Steel Wheels Live : Atlantic City New Jersey (2CD+DVD) / The Rolling Stones (2020)
あぁ、そういえばこれも買っていた。ストーンズ(The Rolling Stones)89年のアトランティック・シティーでのライヴCD+DVD。デラックス・ヴァージョン、LP、デジタルでも販売されている。記憶がおぼろげだけれど、当時米国のケーブル・テレビで放送されたんじゃなかったかな。それを基にした海賊盤が多数売られたタイトル。自分もTSPの「Atlantic City '89」を持っている。ゲストにガンズン・ローゼズ(Guns N' Roses)のアクセル(Axl Rose)とイジ―(Izzy Stradlin)、エリック・クラプトン(Eric Clapton)、ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)という豪華スペシャル・ライヴ。ストーンズは昔からカメラが入ったり、ゲストを呼んだスペシャルなライヴでは気合の入った演奏を繰り広げるという分かり易いところがあるので(笑)、こちらのパフォーマンスも流石の出来栄え。
ガンズの2人と演った「Salt Of The Earth」はこの時がライヴ初演(「Rock And Roll Circus」除く)。ゲスト有りなので手探りな所も見えるが、なかなかの出来栄え。その後のツアーで演ったかどうか覚えがないが、もっとセット・リストに入っても良さそうな感じだ。
既に映像を蔵出しするシリーズ「From The Vault」の第4弾として翌1990年の東京ドーム公演が発売されているし(→そういえばこのシリーズ、何だか尻すぼみに…)、さんざブートレグで出回ったので新鮮味は少ないが、映像やカットはリファインされているそうで確かに綺麗。中学生の頃からストーンズの大ファンでありながら、この時期のストーンズは、音から、アレンジから、ライヴのバンド編成から、苦手だったので、当時も今もあまり気合を入れて聴くことのない空白期でもあった(初来日騒動時も蚊帳の外で、外国に居た)。
30年以上という長い年月が過ぎ去り、ようやくこの時期のストーンズも普通に観たり聴いたり出来るようになったかな。こうしてみるとミック(Mick Jagger)の溌剌さと声は変わらないが、キース(Keith Richards)がいかにも健康的で、笑顔を振りまき、はたまたちゃんと弾いていたんだなァと感慨深い。充実しまくっている様子だ。良いにせよ悪いにせよ、このツアーがその後のロック・コンサートの指標になったのは間違いない。規模はデカくなったが、全体がしっかりとオーガナイズされ、アーティストにとってはやりやすい環境が整ったはず(その代わりチケット代が高騰したけれど…)。ストーンズのこうした進取の気風や、メディアの扱い方(利用の仕方)などの先駆となった功績は計り知れない。
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- Label : Eagle Rock Entertainment
- ASIN : B08DC1ZBQ6
- Disc : 3
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