが立ち込めてきた。運ばれた「セット」は田楽箱に豆腐田楽が3本。お、やっとテーブル席の上の照明が点いた(笑)。小さく平たいのが3つ串に刺してある五平餅が2本。まずは「でんがく」を。豆腐は軟らかいので絹ごしかな。最初から山椒粉が振ってある。ふわっとした口当たりで旨い。次は「五平餅」を。米粒はしっかりと潰してあるタイプ。特に東濃地方ではくるみが入ってかなり甘めの味噌を使うところが多いが、こちらは甘過ぎずの味付け。これも旨い。次々と串に手を付けて、香ばしい匂いと一緒にいただいた。雨でちょっと小寒い日だったので熱いお茶との相性もばっちり。石油ストーブの上に置かれた羽釜から湯気が出ているが、何を調理しているんだろう。次は紅葉か桜の季節に。いや、でもまた季節を少し外した方がいいかな。(勘定は¥500)

 

若松屋

岐阜県多治見市弁天町3-44

 

( 多治見 たじみ わかまつや わかまつ屋 休憩所 田楽 でんがく 木の芽でんがく ごへいもち 虎渓山永保寺 国宝 )

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エル・プエルト・ナウティコ (2) @岐阜県各務原市

2021年07月09日 | 岐阜県(岐阜)

久々にペルー料理を食べようと岐阜県各務原市那加にある「エル・プエルト・ナウティコ」へ。前は知らなかったが、店から少し南に行った所に駐車場が確保してあった。車を停めて店まで歩く。店に入った時は先客は1人だけだったが、自分が入った後には続々と予約らしき客が入って来た。ペルーの方かどうかは知らないが、もちろんあちらの方と思しき人達ばかり。この日も海外旅行気分。日曜の昼だったので家族連れが多かった。ランチ・メニューが出来たと知って訪れたのだがメニューにそれらしきものが載っていない。給仕の若い男性に尋ねると、この日はある記念日だったので無いのだとか。そんな…。ランチのシチュー料理を目当てにしてきたので、仕方なくそれを単品でお願いすると、この日はシチューも用意が無いとのこと。残念。迷いに迷って、結局「アロス・コン・マリスコス」という”海鮮ピラフ”と説明があったものと「インカ・コーラ」写真下)をお願いした。

まずは「インカ・コーラ」のペットボトルが置かれた。どぎつい黄色で甘い。レモンスカッシュの炭酸を弱くして、更に甘くした感じ。体に悪そうだなァ(笑)。コレれっきとしたコカ・コーラ・ペルーの商品。どのテーブルを見てもこれの2リットル入り・ペットボトルが置かれているのを見ると、相当人気があるようだ(←本当に”全員”が飲んでいた)。自分は普段食事の時に甘いものを飲むことが少ないのでちょっとキツイ。そして平皿に盛られた「アロス・コン・マリスコス」が登場。シーフードのいい香りがしている。ライスはサフランで黄色く色付いていて、有頭海老、小海老、イカ、帆立貝、ムール貝、アサリ、コーン、豆、コリアンダーと盛り沢山の具材。それらの凝縮した旨味をしっかりとライスが吸い取っている。旨いなァ。少しねっとりしているのはチーズが加えてあるかな。スパイシーさはほとんど無く、量は1人分にはやや多めといった感じ。米粒の加減もやや硬めでばっちり。ただ、これにこの甘いインカ・コーラ、合わない(笑)。次こそランチ・メニューを。(勘定は¥1,900程)

以前の記事はこちら

 

El Puerto Nautico(エル・プエルト・ナウティコ)

岐阜県各務原市那加西野町71

 

( 岐阜 ぎふ 各務原 かかみがはら 那加 なか ペルー ペルー料理 レストラン aji amarillo rocoto ランチ インカコーラ Inca Kola )

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Boz Scaggs / Boz Scaggs

2021年07月08日 | クラシック・ロック

Boz Scaggs / Boz Scaggs (1969)

自分にはあまり縁の無いミュージシャンだと思っていたボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)。自分が知った頃には、もういかにもモテそうなダンディーなアルバム・ジャケットばかり目にしていたので到底聴くことはないだろうと思っていた。それがどうしたきっかけだったか彼のキャリアを目にし、1968年にスティーヴ・ミラー・バンド(Steve Miller Band)のアルバムに参加し、ソロとなった作品ではオールマン・ブラザーズ・バンド(Allman Brothers Band)のデュアン(デュエイン)・オールマン(Duane Allman)がギターで参加し、しかも録音はあのマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオだと知って、俄然聴いてみたくなった。購入したのは件のファースト・ソロ作品。

シンコペートしたリズムセクションから入るアルバムの演奏は、もちろんマッスル・ショールズ・リズムセクションが担当。女性コーラスが加わる曲もあって、知ってから聴いているからかもしれないが、確かにアレサ(Aretha Franklin)や、レオン・ラッセル(Leon Russell)に代表されるあの時代のソウル、ファンク、リズム&ブルース、カントリーがミックスされた南部の音楽のテイストがある。ボズ・スキャッグスのヴォーカルを聴くのは初めてぐらいだと思うが、意外と声が高いんだな。あのダンディーなイメージ(あの網タイツのお姉ちゃんの脚に頭のっけてるやつね・笑)があるからもっと低い声かと思っていた。デュアン・オールマンのスライド・ギターは思ったよりも目立たないが、バックで曲を惹き立てている。でも、それよりも目立つのはDavid Hoodのベース・ラインかも。別に技巧的でもなくシンプルな演奏だが、心に響く低音が心地良い。

ネットにて購入(¥490)

  • Label ‏ : ‎ Atlantic / Wea
  • ASIN ‏ : ‎ B000002I9D
  • Disc ‏ : ‎ 1
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KAKO柳橋店 @名古屋市中村区・柳橋

2021年07月07日 | 名古屋(中村区・西区)

用事があって市内のホテルに宿泊。どこもホテルには朝食が付いているが、自分はいつも勿体ないかなとは思いつつも、大抵利用せずに外に出る。どこで朝食を摂ろうかと思案して向かったのは、柳橋の珈琲店「かこ」。本店(花車店)は1ブロックほど北に行った所にあって、こちらは「柳橋店」。店名は「KAKO」だったり「かこ」だったりと表記に揺れがある。創業は昭和48年(1973)だったと思っていたが、店のインスタには”since1972”の記述もあったのでそうなのだろう。朝7時に開店だが、店に到着するとすでに開店を待っている人が。自分の後にも続々と客がやってくる人気ぶりで、あっという間に20人。凄いなァ。スタイリッシュで広めな店内。すでに高齢者グループのおしゃべりが始まっているので、なるべく離れた端の席に腰を下ろした。こちらのモーニング・サービスは、ドリンク代にいくらか足して品を選べるタイプ(ベジタブルジュース+トーストなら無料)。注文したのは「ブレンド・コーヒー」と「自家製ジャムトースト」。切り盛りしている店員は2人。フル回転だ。

しばらくして運ばれたコーヒーは白いカップとソーサーで量はやや多め。「自家製ジャムトースト」は4つに切られたトーストの上に”フランボワーズ”と”紅玉”のジャムがのっている(日替りのよう)。これにベジタブルジュースが付く。コーヒーはバランスの取れたタイプ。すっきりとしたブレンドで旨い。普段ジャムは使わないが、せっかくなのでと頼んでみた。こちらの自家製ジャムは有名で、販売もされている。もちろん甘いが、素材の味もしっかりとしてなかなか旨い。まだ次々と客が入ってくるようなので長居せず席を立った。(勘定はコーヒー¥480、ジャムトースト¥150)

本店の記事はこちら

 


 

↓ 店のすぐ隣にあった建物(建築詳細不明)。1階も2階も前面がほとんど木枠の波ガラス窓になっている。こうやって採光を重視する古い建物は醫院か理髪店に多いが、こちらは何の商売だったろう。

 

 


 

 

coffee shop KAKO柳橋店

愛知県名古屋市中村区名駅5-30-4 名駅KDビル 1F

 

( 名古屋 なごや 柳橋 やなぎばし かこ柳橋店 喫茶かこ 珈琲店かこ 喫茶 喫茶店 モーニング 自家製ジャム 名古屋初の自家焙煎のお店 近代建築 )

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高松家 @岐阜県岐阜市

2021年07月06日 | 岐阜県(岐阜)

かつて長良川の鮎を江戸の将軍様に届ける為の経路だったという”御鮨街道(鮎鮨街道)”沿いにある讃岐うどんの店「高松家」へ。創業は昭和50年代のようだけれど(未確認)、いまでこそチェーン店を含め”さぬきうどん”のブランドは全国に浸透しているものの、その頃からだとしたらこの地方では先駆になるんじゃないのかな。店の前を過ぎたところにある駐車場に車を停めて店内へ。人気の店とあってコロナ禍でもしっかりと客が入って活気がある。テーブル席は7つ程に小上がり席が2つ程。この日は家族連れの客が何組も。品書きから選んだのは「天コロうどん」、それに「いなり・一ケ」。

しばらくして運ばれた「天コロうどん」には、海老天、生卵、甘く煮た揚げ、胡麻、刻みネギ、刻み海苔、そしてねりわさびという具材。つゆは少なめ。海老天の衣はこういう店では珍しく”華の咲いていない”もの。この地方で”コロ”と呼ばれるうどんは、基本的には茹で上がったうどんを水で締め、つゆをかけたものだが、麺を”ぬる”くらいで出す店、氷水でキンキンに冷やして出す店など色々。つゆも濃かったり、薄かったり、その量もふつうのうどん位あるもの、麺がほとんど水面から出てしまうくらい少量のものと千差万別だ。こちらのつゆは少なめ。キンキンにまでは冷やしていないのでつゆの風味もしっかり分かるいい塩梅。”讃岐うどん”と謳うだけあって麺のコシはしっかり。口中でブルンブルンと跳ね回るような感じさえする弾力がある。旨い。

壁の品書きには”味付いなり”としてある「いなり」は、細かく刻んだ山菜を中心とした具材がどっさりとまぶしてある。見ためは濃そうな感じだが味付けは優しく、うどんの供にはなかなかイイ。次はこちらの屋号を冠した「高松家うどん」っていうのをいただいてみようかな。(勘定は¥1,050)

この後の記事はこちら (2

 

高松家

岐阜県岐阜市白木町22

 

( 岐阜 ぎふ たかまつや 高松家手打うどん店 手打ちうどん 手打うどん さぬきうどん 鮎鮨街道 御鮨街道 ころうどん 香露うどん 稲荷寿司 ) 

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いぶカフェ @岐阜県美濃加茂市

2021年07月05日 | 岐阜県(中濃)

今年の4月にオープンしたばかりのカフェ「いぶカフェ」。店は岐阜県美濃加茂市の伊深町(いぶかちょう)にあり、建物は国の登録有形文化財にも指定されている「旧・伊深村役場庁舎」(昭和11年・1936・建造)。以前は全国でも珍しい”幇間(ほうかん)”(※)の方がやられていた喫茶が営業していたが、撤退(※宴席で芸妓や舞妓と共に芸をし、場を盛り上げる職業の男性)。その後、再リフォームして公募でこの店になったようだ。主人は同市山ノ上の方で猟友会役員なのだとか。なのでこちらではジビエがいただけるそう。この日は午後遅い時間に鉄馬の1頭をご機嫌伺いで走らせていた際にコーヒーでも、と寄っただけなのでジビエ料理はお預け。駐車場にバイクを停め、店の中に入る。

午後3時という遅い時間でも何組も客が入っている。中は綺麗にリフォームしてあるのでかつての庁舎らしさはあまりよく分からないが、梁に「村長室」の札が残っていたり、大きなガラス窓にその名残りを見ることが出来る。隣の伊深小学校の校舎とグラウンドが見える外向きのカウンター席に案内された。「いぶカフェブレンド」をお願いする。”アフタヌーンサービス”というのがあってドリンク料金でサンドイッチ、小倉トースト、菓子が選べるということで「A・サンドイッチ」をお願いした。

運ばれてきたのは陶器のカップとソーサーに注がれたコーヒーと、ひと口サンドイッチ(玉子・3切れ)、ヨーグルト(蜂蜜のせ)。凄いなァ。コーヒーはすっきりとした口当たりで苦味は少なめ。酸味はやや強いかな。量もたっぷりだ。グラウンドの二宮金次郎像を眺めながらいただいた(笑)。とても雰囲気のいいカフェだが、田舎で幹線道路からも外れているので、休日はともかく平日の集客はなかなか大変だろう。朝でも昼でも夜でも、何かしらジビエ料理の選択肢があるので、次はぜひジビエ料理のどれかを頂きたいナ。(勘定は¥450)

この後の記事はこちら (2)(3

 

 

 

いぶカフェ

岐阜県美濃加茂市伊深町895

 

( 美濃加茂 みのかも 伊深 いぶか 喫茶 カフェ ジビエ ジビエ料理 モーニング レストラン 舞妓さんちのかき氷 茶霞おきゃれ 近代建築 国登録有形文化財 )

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Original Album Classics / Fleetwood Mac

2021年07月04日 | ブルーズ

Original Album Classics / Fleetwood Mac (2010)

自分の中でフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)といえば70年代に大ヒットを飛ばした女性2人が居るポップ・バンドという印象だったので、ずっとしっかり聴いたことが無かった。最近スティーヴィー・ニックス(Stevie Nicks)を聴くようにはなったが、バンドの方は全然。それがジューダス・プリースト(Judas Priest)を聴くようになり、初期に彼らがカヴァーした「The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)」の原曲を聴いてみようとこの「Original Album Series」を購入。このブログではお馴染みのこのシリーズ、いつもは5枚組だが、こちらは3枚組。ピーター・グリーン(Peter Green)が在籍していた初期のフリートウッド・マックのオリジナル・アルバムは少ないのでこの3枚組(うち1枚はコンピレーション盤)でいいはず。収録されたアルバム3枚は以下の通り。

・Fleetwood Mac (1968)
・Mr. Wonderful (1968)
・The Pious Bird Of Good Omen (1969)

ブリティッシュ・ブルーズのバンドは大好きなのに、どうして今まで彼らを聴こうと思わなかったのかが不思議。エルモア・ジェイムス(Elmore James)を彷彿とさせるドンピシャのエレクトリック・スライド・ギターから始まる。アンプリファイド・ブルースハープもピーター・グリーンが演奏しているようだ。後のフリートウッド・マックとは全く違うバンドと言って差し支えない。ファーストの再発時にはわざわざ”Peter Green's Fleetwood Mac”と改題されたのだとか。収録曲のうち4曲がブルーズ・レジェンド達のカヴァー。思ったより自作曲が多いのが意外だった。3枚目はシングル曲、B面曲、エディ・ボイド(Eddie Boyd)のバックを務めた音源などで構成されている。3枚とも、正直言ってどれも商業的には成功しなさそうな”黒い”曲が並ぶ。素晴らしいエレクトリック・ブルーズ・バンドだけれど、どうしてバンドはこのままのスタイルで存続しなかったのか詳しい歴史は知らない。このスタイルで68年というとちょっとだけ”遅かった”のかも。実は届いた後に気付いたが、肝心の「The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)」が収録されていない(苦笑)。しっかり確認していなかった…。不覚。(→原曲はこちら

ネットにて購入(¥900)

  • Label ‏ : ‎ EPIC
  • ASIN ‏ : ‎ B0030BCCB6
  • Disc ‏ : ‎ 3
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淡淡 (2) @岐阜県岐阜市

2021年07月03日 | 岐阜県(岐阜)

駐車場さえ広ければもっと通っているだろう岐阜市の蕎麦屋「淡淡」。最初に訪れたのはこの店が出来て間もない頃で何度か通ったが、何しろ狭い路地の住宅街の奥にあり、駐車場は当初より増えたが相変わらず狭く、自分の車では道路を曲がるのもひと苦労というのがネックで店の前まで来て何度引き返したことか。この日は営業が始まる少し前に着いたので先行者がまだおらず、駐車場も楽に入れられた。店はもう開いているようで”営業中”の札も出ていたので中へ。コロナ禍での検温は自分でするようになっている。でもこの非接触型の体温計のハンドルを客が自分で握ったら意味は無いと思うんだけれど…。壁に向かったカウンター席に案内され、品書きを眺める。久しぶりだったので最初は基本のざるにしようと思っていたけれど、「お絞り蕎麦」なる品物を見付けたので内容が分からないままそれを頼んでみた。そこで大根おろしの絞り汁を使った蕎麦だと判明。出された蕎麦茶と蕎麦煎餅をついポリポリとやりながら、AMラジオの子供相談室をBGMに出来上がりを待つ。

出来上がった「お絞り蕎麦」は大きな器にこんもりと盛られている。上から刻みネギ、貝割れ大根、鰹節がかけられている。つゆには最初から絞り汁が入れてある様子。蕎麦をつゆに絡めて手繰ると、最初は拍子抜けするくらい絞り汁は弱く感じたが、だんだんと辛みが増して効いてきた 。蕎麦は細切り。しっかりと絞められていて旨い。手繰り終わったら蕎麦湯をお願いして絞り汁のつゆに足してみた。こうするとなぜか辛味が更に増してピリピリと面白い風味の蕎麦湯になった。次も種物の何かをいただこうかな。(勘定は¥980)

以前の記事はこちら

 

手打ち蕎麦処 淡淡

岐阜県岐阜市南鶉3-305

 

( 岐阜 ぎふ たんたん 蕎麦 そば 手打蕎麦 手打ち蕎麦 )

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かどふく本店 @名古屋市守山区・瓢箪山

2021年07月02日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

守山区のひょうたん山駅近くの麺類食堂「かどふく本店」が6月30日を以って閉店するという話は前から聞いていたが、なかなか訪れる機会を作ることが出来なかった。かの有名な大女将が逝去されたということも実は最近まで知らなかった。いよいよ6月末が迫って半日だけ時間が出来たのでバイクを飛ばして店へ。ちょうど開店時間ぐらいに店に着いたが、すぐに何人かの男性1人客が入っていく。テーブル席のひとつに腰掛け、壁に札の掛かった”定価表”を眺める。もうこれが最後の訪問だろうことは分かっていたが、あれも食べたい、これも食べたいとなかなか注文が決まらない。若かった頃は用事でこの辺りに来る機会が多かったが、当時はこういう古い食堂に入る気もあまり無く、時が過ぎてしまった。あの頃に通っていればなァ…。結局欲張って「木ノ葉丼」と「チャーシューメン」という変な組み合わせになってしまった。調理は女将さん。給仕は若い男性。次々と客が入ってくるので大忙しだ。店の人と閉店を惜しむ常連客の会話を聞きながら出来上がりを待った。

料理は同時に配膳された。まずは「チャーシューメン」からいただく。金属製のレンゲが添えられている。チャーシューは5枚、それに細メンマと刻みネギがのっている。スープの色は濃いめ。かえしにたまり醤油でも使っているだろうか。それでも味が濃かったり、塩分が強い訳ではなく、じんわりと滲みる優しい味。麺は細縮れ。少しコショー(もちろんテーブルコショー)を振ってみたくなる。チャーシューは5枚。軟らかいが崩れない丁度いい塩梅だ。味の滲みた細メンマもいい感じ。旨いなァ。次は「木ノ葉丼」(壁の札には「木の葉丼」の表記も)。つゆを含ませた沢山の椎茸と、刻んだ赤縁の蒲鉾、ネギが入っていて、刻み海苔がかかっている。つゆの量はやや多め。もう古い食堂でしか見かけなくなった”木の葉丼”では椎茸は共通しているものの、味の加減や具材の種類は店によって様々。あまり椎茸の味が前に出ていないものもあるが、こちらのはしっかりと椎茸の味が前面に。これも旨いなァ。添えられたたくあんをつまみつつ、平らげた。席を立つ前にもう一度ラーメンのスープを啜ったりして。まだまだ客が入ってきているので席を空けて勘定してもらう。(勘定は¥1,320)

この日、残念だったのは店内で動画を撮影している輩が居たこと。この人、動画サイトにでもアップするつもりなのか、店の外では道路の真ん中にしゃがみ込んでクラクションを鳴らされているし、配膳された後には料理の位置や席を変えながら延々と撮影。それが終わると片手で撮影しつつ(!)片手に箸を持って丼物を食べていた。ボロボロ落としながら汚いし、異様。待ち客も居るというのに…。こんなことを店の中でやるなんて物凄いハートの強さだ(苦笑)。撮影していると周りが見えなくなるのか、それとも見ないようにしているのか…。自分が映りこんでいませんように。

以前の記事はこちら

※令和3年6月30日を以って閉店されましたが営業再開しているそうです(未確認・令和5年11月現在)

 

名代きしめん かどふく本店

愛知県名古屋市守山区長栄16-12

 

( 名古屋 なごや 瓢箪山 ひょうたん山 ひょうたんやま かどふく かどふくほんてん 麺類食堂 大衆食堂 食堂 中華そば ラーメン 閉店 廃業 )

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