ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

湯葉勇 @岐阜県岐阜市

2014年10月31日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

長良橋の方から岐阜駅方面に車を走らせると、カーブする道の正面に「創業慶應3年」という文字が入った看板を目にする。それがこの湯葉の製造・直売をする「湯葉勇(ゆばゆう)」。創業は慶應3(1867)年。すごい歴史の商店だ。この界隈は寺社も多いので、湯葉を使う精進料理に使われることが多かったのだろうか。近くに来たついでに店に寄ってみる。伺ったのは日曜日で、店の表が開いていたので入ったのだが、どうも休業日のようだった。それでも中から奥様が出ていらっしゃって電気を点けて「どうぞ、いいですよ」と招き入れてくださった。お言葉に甘えて品を選ばせてもらう。店の入口からすぐ奥には作業場が見え、ここで手造りされているとのこと。乾燥や冷蔵の商品も見せていただいたが、何を買ったらいいかよく分からず、奥さんに説明してもらい「生棒ゆば」を購入。気温が高かったのでしっかりと冷却材も入れてもらい、家に持ち帰った。

包みを開くと長く巻かれた生ゆばが折りたたまれている。適当に包丁で切って、醤油をつけていただいた。もちろんお酒のお供付き。巻いて重なっているのでしっかりとした食感。淡泊なのでお酒を邪魔せず、とても塩梅がいい。少し山葵を付けたりしてちびちびといただいた。汁物に入れたり、少し炙って焼き目を付けても旨い。大豆と水だけで作られたゆばは、材料が材料だけに、たぶん150年前と味はほとんど変わっていないだろう。それって凄い。(勘定は¥600程)

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 ↓ 写真は近くの米屋町にある大正2年建築の日下部合資会社(現・石原美術)

 

 


 

湯葉勇

岐阜県岐阜市本町4-36

 

( 湯葉勇商店 ゆばゆう 湯葉 ゆば )


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