岐阜県養老町の「自由軒」での昼食後、自転車で近辺を散策。この辺りは路地も狭く、車1台通り抜けるのも難しいような狭い道も。こういう所で自転車は最高。自分好みの近代建築(明治~戦後期の主に擬洋風建築)がありそうな街なんだけれど、なかなかそれらしい建物は見つからない。路地に迷い込んでいると「金蝶園分店」の看板を発見。入ってみることにした。車も人もそう通らないような裏路地にあるので、「通りがかりで」とはなかなかならなそうな場所に店がある。”金蝶”といえば大垣市の饅頭屋だが、この屋号を掲げる店はあまりにも多くあり過ぎて、元祖や創業年もよく分からない(「金蝶園」と「金蝶堂」のそれぞれの系列が存在)。こちらもどの”金蝶園”の分店かは分からなかった(訊き忘れた)。店に入ると少々雑多な店内の台の上の盆に、種類こそ多くないがいろいろな饅頭菓子がずらっと平置きしてあった。他にも袋入りの菓子や干菓子なんかも置いてある。選んだのは「おだ巻」「栗大福」「草餅」「金蝶饅頭」の4種類。自分用であることを告げて包んでもらった。
家に持ち帰って包みを開ける。まず”金蝶”といえば酒蒸し饅頭。「金蝶饅頭」は薄皮であんこがたっぷり。中の餡が透けて見えるくらいに皮が薄い。酒蒸しの香りは少なめで、口に含むとあんこがしっかりと楽しめる。「おだ巻」はやや強めに焼かれた皮にあんこが包まれているが、デカい。あんこは最初から外に見えていて、軽く包んであるだけのように見える。大き過ぎて一度には食べ切ることが出来ず、まず半分だけ食べた。「栗大福」は粉ぶいた軟らかい皮で水気の多い餡と栗の粒が包まれている。しっかりとした甘さ。栗の香りがふっと鼻に抜けて旨い。「草餅」はプルンとした弾力ある皮。ちょっと時間を置いたから余計かな。熱い熱い緑茶を淹れて、どれも美味しくいただいた。(勘定は¥500程)
↓ 美濃高田の商店街の通り沿いにあった「なべ又商店」(建築詳細不明)◇。大きな日本家屋は「むくり屋根」。何を扱っている商店だったかは分からなかったが、大きな建物の正面脇に角が丸い窓の付いた入口や旭日柄の丸看板があった。
金蝶園分店
岐阜県養老郡養老町高田91
( 養老町 ようろうちょう 美濃高田 みのたかだ 金蝶園 きんちょうえん分店 和菓子 饅頭 まんじゅう 金蝶まんじゅう 酒蒸しまんじゅう かき氷 近代建築 )