ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Have Mercy! / 忌野清志郎 with Booker T. & The MG’s

2017年03月18日 | ロック(日本)

Have Mercy! / 忌野清志郎 with Booker T. & The MG’s (1992)

RCサクセション解散以降、タイマーズ、HISを経て忌野清志郎が作ったアルバムが「Memphis」。そこで当地でのレコーディングに参加したのが、かのブッカーT&ザ・MGズ(Booker T. & The MG's)! 清志郎にとっては敬愛するオーティス(Otis Redding)のバックで演奏した彼らとのレコーディングなんて夢のような話だったろう。しかもずっと一緒に活動していなかった彼らを再結成させた形になって、ツアーもやることになったんだからスゴイ。百戦錬磨で柔軟なMG'ズ相手ではあるものの、普通なら尻込みしてしまうんじゃないか。RC解散以後はタイマーズを除いて当時の彼のソロ活動にはあまり興味が沸かず、ずっとほったらかしにしておいたので、このアルバムもようやく聴くことになったが、当時の自分の不明を恥じるばかり。

「忌野清志郎 with Booker T. & The MG's Tour 1992」と称したツアーが全国で9本行われ、このアルバムは日本武道館で収録されたそう。イントロのMCは無二の親友となったスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)が行い、清志郎の登場。実際のライヴで経験したことがある人もいるだろうが、彼のヴォーカルはその場の空気をガラッと変えてしまうチカラがある。RC時代以外のライヴは経験したことがないが、この組み合わせ、見てみたかったなァ。「Memphis」収録曲を中心に、未発表曲、RC時代の曲、そしてスタックス3連発と、MG’ズをバックに堂々と渡り合う技量があることを証明してみせた清志郎。絶好調だ。この後、ブッカーT&MG’ズはニール・ヤング(Neil Young)のバックで活動することになるんだから、そのきっかけを清志郎が作ったと言っても過言ではないんじゃないか。そしてスティーヴ・クロッパ―と清志郎は無二の親友となった。

オークションにて購入(¥680)

  • CD (1992/6/24)
  • Disc : 1
  • Label : EMIミュージック・ジャパン

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