ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

名取天婦羅店 @岐阜県下呂市 (※閉店)

2015年10月12日 | 岐阜県(飛騨)

飛騨街道の古い街並みが少しだけ残っている岐阜県下呂市金山(かなやま)町。以前は下呂市ではなく益田(ました)郡金山町だった。宿場町(金山宿)だったこともあって、歴史ある古い街の名残りがある。初めてゆっくりと歩いてみたが、通りの建物の間に人がやっと1人通れるくらいの細い通路がいくつかある。もちろん、ひとんちの敷地だと思って通らなかったのだが、帰った後に調べてみると、この路地は地元の人が共有する生活道で「筋骨(きんこつ)」と呼ばれているのだそうだ(ただ、ここ出身の知人にその事を訊いたら「筋骨」なんていう名前は最近まで知らずに歩いていたそうだ・笑)。もちろん誰が通っても構わないとのこと。本当に民家と民家の間のとても狭い通路なのでなかなか通る勇気は無いが。

日曜日の午後とあって閑散とはしていたが、そんな風情ある通りを歩いていると、何ともいい雰囲気の小売り天ぷら屋の赤い看板が見えてきた。名前は「名取天婦羅店」。店先にはガラスケースがあり、大皿の上に揚がった天ぷらやフライが載せられていた。ドーナツもある。「コロッケのうまい店」と路上看板にあったので、引き戸を開けて中の土間に入り奥に向かって声を掛けると、主人が出てきたのでコロッケをひとつお願いした。小さな紙の袋に入れてくれたコロッケを手に取り、行儀が悪いが歩きながらいただく。衣は細かいタイプで、ひき肉の入ったもの。揚げてから少し時間は経ってしまっていたが、パクパクとあっという間に胃の中へ。この店でいろいろ揚げ物を買って持ち帰って、家で一杯やりたいな。(勘定は¥100)

※平成29年6月を以って閉店されました

 

↓ 通りを歩いていくと、何とも素敵な木造2階建の銭湯が。残念ながら十数年前までに廃業済みらしく、営業はしていないが、中がそのまま残っていて見学出来るのだそうだ。

 

↓ 新しい医院の横に古い洋館が残る「大船渡医院」(詳細不明)と、ダムの町・金山の「大船渡水力発電所」(昭和4年・1929・建造)。

 

↓ JR「飛騨金山駅」(昭和3年・1928・建造)。沿線の旧・国鉄駅はどれも戦前に造られていて、屋根は吹き替えられているがしっかり現存している。

 

名取天婦羅店

岐阜県下呂市金山町金山2229

( 下呂 げろ 下呂市 かなやま 金山町 天ぷら 天婦羅 天麩羅 テンプラ なとり 筋骨 きんこつ 路地裏 赤道 あかみち )

 


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