ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

John Peel's Festive 15 / Various Artists (UNCUT Magazine)

2015年09月25日 | 雑誌付録CD

John Peel's Festive 15 / Various Artists (UNCUT Magazine) (2006)

イギリスの国営放送BBC・Radio 1の伝説的なDJだったジョン・ピール(John Peel)の特集CD。英音楽誌「UNCUT Magazine」の2006年1月号の付録。60年代から独自の視点で、国営放送とは思えないエキセントリックなアーティスト(当時)を抜擢、紹介し、その姿勢を亡くなる2004年まで貫いた伝説的なDJだ。特に、70年代後期にイギリスで勃興したパンク、ニューウェーヴのムーヴメントでは、世間一般では忌み嫌われていた若者達の音楽を率先して紹介し、大きな影響力を発揮した。自分も遅れてではあったが「Strange Fruit」レーベルから発表された彼の音楽番組でのセッション音源EPを手当たり次第、たくさん買い漁ったものだ(彼のセンスに心酔していたもので)。輸入レコード屋で味も素っ気もないジャケット(例:下写真)を見かけた事をある人も多いだろう。

このCDは彼が好んで番組等で採用したアーティストの中から70年代後半から中心に15組収録されている。ある程度名を成したアーティストばかりだが、まださほど有名でなかったアーティストを彼がラジオ番組で採用し、スタジオ・ライヴを放送して初めて世間に認知されたアーティストも多い。あまり詳しい事情は知らないが、当時イギリスではミュージシャン・ユニオン(労働組合)の力が強く、ラジオではレコード(当時)収録曲をそのまま流すには制限があり、その解決策としてスタジオ・ライヴを放送したんじゃなかったっけか。それが幸いして、ジャンルを超えた昇り調子のミュージシャンの生の姿が捉えられ、迫力ある音源が残る事になった。EPは45回転だった事もあって音が良く、自分も気に入ったパンク、ニュー・ウェーヴのバンドの生々しい音に狂喜したのだった。

ここに収録されたアーティストで自分がハマるほど好きになったアーティストはないが、イギリス以外での評価はあまり聞かれないものの、何かにつけて彼が推していた15「The Fall」がやはり当時一番印象的だったかな。

01 Half Man Half Biscuit /  The Trumpton Riots 
02 Camper Van Beethoven / Take The Skinheads Bowling 
03 Spizzenergi / Where's Captain Kirk? 
04 The Mighty Wah! / Remember 
05 The Sugarcubes / Birthday 
06 The Woodentops / Well Well Well 
07 Billy Bragg / The Saturday Boy 
08 The Field Mice / Sensitive 
09 The Bhundu Boys / Foolish Harp/Waerera 
10 Pavement / Gold Soundz 
11 Felt Featuring Elizabeth Fraser / Primitive Painters 
12 The House Of Love / Destroy The Heart 
13 The Wedding Present / Everyone Thinks He Looks Daft 
14 Robert Wyatt / Shipbuilding 
15 The Fall / Eat Y'self Fitter 
16 John Peel / Untitled

オークションにて購入(¥200)

 


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